フォノEQカーブはなぜRIAAで統一されたのか — 100年の歴史を一次資料で読み解く
フォノEQカーブの歴史
フォノイコライザは、「RIAA」という規格に従って再生しています。 でも、なぜ「RIAA」という名前なのか、これ以外の規格が存在したのか、 ご存知でしょうか。
この疑問を掘り下げると、1920年代の電気録音黎明期にまで行き着きます。 レーベルごと、時代ごとに異なっていたEQカーブが、どのような経緯でひとつの規格に収束したのか—— その歴史は、今のレコード再生と無縁ではありません。
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まず全体像を把握したい(約15〜20分)
EQカーブとは何か、なぜ必要とされ、どのように標準化されたのか。 100年の歴史を3つのパートに分けてコンパクトにまとめています。
特定の疑問の答えを探している(1トピック3〜8分)
「RIAAカーブとは何か」「RIAA以前のレコードはどう再生すべきか」など、 よくある疑問に1ページずつ答えています。
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すべての詳細を知りたい
2年以上にわたる調査の全記録。Bell Labsの技術資料、特許、AES論文など 一次資料にあたりながら書いた、全25回+序章のブログ連載です。
→ 連載「Things I learned on Phono EQ curves」の全体像と読み方ガイド
最近の更新
- 2026年5月18日
- ✏️ プレRIAA期のレコードを現代の機器でどう再生すべきか — 実践的な選択肢の整理 — 図版を追加(Pilot SP-210 (1959) フロントパネル、Esoteric Sound Re-Equalizer)
- ✏️ 米国と欧州でEQカーブが異なっていた理由 — ターンオーバー周波数の分岐とその背景 — 図版を追加(H.H. Scott 1954 Fig.5「主要な再生カーブの基本構成」、Wireless World 1954年10月号 Decca ffrr カーブ)
- ✏️ 可変EQフォノイコライザは必要か。78回転盤や1954年以前のモノラルLPが手元にある場合はどうか。ステレオLP中心の場合はどうか。コレクション別の判断基準を整理します。 — 図版を追加(FM Acoustics FM 122-MKII Phono Linearizer)
- ✏️ EQカーブ以外に音に影響する信号チェーンの全体像 — 録音からカッティングまでの各段階を概観する — 図版を追加(Pultec EQP-1A 可変イコライザ)
- ✏️ カッティング EQ を完全に打ち消す再生 EQ はあるのか? — §5.1 に Lipshitz らの 1980年予稿 caution および 1983年 Shanefield コメント・著者返答を追加引用。§4 にも Lipshitz らの 1980年予稿からカッターヘッド・カートリッジの最小位相動作の引用を追加
- 2026年5月17日
- ✏️ 1942 NAB 規格はなぜ時定数ではなく「グラフ + 許容差 ±2 dB」で定義されたのか。二つの作業仮説を一次史料で検証した結果 — 図版を追加 (1949年 NAB 規格 横振動カーブ図)
- ✏️ 78回転盤(SP盤)にはどのEQカーブを使えばよいか — 開かれた問いとしての誠実な整理 — 図版を追加 (1943年英国小冊子による電気録音「フラット」の解説図)
- ✏️ EQカーブの特定には聴感テストと文献のどちらを信頼すべきか — 2つの方法の性質の違いを整理する — 図版を追加 (Westrex 2A フィードバックカッターの周波数特性図、Yenzer 1949)
- ✏️ 1948〜1958年のモノーラルLPに使われたEQカーブは何か — 移行期ゆえに正解がひとつではない問題の整理 — 図版を追加 (Mercury MG-50000 裏ジャケ AES 表記 + Capitol SAL-9020 ブックレット再生カーブ)
- ✏️ 1950年代の名物コーナー「Dialing Your Disks」の全 46 号精読から見えてくること、見えてこないこと — 図版を追加 (Prestige PRLP-200 ジャケット裏の RIAA カーブ指定文クローズアップ)
→ 過去の更新履歴
本コンテンツについて
このセクション(本ページ、ざっくり歴史、FAQ、調査記録の全体像)は、連載の内容をもとに、 Claude Code(Anthropic)を構成・執筆の補助として活用しています。また、Codex(OpenAI)を一次資料の精読サブエージェントとして Claude Code から併用しています。
事実関係の確認と最終的な文責は筆者にあります。
上位サイトの ブログ連載(Pt.0〜Pt.25)は、 筆者が2年以上かけて一次資料(回路図・技術資料・学術論文・業界誌・特許など)を 手作業で調査・考察し、執筆したものです。
「客観的な事実」と「筆者の解釈・推測」は、本文中で可能な限り明示的に区別しています。
よくある質問から読む
- RIAAカーブとは何ですか?
- EQカーブの違いは、実際に耳で聞き分けられるものですか?
- RIAA以前のレコードは、どう再生すればいいですか?
- 音を決めているのはEQカーブですか、それともマスタリングですか?
- 米国のステレオLPは、本当にすべてRIAAカーブで録音されているのですか?
変更履歴
- 2026年4月17日: 概要文の微修正
- 2026年4月17日: 「本コンテンツについて」セクションを更新(Codex を併用ツールとして明示、モデル名の具体表記は how-generative-ai-is-used に集約)
- 2026年4月10日: 「最近の更新」セクションを新設し、下層ページの変更履歴を集約表示
- 2026年4月8日: 初版公開