Recently in アナログレコード Category

音楽関係の記事、アナログレコード関係の記事、オーディオ関係の記事は、わたしのもうひとつのブログである以下に移動しています。よって、以下は今後更新されません。

西暦二千五年ヲ振返ル

2005年の極私的 5大トピック。




1. とうとう SP に手を出し始めた

ついに アナログプレーヤーを 78回転対応にしSP 用カートリッジを買って SP の世界へ足を踏み入れた。その素晴らしい音質に口あんぐり。今年もぼちぼち頑張ろう。

しかし、2005年に購入した何十枚かの SP のうち、小包で届いた時に割れていたのが 4枚もあった、というのはどうか。 もっと seller を慎重に選ばないといけませんな。

なお、音楽関係のベスト 5 は 私の別のサイトをご覧下さい




2. テニスを本格的に再開した & 久々に体重が 70kg に戻った

2005年夏頃から本格復帰。以来、平日はほぼ毎日。お陰で大学生の頃の自分のレベルははるかに越えて日々上達を楽しんでます。今年は一回くらいは草トーナメントにチャレンジしてみたいな。

また、テニスの復帰より前に、これはいかんと食事の内容を注意するようになり (やたらと野菜をたくさん食べたり、など)、それにテニスによるコンスタントな運動も伴って、あっけなく目標達成。今後はこれを維持していければ。




3. まだ車が無事に動いている (笑)

総走行距離 165,000km を越えてもまだ矍鑠としているうちのオンボロカー。当初の目標であった 200,000km 達成はまだまだ遠いですが、全損事故でもやらかさない限り (そしてとんでもなく高い修理代がかかるような故障がない限り) 今の車のまま維持していくことでしょう。




4. Vine Linux の販売元が変わった

まぁ (ここにはとても書けない様な) いろいろな事がありまして。 ともあれ紆余曲折の結果として、ハンコムリナックスから 日本ブレインウェア に変更とあいなりました。今のところは順調にあれこれと進んでおります。




5. 多くの人と疎遠になった (?)

まぁ半分くらいは冗談ですが、以前は頻繁に会ったりメールで連絡をとりあっていた人達と、2005年のうちに若干疎遠になってしまった様な気がします。くるま関係しかり、Vine 関係しかり、オーディオ関係、レコード関係しかり。新しく親しくなった人の数よりは疎遠になった人の方が多かった様に感じてしまうのは、きっと悲観的なものの見方のせいだと思うのですが。さて今年はどうなることやら。ま、前向きに行きましょう。

池袋ハァハァ秋葉原ハァハァ

9時前に家を出て、19時過ぎに帰宅。なんだか、普通のサラリーマンみたいなリズムでした。

今日の用事は二件。

當世音樂圓盤收納事情

[LP Stocker]

4月に注文していた LP ラックが大型連休始めに届いた。10年以上前に買ったものに比べ、

  • 全体的に強度があがっている (板の材質向上、縦仕切板が倍以上厚みがある、など)
  • スライド式蓋取り付け部分のパーツが大幅に変更され、経年劣化で外れたりしなさそうになった
  • 上下に積み上げる際にも、連結金具でしっかり固定できるようになった

など、大幅に改良が施されており、とりあえずは満足。

このラック組み立てを行い、各部屋のあちこちに置いてあった段ボールからレコードを出してはこのラックに入れ... という一連の作業は結構疲れた。しかし、このラックに入れた分で、全所有盤の ? 分の 1 ということは... 結局、住環境改善にどの程度役立ったのかは不明。

引っ越しが叶った暁には、これをあと 1-2 セットは買いたいものですが、それはいつになることやら。

ところで後日、某所にて、このような素敵なラックの存在を教えてもらいました。

パーツ単位で購入して、思いのままに、あるいは部屋の事情に合わせてラックを組んでゆけるのは理想的。ちょっと割高ではありますが、かなり魅力的な製品です。

サイト増設

今後,音楽 / アナログ関係は,新設した こちら に載せることにしました.

Music / Vinyl contents will be continued at another site I started just now.

大阪,其ノ參

泊まったホテルの無料朝食 (コンビニおにぎり,パン,エスプレッソなど) をむしゃむしゃと喰らった後,9時半頃にチェックアウト.地下鉄でいったん梅田まで出てから荷物をコインロッカーに入れ,そのまま難波へ.

日本橋 の中古レコード屋数軒をはしごして,あれやこれや 仕入れ 購入.本日一番の収穫は, 富樫さん から頼まれていたウォントリストのうち,最大の難関 “The Jazz Meesengers At The Cafe Bohemia Volume 3” の初盤 (キング DY-5805-01). Blue Note の日本発売権がキングから東芝 EMI に戻る直前の 1983年にリリースされた「Blue Note 特別復刻盤」のボーナスディスク LP (非売品).音源自体は,東芝 EMI から 1984年に通常盤 LP (BNJ-61007) としてリリースされた他,現在は CD でも入手可能だけれども,DY-5805-01 は現存枚数自体が極端に少ないと思われる盤 (世界初登場,しかも非売品) で,まさか本当に見付かるとは思ってもいなかったので感激.

