本サイトの制作で生成AIをどのように使っているか — 何を生成AIに任せ、何を任せていないか

最終更新: 2026年4月10日 読了時間の目安: 約5分

本サイトの制作で生成AIをどのように使っているか

このページが答える問い: このサイトのコンテンツは生成AIで書かれたものか。生成AIはどのような役割を担い、どこに人間の判断が入っているのか。生成AIを使って作られたこのコンテンツの内容は信頼できるのか。



前提:ブログ連載と本セクションは別物です

本サイトには二つの層があります。

  • ブログ連載 Pt.0〜Pt.25microgroove.jp で公開している、筆者が2022年9月から2025年1月にかけて一次資料(回路図・技術資料・学術論文・業界誌・特許など)を手作業で調査・考察し、執筆したブログ記事です。生成AIは一切使用していません。
  • 本セクション — そのブログ連載の内容、および、後日得たさまざまな情報をもとに、読者の問いを起点として改めて構成・執筆したページ群です。ブログとは独立した静的サイトとして構築しており、この制作過程で生成AIを活用しています。

ブログ連載は、生身の人間が当時手作業で調べ、考え、書いた記録です。今の技術で書き直せばもっと効率よくできる部分もありますが、調査の過程そのものに価値があると考え、あえてそのまま残しています。本セクションは、その蓄積を土台として、生成AIの力を借りながら新たに再構築したものです。

以下では、本セクションにおけるAIの使い方を具体的に説明します。なお、これは2026年4月時点の活用状況です。生成AI技術は急速に進化しており、今後ツールや使い方が変わっていく可能性があります。


使用しているツール

メインのツールは Claude Code(Anthropic、モデル: Claude Opus 4.6、2026年3〜4月時点)です。コンテンツの構成・草稿作成から、サイトの技術実装(Eleventy テンプレート・CSS・ビルド設定)、英語版の作成まで、一つのツールで行っています。

Claude Code 内部では、用途に応じたサブエージェントを使い分けています。たとえば、一次資料 PDF の精読や長文ソースの分析には専用の探索エージェントを、大規模な改稿や新規ページの設計には計画エージェントを使用しています。

また、補助的に Codex(OpenAI)を併用することがあります。Codex と Claude Code で分業しながら分析・執筆作業を行っています。


生成AIに任せていること

一次資料の再分析 — 筆者はブログ連載の執筆時に多数の一次資料(論文・技術資料・特許など)を読んでいますが、本セクションにまとめ直すにあたり、それらの一次資料PDFを生成AIに読ませて再分析しています。筆者が見落としていた点や誤解していた点がないかをダブルチェックし、その結果を反映したうえで記述しています。

コンテンツの構成整理 — ブログ連載は調査の時系列に沿って書かれています。これをFAQページとして再構成する際、「読者の問いを起点にした構成」への組み替えを生成AIと協働して行っています。具体的には、連載の該当箇所を生成AIに読ませ、構成案を提示させたうえで、筆者が取捨選択・修正しています。

草稿の作成 — 構成が決まった後、生成AIに草稿を生成させ、それを筆者が加筆・修正・削除して仕上げています。生成AIの草稿をそのまま公開しているページはありません。

英語版の作成 — 日本語版を先に完成させた後、Claude Code で英語版を作成しています。筆者が内容を確認し、必要に応じて修正しています。

技術実装 — Eleventyによる静的サイト構築(テンプレート・CSS・ビルド設定・デプロイスクリプト)は、ほぼ全面的に生成AIが実装し、筆者が確認・承認しています。


生成AIに任せていないこと

一次資料の調査と選定 — どの資料を根拠とするかの判断は、すべて筆者が行っています。生成AIは筆者が指定した資料(ブログ連載の原文HTML、PDF論文など)を読み取って要約することはありますが、資料の発見・選定・信頼性の評価は筆者の仕事です。

事実関係の最終判断 — 歴史的事実の記述が正確かどうかの最終確認は、筆者が一次資料に照らして行っています。生成AIは事実と異なる記述を生成することがあり(いわゆるハルシネーション)、これを防ぐための確認は省略していません。

直接引用の取り扱い — 英語の原文を直接引用する場合、必ず一次資料の原文を参照しています。生成AIに引用文を生成させたり、日本語の要約から英語に逆翻訳したりすることは行っていません。

「事実」と「解釈」の区別 — 何を「史料で確認された事実」とし、何を「筆者の解釈・推測」とするかの判断は、筆者が行っています。この区別は本サイトの信頼性の根幹であり、生成AIに委ねることはできません。


なぜ生成AIを使うのか

このプロジェクトは個人の調査活動です。2年間の調査で蓄積した知見を、より多くの読者に届けるための「再構成」と「多言語化」が必要でしたが、一人で行うには膨大な作業量でした。

生成AIの活用によって、筆者は「何を書くか」「何が正確か」という本質的な判断に集中し、「どう構成するか」「どう実装するか」という作業を生成AIと分担できるようになりました。


品質管理のための具体的な運用

  • 生成AIが生成した草稿は、筆者が1件ずつ確認・修正してから公開しています
  • 生成AIが提示した歴史的記述に疑問がある場合、必ず一次資料に立ち返って確認しています
  • 用語の表記統一や、事実の正確性については、過去に何度も生成AIの出力を修正しています
  • 生成AIとのやりとり自体が、事実確認のプロセスとして機能している面があります — 生成AIが「こう書いてよいか」を提案し、筆者が「その表現は不正確」と修正する、というサイクルです

このページ自体について

このページも、上記のプロセスに従って作成されています。生成AIが叩き台を作成し、筆者が内容を確認・修正しました。

変更履歴

  • 2026年4月10日: 初版公開

MATSUBAYASHI 'Shaolin' Kohji <shaolin@rhythmaning.org>