フォノEQカーブはなぜRIAAで統一されたのか。1925年の電気録音黎明期から1954年のRIAA策定やステレオLPの登場後の変遷までを、一次資料に基づき調査。3パート構成のコンパクトな歴史まとめ、トピック別FAQ、全25回の調査ブログで解説します。
フォノEQカーブの歴史
フォノイコライザは、「RIAA」という規格に従って再生しています。 でも、なぜ「RIAA」という名前なのか、これ以外の規格が存在したのか、 ご存知でしょうか。
この疑問を掘り下げると、1920年代の電気録音黎明期にまで行き着きます。 レーベルごと、時代ごとに異なっていたEQカーブが、どのような経緯でひとつの規格に収束したのか—— その歴史は、今のレコード再生と無縁ではありません。
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まず全体像を把握したい(約15〜20分)
EQカーブとは何か、なぜ必要とされ、どのように標準化されたのか。 100年の歴史を3つのパートに分けてコンパクトにまとめています。
特定の疑問の答えを探している(1トピック3〜8分)
「RIAAカーブとは何か」「RIAA以前のレコードはどう再生すべきか」など、 よくある疑問に1ページずつ答えています。
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すべての詳細を知りたい
2年以上にわたる調査の全記録。Bell Labsの技術資料、特許、AES論文など 一次資料にあたりながら書いた、全25回+序章のブログ連載です。
→ 連載「Things I learned on Phono EQ curves」の全体像と読み方ガイド
最近の更新
- 2026年4月28日
- 2026年4月27日
- ✏️ RIAAカーブはいつ策定されたか — 1954年1月29日に至るまでの前史と経緯 — 「標準化のタイムライン」節に McKnight (J. Audio Eng. Soc. 30(4), p.244, 1982 April) からの記述(AES TSA-1-1954 と RIAA 1954 の同 characteristic 採用、Bulletin No. E1 名称の遡及的付与)を追加
- ✏️ RIAAカーブが業界標準として定着した理由 — 技術・政治・経済の3要因から読み解く — 要因2 末尾に McKnight (J. Audio Eng. Soc. 30(4), p.244, 1982 April) からの記述(AES と RIAA が別組織で同年同 characteristic を採用したことを業界横断合意の象徴として)を追加
- ✏️ (ざっくり歴史 2) なぜ最終的に統一できたのか — 戦後〜RIAAカーブ誕生(1942年〜1954年) — §4「3 つの規格、1 つのカーブ」末尾に McKnight (J. Audio Eng. Soc. 30(4), p.244, 1982 April) からの記述(AES TSA-1-1954 と RIAA の同 characteristic 採用、Bulletin No. E1 名称の遡及的付与)を追加
- 2026年4月19日
- ✏️ RIAAカーブが業界標準として定着した理由 — 技術・政治・経済の3要因から読み解く — 要因2に1956年 Saturday Review 書籍からの Canby 記述(三呼称並立の民生書籍での叙述)を追加
- ✏️ RIAA以前に使われていた主要なEQカーブの一覧と、なぜそれほど多くのカーブが存在したのか — 1956年 Saturday Review 書籍からの Burke 記述(民生機が備えるべき5カーブ + equalizer 必需論)を追加
- ✏️ レコードの溝には物理的な制約があり、低音はそのまま刻むと溝が振れすぎ、高音はサーフェスノイズに埋もれます。録音時に低音を抑え高音を強調し、再生時に逆の処理で元に戻す仕組みがフォノイコライゼーション(フォノEQ)です。現代の標準はRIAAカーブ。 — 1956年 Saturday Review 書籍での説明を補記
- 2026年4月18日
- ✏️ 世界初の録音再生規格 — 1942 NAB 規格とその改訂史(1949・1953 NARTB・1964) — Broadcasting Telecasting 誌 1948-1949年分の精読を受け、1949年改訂節を4層で拡充。二層の承認フロー(RRSC 執行委員会 → 1949年4月9日 全体会議 → 4月14-15日 NAB 理事会)および 4月7日 公開会議、ディスクカーブ据え置きの一次史料裏取り(1949年3月28日 "reaffirmed a majority" 引用、4月18日 composite groove 研究対象引用)、1949年後半の業界誌沈黙(5-6月続報消失、7月 Portsmouth 理事会での技術部門格下げ、11月の常任委員会再編、年末回顧記事の不在)、採択から3-4ヶ月後の Howard → McNaughten 技術部門長交代を追加
- ✏️ 米国と欧州でEQカーブが異なっていた理由 — ターンオーバー周波数の分岐とその背景 — A.E. Barrett (BBC) の NAB プリエンファシスに関する発言の年代を 1949年 → 1947年 に訂正(出典: NAB Recording Standards Meeting, Audio Engineering, October 1947)
- 2026年4月17日
→ 過去の更新履歴
本コンテンツについて
このセクション(本ページ、ざっくり歴史、FAQ、調査記録の全体像)は、連載の内容をもとに、 Claude Code(Anthropic)を構成・執筆の補助として活用しています。また、Codex(OpenAI)を一次資料の精読サブエージェントとして Claude Code から併用しています。
事実関係の確認と最終的な文責は筆者にあります。
上位サイトの ブログ連載(Pt.0〜Pt.25)は、 筆者が2年以上かけて一次資料(回路図・技術資料・学術論文・業界誌・特許など)を 手作業で調査・考察し、執筆したものです。
「客観的な事実」と「筆者の解釈・推測」は、本文中で可能な限り明示的に区別しています。
よくある質問から読む
- RIAAカーブとは何ですか?
- EQカーブの違いは、実際に耳で聞き分けられるものですか?
- RIAA以前のレコードは、どう再生すればいいですか?
- 音を決めているのはEQカーブですか、それともマスタリングですか?
- 米国のステレオLPは、本当にすべてRIAAカーブで録音されているのですか?
変更履歴
- 2026年4月17日: 概要文の微修正
- 2026年4月17日: 「本コンテンツについて」セクションを更新(Codex を併用ツールとして明示、モデル名の具体表記は how-generative-ai-is-used に集約)
- 2026年4月10日: 「最近の更新」セクションを新設し、下層ページの変更履歴を集約表示
- 2026年4月8日: 初版公開