LP の重い紙袋を手にえっちらおっちら移動.途中で力尽きてタクシーに乗り込み 大阪産業創造館 で開催されている 関西オープンソース 2004 へ.ちょうど「翻訳者 BOF」が行われているフロアで武藤さん,野首さん,まちのさんその他と合流.けっこう盛り上がっていたのが印象に残った.

その後展示スペースを一通りみてまわったのち,梅田へバック.駅前ビルをぶらぶらとしながら,また中古レコード屋を何軒か漁る.その後 18:10 新大阪発ののぞみに乗り込んで帰宅.実に疲れた.

Opiniao de Nara

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Elenco からリリースされた 1964年の 1st アルバム に続き,Philips に移籍した Nara Leão (ナラ・レオン,1942-1989) さんの 2nd アルバム.同じく1964年リリース.

フロントジャケットのデザインは本当に秀逸です.

[P 632.732 L Front Cover]    [P 632.732 L Back Cover]
Opinião de Nara / Nara Leão
(Philips P 632.732 L)

Something New, Something Blue

これは要するにアレンジャー4人が主役な訳で.そこがいいんですが.

[CL-1388 Front Cover]
Something New, Something Blue / Various Artists
(Columbia CL-1388)

A3スキヤナ入手

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数年越しの悲願であった、スキャンガラス面とその周りに段差のない A3 スキャナをやっとこさ購入。 EPSON ES-6000H の中古 (付属品無し) を 3万円で。これで LP ジャケットのスキャンが格段に楽になるはず。

拾吋円盤保存箱

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17日火曜日,某酒乱さんの策略にはまり新宿での飲み会へ.

その飲み会に赴く前,数時間早めに新宿に出て,貸していた何枚かの LP / 45rpm を知合いから受け取ったのち,久方振りの新宿うによんへ. ここで長らく探していた 10インチ LP 用段ボール箱 を発見し,やっとこさ入手. 一年程前にお茶の水うによんで買って以来,二箱目をずっと買えずにいたのでした.

以前 海外から輸入 しようと思ったこともありましたが,重量はあまりないものの,なにせサイズが大きいので 結果的に送料が馬鹿になりませんで,なんとか国内で見付けられたらと思っていたところでした.

吉祥寺店にもお茶の水店にも渋谷店にも国立店にもなかったのですが (正確には在庫切れと言われました),今回新宿アクセサリ館にて発見.ついでに 10インチ LP 用のダイカット紙スリーブ 25枚セットもお買い上げ.

[Two 10-inch LP cardboard boxes]

塵も積もればなんとやら.まだまだ少ないですが,現在段ボール箱 2箱でこんな感じ. まだまだ塵は積もり続けるのか否か.

ひぇぇぇ,オリジナルの Vocalion レーベルの SP,写真ですら拝んだのは初めて....

しかしこの値段,誰か入札する人はいるのかしら.

まぁこの辺がコレクション対象でなくてよかった (というのも変な話ですが).

映畫館

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第四土曜日.いつものように白山のジャズ喫茶 「映画館」 で いつものメンツ でうだうだ.

少し早く到着した後,マスターの御厚意で,持って行った愛聴盤,Illinois Jacquet の “Go Power!” の Cadet 盤オリジナル LP をかけてもらいました. 昨日書いた Illinois Jacquet への追悼 の気持ちもあり.

[LPS-773 Front]      [LPS-773 Side-A]
Go Power! / Illinois Jacquet
(Cadet LPS-773)
Illinois Jacquet (ts), Milt Buckner (org), Alan Dawson (ds).
Recorded live at Lennie's On-The Turnpike, W. Peabody, MA in March 1966.

こういうお店のオーディオで聴くと,うちにもホーンスピーカ欲しいなとか思ってしまうのがあれですが,ともあれ Milt Buckner, Alan Dawson にプッシュされまくってアップテンポではいつものブリブリホンク,スローテンポではこの世のものとは思えない程リリカルで同時にエロい,Jacquet 節を (もはや何十回何百回聴いたか分かりませんが今回も) 堪能しました.

そこへ遅れて現れた岡村さん.開口一番:

「なーんだね,このけたたましいうるさい音楽は...」

あーえーっと僕が持ってきた LP ですと告げると

「いやぁー,オルガンは嫌いじゃないんだけどねぇ...」

顔に「苦手」って書いてますよ,岡村さん.相変わらず面白いおじいちゃんです.お口直しに,Buck Clayton が参加しているという噂がある Frankie Laine の 1948年録音 “Rosetta” が (初版の SP 以外で唯一) 収録されている LP も持っていってたので,これを掛けてもらい,岡村さんはご機嫌さんで聴いておられました (結局,皆で聴いた結果「このトランペットは間違いなく Buck Clayton だ」という結論に達しました).

毎度のことながら,平均年齢60歳を軽く越える不思議な集まりに乱入する 34歳の私.明らかにういてますが,温故知新,吸収できるものは今のうちに吸収させてもらわないと.距離のとりかたが若干微妙ではありますが,まあそれはそれ.

大和さんは,以前お会いした時より顔色が良くなっていた様で,ほっと安心しました.

Goodlife Audio & Records

南蒲田の Goodlife Records へ. 先日 一緒に飲んだ平林さんのお店.

