Hail to the Thief / Radiohead (Parlophone 243 584 543-1)
私の様な音楽的嗜好の人間が心底楽しみにしていた数少ないリアルタイムのバンドのひとつ.この 6枚目のフルアルバムがリリースされて既に半年近く経っていたのですが,なんとなく忘れてしまっていたので,今回購入.
1st の “Pablo Honey” から,5th の “Amnesiac” まで,日本盤 CD をリアルタイムで買ってきて,その音楽性の変化を楽しんできました. 今年になって 4th の “Kid A” を UK 盤 LP (10インチ 33rpm 二枚組) でも入手した際,更にぶっ飛んでしまったので (単にうちの CD プレーヤーがおんぼろすぎるだけなのですが),今回の 6th も UK 盤 LP (12インチ 45rpm 二枚組) で購入.ついでに,同時に 3rd の “OK Computer” も UK 盤 LP (12インチ 33rpm 二枚組) で購入.
CD も買っておきたいのですが,今回から日本盤は CCCD になってるはず.こちらも素直に輸入盤かな....
さて,耽美的かつ破壊的なシューゲイザーの末裔→ドラマティックな伝統的王道ロック→自壊寸前の美しい轟音ロック→解体後のアンビエントな人工的ノイズその1→その2,という流れに続く今回の 6枚目.再びバンドアンサンブルが核になってはいるものの,明らかに 3rd 迄の音触とは異なります.アルバム全体を貫く肌触りは 4th, 5th を通過した後でしかありえないもので,倍音やエコーの海に突如かぶさってくるノイズ,コードやアンサンブル進行上の危うさからは,相変わらず新鮮な衝撃を与えられます.
ただ,アルバム全体の完成度という点では,3rd〜5th には及ばないという印象を受けます.新しい方法論の手探り中というか,いま一つ突っきれてない感じ.ただ,まだ通しで一回しか聴いてませんので,今後印象が変わる可能性もありますが.
ともあれ,方々で言い尽くされている感もありますが,「次回作の展開に期待」させられるアルバムです.
ご存じかもしれませんが、これ、UK版もCCCDですので、
お買い求めの際は是非US版を。
というか、そんなわけでうちにUK版Special editionが
1枚余ってますが、差し上げましょうか? (わら
む,たかさん,どもです.CCCD は恐いのでいいっす(笑)
そっかー UK盤まで CCCD なんですね....
むしろ SACD や DVD-A で出して欲しいぞ! ぷんぷん.
つか CD プレーヤ欲しいのう...
ちなみに 「CD プレーヤー」は何をお使いですか?