押上の桃源郷

昨晩は、以前から一度は詣でてみたいと思っていたお店に行くべく、 まともに動かない中央線と総武線に難儀しながら、 遠路はるばる押上に向かい、mrmt さん、HANZUBON 氏、Kazekiri さん、kmuto さんと とろける様なひとときを過ごしました。








バリエーションに富んだ新鮮なホルモンの焼き物。 申し分ない焼酎のラインアップ。 リーズナブルな価格設定。

昭和大衆居酒屋然としたバタ臭さでもなく、金を巻き上げんばかりのスノッブ然としたイヤ味感も皆無な、男性も女性も呑兵衛も軽く食事派も許容できるお店の雰囲気。

個人的に愛してやまない、吉祥寺の 焼酎家「わ」


[わ]

ではなく。




目ん玉がとびでる程うまくもないのに、ついふらふらと行ってしまう。 豚のホルモン類が主体の焼き鳥 (焼きトン) はすべて一串80円、飲み物も220円から。 ほっこり家庭的な味のシューマイも、いかにも大衆居酒屋らしい味で飽きのこないホルモンの煮込みもおいしい。にんにく醤油でいただくレバ刺し (最近は毎週土曜日限定) も安くてうまい。

昭和30年代にタイムスリップしたかのような雑然とした雰囲気。 あまりの煙で視界が悪いときすらあるけど、その中で忙しそうに動きまわる店員さん達が心地よいアクセント。 毎日のように通ってカウンターで立ち飲みするへべれけのおっちゃん達の会話と佇まいが極上の BGM。

串4本と焼酎お湯割1杯で 570円。その20分ばかりの時間をそんな場所で共有できることだけでも幸せな、吉祥寺 「いせや」仮店舗 (数ヶ月以内に新本店に移転予定)。


[いせや]

でもなく。




もうなんというか、うまいものはうまい。 死ぬ前にこれを食べておかずして何を食べよう。 思考回路が停止し混乱してしまうかのごときボリュームの、異常に新鮮でうまいレバー。 とろけるように絶品で旨味大爆発の馬刺し。 個人的には刺身で食べるなどありえないと思っていたのに、ここで食べると最上級のご馳走と化してしまうコブクロ。 甘味たっぷりでほんのりと口にひろがるタンの刺身。 数々の焼き物、煮物も大絶品。 最後に食べた仔牛のサンドイッチ、もう普通にパンが美味しすぎる。

外からみれば普通のどこにでもある大衆居酒屋。回りは夜ということもあって閑散。 なのに一歩足を踏み入れると、親戚の古い一軒家に通されたかの如き不思議な空間と 理解を越えたボリュームと新鮮度のホルモン類肉刺身類オンパレード。 これだけ食ってこれだけ飲んでこの値段かい!!と清算時に再び歓喜の歌。

引越し先はこの店の近所にしておけばよかったのでは、と真剣に後悔しそうになる程の魅力と魔力。

たまらん。また行かざるを得ない。誰か一緒に行ってくれ。 と帰りの激混み中央線車内で止まらない脳内リフレイン。

その名は「まるい」。 写真 (といつもの名文) は mrmt さんのページ で見ておくれ。




もちろん、「わ」も「いせや」も、これからも変わらず愛しつづけますけどね。 来月から少しだけ遠くなってまうけど。





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This page contains a single entry by Shaolin published on April 11, 2008 10:24 AM.

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