狭い店内には中古レコードと共に垂涎もののヴィンテージオーディオがところ狭しと設置されていて,持っていったうちの LP を何枚か掛けて頂きました.さすがに McIntosh でならす Altec A7 や JBL ランサー 101 の音は (生まれてもないのに) 懐かしさを感じる,聴き疲れしない心地よい音でした.特に管楽器アンサンブルの音なんか格別.少し個人的な好みとはベクトルが違いましたが,ともかく気持ちよかった.

平林さん御本人的には,1960年代サザンソウルや 1970年代ソウルグループものがど真中ストライクゾーンらしいです.実際お店のストックや秘蔵の裏ストックを拝見しましたが,垂涎モノがちらほら.こりゃすごいや.

というわけで,皆さんお店に行ってあげましょう(笑)

The Rocking Tenor Sax Of Eddie Chamblee

昨晩は川崎へ.高円寺,川崎,蒲田にそれぞれある中古レコード屋 (全部別のお店ですが) の店長さん三人衆と共に飲み会. 今回もいろいろと業界事情について興味深い話を聞くことができました.

Yesterday night I went to Kawasaki to have a drink with three managers of vintage used LP shops (at Kouenji, Kawasaki and Kamata) - we could have a very enjoyable time and I could hear about some intersting “inside stories” in the used-vinyl-shops industries.

[PRLP-7321 Front Cover]
The Rocking Tenor Sax Of Eddie Chamblee
(Prestige PRLP-7321)

その宴会に突入する前に,その川崎のお店でエサ箱あさり.愛聴盤のオリジナルモノーラル盤を発見したので,盤質チェック & 試聴後に購入.

Just before the drink party, I was at the vinyl shop at Kawasaki, browsing tons of stocks. Then I happened to find an original issue of one of my favourite LPs - I checked the platter's condition, auditioned the sound, then I decided to buy the one.

HUM = Humair, Urtreger and Michelot

[SK-08 Front Cover]
HUM / Daniel Humair, Rene Urtreger, Pierre Michelot
(澤野工房 / Sketch SK-08)

という訳で 山中千尋さんの CD に続き, HUM の LP を買ってしまいましたよ... 澤野工房 の web から直接購入.

ヨーロッパものってあんまり好んで買ったり聴いてはきていないんですが,とにかく新譜 LP に餓えている (?) 人間としては本当に助かります(笑)

Baby What's Wrong c/w Here Comes My Baby

[B-4001 Side-A]      [B-4001 Side-B]
Baby What's Wrong c/w Here Comes My Baby / Johnnie Mae Matthews
(Blue Rock B-4001)

たまには 45rpm シングル盤も載せてみましょう.

ところで,Johnnie Mae Matthews さんって誰?(笑) いろいろ調べると,シンガーとしてよりは,後にプロデューサ,アレンジャーとして活躍された人の様ですが.

[V6-8743 Front Cover]
Leonard Feather Presents The Sound of Feeling (and the sound of Oliver Nelson)
(Verve V6-8743)

しかしまあ,Leonard Feather 翁は,いかなるところにも首を突っ込みますな.B面の Oliver Nelson アレンジのいつもの感じのセッションはさておき,A面はあの The Sound Of Feeling でっせ.

It's really surprising to see the name of Mr. Leonard Feather even on such an album... Side-B features that Oliver Nelson orchestra, but Side-A's featured artists are that Sound Of Feeling, whom I hardly believe Leonard Feather got interested in.

折リコン 折レコン

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くぅ,50個ばかし欲しいぞ.

しかし置く場所が...

韃靼人ノ踊リ

[SR-90122 Front Cover]
RIMSKY-KORSAKOV: Le Coq d'Or Suite;
BORODIN: Polovetsian Dances from “Prince Igor” with chorus.
London Symphony, Antal Dorati
(Mercury SR-90122)

相変わらずチュドーン,どっかーんな,めまいがしそうな超絶録音や,ノリノリ一発ガッツだぜーすっきり壮快な演奏内容はさておき,

韃靼人って何????

[SR-90320 Label]

なんで英語表記が Polovetsian (ポロヴェチアン) なのに,日本語表記では「ポロヴェッツ人」じゃなくて「だったんじん」なの????

上サイトを拝見して,なんとなくは歴史的経緯は理解したものの,どうもしっくりとけえへん...

韃靼そば」 (食べた事ないけど) とか「だったん人だったんだ」という有名なオヤジギャグしか知らなかった私でありました...

Sonatas for Violoncello and Piano

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[SR-90320 Front Cover]
MENDELSSOHN: Sonata in D major, Op.58, for Violoncello and Piano;
CHOPIN: Sonata in G minor, Op.65, for Violoncello and Piano.
Janos Starker, cellist; Gyorgy Sebök, pianist
(Mercury SR-90320)

で,昨日吉池さんご夫婦が来られた際 にかけた幾多の LP のうちの 1枚がこれです.狙った様に数日前うちに到着していたオリジナル盤 (マトリクス RFR-1).

本日ハクラシツク日和哉

未だ聴いてない盤を次々と無節操に聴く.

