今更乍ら,萩原健太さん の 2002年12月29日付コラム は,作り手,送り手,聴き手,その全ての立場を弁えた上での簡潔,強力,かつ真っ当な意見だと思います.
Kenta's Pick of the Day: 2002/12/29 より:
とにかく謎の導入ですよ。誰が得してるんだ? 絶対、誰かが得してるんだよな。でなきゃ、こんなに各社が歩みを揃えて仲良くこんな欠陥コピーガードを導入するわけないもん。
業界の人にこの問題を聞くと、誰もが“個人的には反対なんですけどねー。でも、社が決めたことだから…”みたいに答えていて。でも、誰かが言い出したわけだろ? この粗悪なコピーガードを取り入れようって。それは誰なのよ。そいつを表に出せっつーの。広報とか、そういう社の方針の代弁者じゃなくて、その張本人に話を聞きたいじゃないのさ。
とっとと SACD なり DVD-Audio なりに移ってしまえばええんちゃうんかなあと思ってるんですが,こういう利権絡みの話はそうも簡単に進まないんでしょうねえ... そもそも,もはやレコード「会社」という存在 (とそれを中心とした枠組) 自体の必然性を根本から疑う時期ですらあるんでしょう.と言いつつ,レコードという「モノ」にも (音楽と共に,或いは音楽を越えて迄) 愛着を覚える自分もここに居る訳でして.
ともあれ,今から50年後には,音楽はどの様に流通し,どの様に聴かれていることになるんでしょうか.はてはて.
追記:Music Liberation Front というサイトで,この件に関する 記事 がありました.No CCCD のアイコンも置いてありましたので,上の通り拝借致しました(笑)
そういえば「CCCD 反対!」も何も,そもそも CD を最近買ってないな(笑)というわけで手元には CCCD は一枚もありません,はい.
最後に買った CD ってなんやったっけな....
マイジェネのデラックスエディションだったかしら.だとすると昨年10月頃かしら.
Trackbackどうもです。
ほとんどの音楽誌はこの問題に全く触れていない情けない状態なのですが、今月20日発売のミュージック・マガジン2月号で、渡辺健吾氏がCCCDについてのコラムを書いています。業界側の意見も書かれていて非常に良い記事だと思いますが、やはり「誰が首謀者なのだ」という疑念は広がるばかりということ・・・