フォノEQカーブの歴史をざっくり読む — 3パート構成
フォノEQカーブの歴史:ざっくり版
このセクションは、フォノEQカーブの歴史を3つのパートに分けて読める 「超短縮版技術史読み物」です。
各パートはそれぞれ独立したページで、1つの問いに答える構成になっています。 順番に読むことをおすすめしますが、興味のあるパートから読み始めても構いません。
Esoteric Sound Re-Equalizer (bottom), bought in 2006
Part 1:なぜ最初から統一規格にならなかったのか
時代: 1925年〜1942年(電気録音の誕生から放送局向け初の規格まで)
電気録音が生まれた瞬間から、EQカーブという概念も生まれました。 しかしなぜ、最初からひとつの規格にまとまらなかったのか。 その背景には、技術的な制約から業界構造まで、いくつもの要因が絡み合っていました。 1942年、放送局向けには初めての規格(NAB)が生まれますが、 一般消費者向けのレコードは依然として各社バラバラのままでした。
読了時間の目安:約25分
Part 2:なぜ最終的に統一できたのか
時代: 1942年〜1954年(戦時下の技術者交流から民生用レコード初の統一規格まで)
1948年、Columbia が LP を発表。続いて RCA Victor が45回転盤で応戦し、 「回転数戦争」が勃発します。カーブの乱立はむしろ悪化しました。 それでも1954年、3つの団体がほぼ同時に同じ結論に達します。 戦時下に生まれたエンジニア同士の協力から、統一規格の誕生までをたどります。
読了時間の目安:約20分
Part 3:その歴史は、今のレコード再生に何を意味するか
時代: 1954年〜現在(RIAA以降:移行期からステレオLP誕生、そして現在)
RIAA規格が策定された1954年から、ステレオLPが米国で一般発売される1958年までは 移行期でした。旧規格のプレスが混在し、スタジオによって移行のタイミングも異なりました。 しかし1958年のステレオLP登場とともに、米国ではRIAA前提での録音・再生が事実上完成します(欧州の移行はやや遅れた可能性があります)。 最後に、この歴史全体が「今のあなたのレコード再生」に何を示唆するかを考えます。
読了時間の目安:約15分
変更履歴
- 2026年4月8日: 初版公開