Barocke Music Für Posaune und Orgel / B. Slokar, H. Meyer
1978年録音.邦題「トロンボーンとオルガン 第2集」.ベゾッツィ,テレマン,クレープス,レイエといったバロック期のソナタをトロンボーンとオルガンのデュオで.この 2つの楽器,意外や意外,しっくりと合うかも.よく考えたら(パイプ)オルガンも管楽器だわな.帯付日本盤 (安くてサイコー).
STRAVINSKY: The Firebird (Complete Ballet) / London Symphony, A. Dorati
1959年録音.録音史上1,2を争うとしてその名を轟かすウルトラ著名盤.オリジナル盤はそうやすやすと買える値段ではないので, Classic Records レーベルの 200g 重量盤再発 LP で.うちの様なまだまだ発展途上の中途半端なシステムからですら,そのカミソリかつ細密画の様な名録音っぷりが充分に感じとれます.演奏も全く眠くならない巨大スペクタキュラー的.凄い.
Music of Andrea and Giovanni GABRIELI / Eastman Wind Ensemble, F. Fennell
1961年録音.こちらは見事に眠くなるキリスト教音楽.敬虔な信者でもない私にはしんみりともできないかも.とはいえ演奏自体は充分興味深いものでした.
CHOPIN: Piano Concertos No.1 & 2 / Orchestre National de l'Opera de Monte-Carlo, L. Fremaux; S. François
多分 1965年録音.フランソワ晩年の,神妙な響きのショパン.相変わらず情念の赴くままの演奏にはぐいぐいと引き込まれてしまう.帯付日本盤 (安くてサイコー).

眞夜乃青

[Midnight Blue]

誰が何と言おうが問答無用の愛聴盤,Kenny Burrell の “Midnight Blue” (Blue Note 4123).東芝 EMI の LP (BN-4123,ステレオ) に始まり,未だにコストパフォーマンスという点では最高峰のキング盤 (GXK-8116,ステレオ),オリジナルステレオ盤 (BST-84123, ステレオ,NYC レーベル,RVG 刻印),つい最近 の小鐡さんカッティングの東芝盤 (TOJJ-6518,RVG remastered ステレオ) と買い,とうとうオリジナルモノーラル盤 (BLP-4123,NYC レーベル,RVG 刻印,耳あり) を悲願の入手.

キング盤の (2nd generation master から作ったとは思えない愛情溢れかつコストパフォーマンスに優れた) マスタリングを押し退け,当り前ですがオリジナルモノーラル盤の素晴らしさに感動しているところです.実に素晴らしい音色,音質,音触でございました.盤質も予想以上に良く,ジャケも美麗.送料を入れても日本の流通相場の 1/3 位で入手した事を思えば,実にお徳な買いものでした.

概して高い Blue Note のオリジナルモノーラル盤ですが,私的には,これが最初で最後.特にこのレーベルそのものには思い入れが強いわけでもないので.

久々ノ青色音符圓盤復刻

[TOJJ-6513]

1969年からの東芝音楽工業時代,1970年代中盤の東芝 EMI 時代,今でも人気の高い 1977年〜1983年のキングレコード時代,コンスタントに復刻が繰り返された 1983年以降の東芝 EMI 時代.幾度となくプレスされ続けられて来た Blue Note 日本盤 LP ですが,1999年を最後に暫く御無沙汰していました.

Toshiba Musical Instruments era from 1969 and on, Toshiba EMI era circa middle 1970s, sought-after King era from 1977 thru 1983, so many releases by Toshiba EMI from 1983... Japanese pressings of Blue Note LPs had been reissued so many times ever since, but there was no new LP releases since 1999 until now.


Down Beat Magazine, Jan. 25, 1956 issue

[Down Beat Magazine (Jan. 25, 1956)]

以前ここで紹介した当時のカタログ 以後,時期の異なるカタログをその他何種類か入手しましたが,今回は当時の雑誌を買ってみました. アメリカのジャズ雑誌としては最も有名な部類に入る, Down Beat の 1956年 1月25日号

Since I acquired the Mercury catalogue pamphlet I introduced at this site a while ago, I bought several other Mercury pamphlets. And this time, I have bought one of the most famous Jazz magazines Down Beat magazine of Jan. 25, 1956 issue.

まずこの号を入手してみようと思ったのは,EmArcy 特集が掲載されているから.Nat Hentoff の記事と共に,EmArcy 初代プロデューサの Bob Shad 自身の寄稿が読めます.当時の雑誌ということもあって,EmArcy スタート直後の勢いがリアルに感じられます.また,今となっては歴史的に貴重な情報もいくつか読み解く事ができます (例えば EmArcy レーベルの最初のリリースが 1954年10月であった事実など).その他,かの有名な Down Beat Jazz Reviews など,読み解きどころ満載で楽しめます.

The reason why I wished to obtain this issue was, that the Jan. 25 1956 issue had a special feature articles dedicated to the EmArcy label. An excllent article by Nat Hentoff, as well as EmArcy's producer Bob Shad's own writes are on the special issue. We can read and feel the atmosphere of that time when EmArcy was going to emerge and expand. Furthermore, some historically important facts can be found on these articles (such that EmArcy's very first release was made in Oct. 1954). Of course there are so many other interesting articles and ads on this issue.

川崎 TOPS

高円寺レアリティーズ に続き,二軒目.

サービスの一環(?)としての晒し.

