Rampage / Allan Eager

本盤の内容に関わらず (もちろん内容も素晴らしいのですが)、このステキなレーベルデザインだけでグッときてしまいます。

So what a fastinating and swinging label design this is (of course the musical content is also superb).

[Savoy 611 Side-A]      [Savoy 611 Side-B]

Rampage c/w Booby Hatch / Allan Eager
(Savoy [US] 611)

極端にリーダー録音が少ないのに熱心なマニアの多い (?) 伝説の Allan Eager (あるいは Allen Eager、アレン・イーガー)。彼が 1946年に Savoy レーベルに残したリーダーセッションは、この “Rampage c/w Booby Hatch (Savoy 611)“Vot’s Dot” (Savoy 621)“Symphony Sid’s Idea (aka Zadah)” (Savoy 909) に収録されました (Savoy 621 の裏面は Don Byas“September In The Rain”Savoy 909 の裏面は Stan Getz“And The Angels Swing” だそうです)。

The legendary Allan Eager (aka Allen Eager) – although he left few leader recordings, there have been many huge fans of him. His 1946 recording on Savoy label was issued on “Rampage c/w Booby Hatch (Savoy 611), “Vot’s Dot” (Savoy 621) and “Symphony Sid’s Idea (aka Zadah)” (Savoy 909). The flipside of the Savoy 621 was “September In The Rain” by Don Byas, while the flipside of Savoy 909 was “And The Angels Swing” by Stan Getz.

A面の “Rampage”。これはもう 倍速再生した Lester Young といった趣で、極上のバップテナーが堪能でき、間違いなくこのミュージシャンにしか表現しえない世界がここにあります。B面の “Booby Hatch” も同様に快調にフレーズを紡ぎ出し続ける Eager のショーケースです。

On Side-A “Rampage”, Allan Eager plays one of the best examples of what the Bop tenor sax should be played – sounding like Lester Young playing in a double speed. This is Allan Eager, and such performance cannot be done by anybody else. Side-B “Booby Hatch” is also a showcase of Allan Eager who continuously spins his artistry into fluent improvisations.

ただ、両面を通して、折角の Max Roach のドラムスが (4小節ドラムソロを除いて) ややオフマイク気味なのが残念ですし、Bob Carter (レーベル上のクレジットは Bob Kahaklao) のベースが極端に後ノリで、全体のスピード感をスポイルしている感なきにしもあらずなのがなんとも。

On the other hand, it is a pity that Max Roach’s fabulous drumming is not fully captured on appropriate recording volume (except the last drum solo), and Bob Carter’s running bass (credited on label as Bob Kahaklao) sometimes goes out of rhythm which spoils the entire mood of speed.




Side-A: Rampage (Ed Finckel)
Side-B: Booby Hatch (Allan Eager)

Allan Eager (ts), Ed Finckel (p), Bob Kahaklao (aka Bob Carter) (b), Max Roach (ds).
Recorded in NYC (?) on March 22, 1946.


4 thoughts on “Rampage / Allan Eager

  1. このレコード、Savoy 924(紫レーベル)でもリリースしていますが、このレコードでの綴りはRobert Kahakalau となっています。聞きなれないベーシストですが、ボブ・カーターの本名です。本名で録音していた最初期の演奏なので、勘弁してやってください(笑)

  2. 瀬谷さん、情報ありがとうございます。Bob Carter だったんですね。
    話変わって、今朝はもう完璧に凹んでしまっています。
    昨晩、本エントリを掲載してたった4時間後、不注意で本盤を割ってしまいました (涙)
    LP ラックに良く聴く SP を数枚たてかけてあったのですが、Eager の SP が床に落ちて、その上に Anita O’Day の SP が垂直落下して、見事スリーピースに分割されてしまいました… Anita の方は奇跡的に無事でしたが。
    はぁ、もう1回探さないといけません。いつ見付かることやら。60年間の命を日本でしかもこんな不本意な結果で終わらせてしまうなんて、本当に Savoy 611 さんに申し訳ない。
    勉強代としてはそんなに高くつきませんでしたが、精神的ショックが大きくて…

  3. 入手のコストが高かろうと安かろうと、こういうトラブルは、凹みますよね。
    海外からの輸送中の事故であれば、まあ「仕方ないか・・」であるが、自らの部屋にてのことであれば、結構つらい。
    しばらく聴いていないSPを聴こうと思い、収納箱から取り出したら、覚えのないクラックが入っていたり・・・とまあ、いろいろありますわな。
    Shaolinさんのこの記事を読んで、何故か、今はなきヴィンテージ・マインのSPコーナーに「せんべいのように割れやすいので取り扱い注意」とボール紙にマジックで書かれていたことを思い出した。

  4. > 自らの部屋にてのことであれば、結構つらい
    はい、かなりつらいです (涙)
    お酒が入っている時に LP に針で傷をいれたことは過去にありますが、SP を割ってしまったのは今回が初めてです。
    今日はアルコールが入る前に、リスニングルームに散らばっている SP を整理整頓しておきます、はい。

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