Miyoshi Umeki Discography on Mercury

よく分からないのですが,このサイトに検索エンジンからやって来られる方のうち, 現時点で圧倒的一位のキーワードは,なんと:

  • ナンシー梅木

だったりします(笑)

というわけで,ナンシー梅木について書いた 過去のエントリ を補足する意味も込めて,あちらのサイトMiyoshi Umeki Discography on Mercury のセクションを追加してみました.

ちなみに Mercury 71215x45 という盤 (梅木さんが Red Buttons と共演した 45rpm シングル),探しているのですが未だに見付かりません.果してほんまにリリースされたんやろうか...

レコードコレクター と一口にいっても,いろいろな区分があるようで:

  1. オリジナル盤至上主義コレクター:とにかく初版のみが最高であとはダメダメという信念の下,初版を探しまくる人種.骨董収集家に近い.音質至上主義コレクターとクロス.
  2. 音質至上主義コレクター:最も素晴らしいレコード演奏が可能な盤を探すべく次々買い求めて比較試聴し続ける人種.オーディオマニアに多い.オリジナル盤至上主義コレクターとクロス.
  3. レアリティーズコレクター:とにかく「珍しい」「貴重」「殆ど知られていない」というものをかき集める人種.なんでも楽しめる広い度量が必要とされる.
  4. 音源重視コレクター:レコードや CD そのものはどうでもよくて,その演奏が収録されているならよしとする人種.ただし別テイク,別ミックス,別演奏には非常に敏感.音楽マニア,ディスコグラファーに多い.
  5. その他いろいろ

私はそのどれにも当てはまらないと信じていますが(笑)ともあれ昨日土曜日には摩訶不思議な集いがうちの家で行われました.お馴染み 紙ジャケ探険隊 のサイトを運営されている皆さん.

Wah Wah

[Wah Wah]

たまたま 2LP (のカット盤) を安価で見付けたので,遅れ馳せながら購入.

Wah Wah / James (Mercury 314 522 827-1)

Iced to Mode / Misty Dixon

[Iced to Mode]

気持ちよすぎ.なんでもっと早くに買わんやったんやろう.

Iced to Mode / Misty Dixon (Twisted Nerve TN-046)

A面のちょっとノイズ風なコーラス, B面のゆらゆらとループする心地好い透明な音. 全曲素晴しく気に入りました. ジャケットの猫ちゃんがとても気に入ったので,LP で購入.

このレーベル,ちょっと注目してみようかしら.

The Savage Resurrection

[The Savage Resurrection]

盤質があまり良くないので,これ以上傷めない様にターンテーブルに乗せるのを控えめにしていますが,それでもかなりの頻度で聴いてしまいます.

1960年代後半になると,ガレージ系サイケ系のアルバムが俄然充実してくる Mercury の中でも,ジャケットデザイン,知名度 (無名度?),レア度,内容の充実度の全てにおいて突出していると思われるのがこのアルバムです.今でこそボーナストラック (リハーサル 3曲) 入りの CD が再発されていますが,それまでは長らく入手困難な時代が続き,ブートレグも流通した程でした.現在でも中古市場では高値で取り引きされています.

1968年にリリースされた,このバンド唯一のフルアルバム.アメリカ西海岸のローカルグループ Button Willow と Whatever's Right のメンバーを中心に構成された The Savage Resurrection ですが,ジミヘンばりのギターが縦横無尽に活躍するトラックあり,ドロドロのヘビーサイケあり,ブルースマナーにのっとったジャムあり,全体的にチープな味わいあり,と,ガレージ/サイケのおいしいところを凝縮した様な充実しまくりのアルバムです.

手元にあるのは,メンバー 5人中 4人の サインが書かれた LP ですが,そもそもこれが本物かどうかなんて確証が持てるはずもありません(笑) ドラマーの Jeff Myer さんに問い合わせれば真偽の程は判定できるのかも知れませんが...

Hail to the Thief / Radiohead

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[Hail to the Thief]
Hail to the Thief / Radiohead (Parlophone 243 584 543-1)

私の様な音楽的嗜好の人間が心底楽しみにしていた数少ないリアルタイムのバンドのひとつ.この 6枚目のフルアルバムがリリースされて既に半年近く経っていたのですが,なんとなく忘れてしまっていたので,今回購入.

1st の “Pablo Honey” から,5th の “Amnesiac” まで,日本盤 CD をリアルタイムで買ってきて,その音楽性の変化を楽しんできました. 今年になって 4th の “Kid A” を UK 盤 LP (10インチ 33rpm 二枚組) でも入手した際,更にぶっ飛んでしまったので (単にうちの CD プレーヤーがおんぼろすぎるだけなのですが),今回の 6th も UK 盤 LP (12インチ 45rpm 二枚組) で購入.ついでに,同時に 3rd の “OK Computer” も UK 盤 LP (12インチ 33rpm 二枚組) で購入.

CD も買っておきたいのですが,今回から日本盤は CCCD になってるはず.こちらも素直に輸入盤かな....

さて,耽美的かつ破壊的なシューゲイザーの末裔→ドラマティックな伝統的王道ロック→自壊寸前の美しい轟音ロック→解体後のアンビエントな人工的ノイズその1→その2,という流れに続く今回の 6枚目.再びバンドアンサンブルが核になってはいるものの,明らかに 3rd 迄の音触とは異なります.アルバム全体を貫く肌触りは 4th, 5th を通過した後でしかありえないもので,倍音やエコーの海に突如かぶさってくるノイズ,コードやアンサンブル進行上の危うさからは,相変わらず新鮮な衝撃を与えられます.

ただ,アルバム全体の完成度という点では,3rd〜5th には及ばないという印象を受けます.新しい方法論の手探り中というか,いま一つ突っきれてない感じ.ただ,まだ通しで一回しか聴いてませんので,今後印象が変わる可能性もありますが.

ともあれ,方々で言い尽くされている感もありますが,「次回作の展開に期待」させられるアルバムです.

修理ノ日、音樂ノ日。

先週の火曜日,雨風の強い中,中央高速の高架下にてよしーけ師匠主導のもと修理を敢行,寿命気味の {パワステ,オルタネータ,コンプレッサ} ベルト (前期型は 2本だけど後期型は1本) は無事交換されたのですが.

先週末の夕方過ぎのこと,冷却水のロアホースが,アンダーカバーのホルダーにきちんとはまっていなかった様で,パワステベルトによって切られてしまい,じゃじゃ〜とお漏らし状態に.かな〜り久し振りのお不動さん.

で,新しいロアホースと交換する (してもらう) 半日でありました.予想していた以上に面倒臭い事が判明.全く整備性を考えてないどころか 整備性を阻害するかの如き組み付け を平気でやるこのメーカーの車に改めて呆れるやらなんやら.ともあれよしーけ師匠お疲れ様でした & 本当に有難うございました.

近くのファミレスで夕食を済ませたあとは,再び家でレコードかけまくりながら談笑. 今回はたけむー師匠が持ってこられた LP が大半だったので,ミュージシャン側からの興味という視点で,フュージョン寄りの音源が多かったかしら.しかしみんな超絶技巧でぶったまげるな.Eyewitness やら Friendship やら,あの辺り.この辺は聴いたことは大体あるものの,自分では持ってないジャンルであるので今回うちで聴けたのは良かった.

こちらからのネタの一枚 Sheffield Track Record は,さすがにコンプレッサを通してのダイレクトカッティングなので,音の生々しさは J.N. Howard & His Friends には遠く及ばず.しかしバスドラのアタック音なんかはなかなか気持ち良い.もう一枚の Thelma Houston は,Sheffield の 2番.かなり初期 (1975年) のもので,こちらは気持ちえがったー.音楽そのものもリズムが重くていい感じ.

しかしスタジオミュージシャンの人脈の複雑な絡まり具合は本当に面白く,ロック〜フュージョン寄りのたけむー師匠と,ビッグバンドがメインのよしーけ師匠とで,ストライクゾーンがきちんとクロスしたりシンクロしたりするところがなんとも.ともあれ,単なる (ええ,一応「単なる」としておきましょう) リスナーとして聴く私にとっては,ミュージシャンとしての視点はいつも新鮮で,今回もいろいろ勉強 & 参考になりました.

この手の新しめの録音には上が心地よく伸びきって透明感溢れる AT-OC9 の方が圧倒的にあってた.かたやちょっと古めの録音で中低域を重心低く太くふくよかに鳴らしてくれる DL-103R ですが,針の寿命が間も無く尽きる感じ.そろそろ交換時期だなトホホ.そういえば吉池さんがおられるのにモノーラルカートリッジの出番が全くなかった珍しい夜でした(笑)

そうそう,テレビの画面は FNS 歌謡祭 にした儘,レコードを聴いてました.よしーけ師匠の奥さんが出てるのを見逃したくなかったから.SMAP やら Kinki Kids (だっけ?) やらのバックでチェロを弾かれる奥さまをなんとか確認.ほとんど身内状態で「あ〜カメラそこでひくな!!」とか唸っておりました,はい.因みにバックのミュージシャンは,よしーけ師匠は殆ど知っておられました.スタジオミュージシャンの世界ってそんなもんなんですな.

ともあれ,御二方共夜遅くまでお疲れ様でございました。大変楽しゅうございました.

BAGS UNLIMITED INC.

[Bags Unlimited Inc.]

コレクター御用達の梱包/保管用グッズを多数製造している会社.日本ではなかなかお目にかかれない 10インチLP 用ペーパースリーブやダイカットスリーブも豊富に品揃え.もちろん LP/SP レコード用のみならず,CD,ヴィデオカセット,オーディオテープ,雑誌,マンガ本,写真,ポストカード,その他もろもろ用の梱包/保管用グッズも多数ラインアップがありますし,果てはディスプレイ用フレームなんてものもあります.

日本でも段ボール職人というか,オーダーメイドで作ってくれるお店がいくつか存在していますが,特注の分,値段は概して高め.それに比べると,こちらは既に LP 用に大量に製造販売している実績がある訳ですから,単価は随分と安いはず.実際,出来もかなり良い (作りがしっかりしている,梱包枚数に合わせて形状が可変,1枚用,6枚用,20枚用とバリエーションも豊富) と思いますし.

海外とのブツのやりとりの際に必要なメーラーも,ここの製品が使われていることが多く,いちど新品を購入してみようかと (普段は,私が海外から購入する際使われてきたメーラーを裏返し再利用して海外に送るのに使っていますが).

日本では 例えばここ で Bags Unlimited 社の製品を取り扱っている様ですが,直で買う方が安いか調べてみることにします.

Gala / Lush (4AD CAD-0017)

[Gala]

私にとってはこの辺りが高校生〜大学生頃にリアルタイムで聴いた音楽ということになる訳ですが.

Jesus & The Mary Chain や Pastels 辺りから My Bloody Valentine,Ride,Telescopes,初期の Boo Radleys などに続く Shoegazer 一派 (このフレーズも今となってはなんだかなーと思いますが).そして Smith 辺りから脈脈と続いた UK ギターロック,それらの中で,当時より自分の中で存在感が増して来ているのを今聴きながら再確認します.

このアルバム “Gala” 自体は EP やシングルからの編集盤で,A面が 1990年録音で完全に彼女達の個性を確立した独特の浮遊感漂う透明な音,B面は 1989年録音で音触りも一変し,限りなくガレージに近い感触の中無限に続くかの様なギターリンギングとうねるリズム.どちらも素晴らしい.

[Spooky]

この A面の路線で開化したのがフルアルバムの “Spooky”.全編透き通る音と心地好い緊張感の連続.リアルタイムの音楽としては既に10年以上前,このリズムフィギュアは最前線ではなくなっているかもしれないけれども,単に自分が若かった頃の想い出と共にある音ではなく,いつまでも新しい発見と心地好さを保証してくれます.

白山映畫館ニテ老儒喧々

でこの日は毎月恒例の集り.別に集まって何をするでもなく,あーだこーだ話をしているだけなんですが.いつもの様に岡村さん,大和さん,出口さん,山中さん,若林さん,その他の面々.そしていつもの様に皆さん60代から80代の方ばかり (出口さんは違うけど).相変わらず場違いな感とジェネレーションギャップの洪水の中機会を伺う.おじいちゃん達,二次会(?)のファミレスでも店員に文句いいまくりで正直げんなりしたけど,それはそれ.音楽の話だけはちゃんとして (フィルタリングしたのち) 吸収させてもらっとかないと.おっと忘れずに映画館のマスターとアナログプレーヤ談義もしておかないと.

microgroove.jp

取り敢えず取得してみた.初めての .jp ドメイン.

それだけなんやけど.

オンライン古本検索サイト

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くそ,Ruppli の Mercury disco 本,Vol.3 だけみつからん.

ともあれ備忘録.オンライン古本屋さんのメタ検索サイトかな.

高円寺レアリティーズ

[Rarities]

というわけでサービスの一環(?)としての晒し.


The Astaire Story

[The Astaire Story]

借金してでも欲しいと思っていた(?) The Astaire Story のオリジナル 4枚組ボックスをやっと入手出来ました.残念ながら,David Stone Martin さんによるモノクロポートレイト6枚が欠品しているのと,最後の数ページに水に濡れた跡がありますが,内容は当然ながら折紙付き.思わぬ自分へのプレゼントとなりました.


追記 (2007/03/06):約4年の後、バインダーの痛みがなく、白黒イラスト欠品なしという より完全な状態のコピーを入手 することが出来ました。めでたしめでたし。

Blue Note 日本盤 LP

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国内外の数名の知合いに協力頂いて,そこそこ埋まって来たので,取り敢えずここに載せとくことに (googlebot が拾うやろうし).

まだまだ抜けている箇所があります.タイトルは分かっているものの,正確なリリース日付が分かるまで載せてないものもあります.ということで,以下のものをお持ちの方,どしどし御連絡下さい(笑)
  • 1970年代〜1980年代の Swing Journal 他 Jazz 関係の雑誌
    (多分広告欄にリリースもげが載ってるだろう,と)
  • 1979年〜1983年辺りにキングからリリースされた日本盤 (帯付)
    (GXF-3100 番台とか GXK-8200 番台辺りを特に情報求む)
  • 1983年〜1988年辺りに東芝EMIからリリースされた日本盤 (帯, ステッカー, あるいは解説付)
    (詳しいリリース日付を特に求む)

父上ノ意志ヲ受継ギテ

[MG-21060]

先日,Gary Campbell さんという方からメールを頂きました.なんと,あの Dick Campbell さんの息子さん.

私が最初に Dick Campbell さんの名前を知ったのは,2年前に CD 化された Gary Usher さんの未発表マテリアル「Beyond The Shadow Of Doubt」においてでした.Dick Cambell さんは,このアルバムの共作者であり,またこの CD 化にあたりマテリアルの提供と実質的な編集作業を行った方です.

その Dick Campbell さんがリーダーアルバムを Mercury レーベルに残してはった,という事実を知ったのは寡聞にもつい最近のことでした.しかもそれが数ある Folk Rock 期 Dylan クローンの中で圧倒的な評価を得ている,と.

Rusty Draper 逝去

[MG-20173]

悲しい事に,ローカルニュース等で小さく報道されるだけなんだそうです.

つい先日 LP を落札して この人の音楽の魅力にふれ出したところだったのに.... 合掌.

この LP を出品されていた Shawn Powers さんより教えて頂きました.

Re: LPs and Iraq...

eBay で私が出品した Beatles の LP をじゃんじゃん買って下さるとある御方.届いたと同時により高い値段を付けて再び eBay に出品してはるのはあまり気持ちのよいものではありません (例えば これこうやって たり).まあこっちとしては支払ってもらいさえすればそれでいい訳ですが.せめて別の場所で売ってくれたらよかったのにな.

それはともあれ,その方と雑談ぽくいろんな話 (日本語や日本の文化の話など.果ては確定申告の話なんかも) をしていたところ,やってきましたイラクの話.私も思うところをあれこれ書いて送ってみましたが,それに対する返事がこんな感じ.やはりこういうのがアメリカ人の代表的な意見ということになるのでしょうかね.この方,eBay で LP 転売して小遣い稼ぎしつつ,本業はとある新聞の編集者なんだそうで.

四十年前ノ型録

Mercury Records Catalogue Booklet

先日 eBay で LP レコードではないものを初めて落札しました.1960年頃に発行されたと思われる Mercury Records Corporation の 48ページからなるブックレット.当時リリースされていたアルバムが写真付でリストアップされているものです.

弱小マイナーレーベルではないだけあって,その膨大なリリースの全貌は未だ整理されているとは言えず (それもあって現在私が Mercury に注力しようと思ってやっているわけですが),このブックレットを落札出来た御蔭で,今まで不明だったタイトルが数多く判明しました.

ステレオ盤の番号が分かっていてもモノーラル盤の番号が分からなかった奴 (Pete Rugolo さんの Music From Out Of Space とか,Sil Austin & Red Prysock の Battle Royal 等) もあっさり判明しましたし,今まで存在すら知らなかったアルバムのタイトル (Buddy Johnson ビッグバンドのアルバムなど) も多数確認出来,大収穫でした.

ホンカア再ビ

なんか最近 あっち と連動したエントリが多いですネ... いや,勿論,他のレーベルも,他の音楽ジャンルも,当然 CD も,相変わらず聴いている訳ですが,未スキャンものを優先しておりまして... 次こそはもうちょっと新しい時代のものを此処に載せようっと(笑)

Slow Walk Rock / Sil Austin (Mercury MG-20237)[Mercury MG-20237]

で,今回はこれ.日記 にも載せていた,スーパーバッドな私的名盤,「Rock 'N Roll / Red Prysock」 (Mercury MG-20088) と並ぶ(?) Mercury ホンカーのアルバム.

塩化ヴイニルフエチ

嗚呼,10吋盤.リードイン部分が盛り上がっていない最初期のマイクログルーヴなアナログ.後の弾力性のあるものとは違う,重く厚くそして硬い塩化ヴィニルの円盤.そして内袋を兼ねたチープで薄くぺなぺなの紙で出来たジャケット.内容なんかお構い無しで,もうそれだけでうっとりしてしまいそう.我ながらアホです.

Dixieland Classics Vol.2 / Phil Napoleon's Emperors Of Jazz (Mercury MG-25079)[MG-25079]

幾ら Dixie 系の音楽がもはや不人気の領域に入ったとは言え,幾ら盤質が最高ではないとは言え,この盤が $3.00 とはどうかしてます.Yorklyn Records さん,有り難う(笑)

1964年は Jazz Messengers にとっては記念すべき (?) 辛い年.黄金の三管メンバーによる最後の大名盤「Free For All」 (Blue Note BLP-4170),更に Wellington Blakey さん (vo) を迎えての「Kyoto」 (Riverside RLP-493) をはさみ,続く Lee Morgan 復帰作「Indestructible」 (Blue Note BLP-4193) を最後に,音楽監督 Wayne Shorter さんが去ることになります.

'S Make It / Art Blakey And The Jazz Messengers (Limelight LS-86001)[LS-86001]

そして John Gilmore (ts) さんを迎え,心機一転 Limelight レーベル と契約して吹き込んだ第一作 (Limelight レーベルの最初のアルバムでもあります) が,この「'S Make It」.このメンバーによる演奏は以前 LD で出た「Jazz 625」 (1965年 3月 7日収録) でも見る/聴くことができます.

しかし残念な事に,Shorter さんが抜けた穴は余りにも大きかった.ライブ演奏ではまだ今までに培ってきたノウハウと勢いがありますが,スタジオ録音となるとその差は歴然です.

ナンシイ梅木サント異國情緒

ナンシー梅木さん (梅木 美代志さん).戦後間も無くゲイ・セプテットのヴォーカリストとして活躍.1955年に渡米し一躍注目を集め,ヴォーカリスト,女優として人気を博します.アカデミー助演女優賞を獲得した映画「Sayonara」のテーマソングは梅木さんが歌い,これも当時ヒットしたそうです.

この内容は 日記サイトの記述 と同一のものです.テストも兼ねて此方にも再録します.

英DECCAが縦横振動式の ffss を,米ウェストレックスが 45/45 方式を,それぞれ完成させたのが 1950年代半ば.結局は 45/45 方式に統一され,ステレオ LP レコードは今に到ります.

それはさておき,ステレオ LP が店頭に並び出したのが 1958年.当然,店頭の LP がその日から全てステレオ盤になるわけもありません.各レコードレーベルやオーディオ業界の喧伝によりステレオ盤は徐々に受け入れられていきますが,結局は 1960年代後期まで,同じ音源でもモノーラル盤とステレオ盤が並行して売られることになります.

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