半年以上も前に「声優陣総入れ替え」で話題になっていたので、何を今更なのですが... ここ数週間、新声優陣でのアニメ「ドラえもん」に夢中です。
我々の世代にとって、小学生の頃にはてんとう虫コミックス「ドラえもん」が 15巻だか 18巻まで出ていて、数年後にはアニメがスタート、という感じでしたが、結局 (旧) アニメ版に対する違和感 はずっと残したまま育ってきた訳で。
アニメ版でのドラえもんやのび太の性格描写が、単行本版とあまりに違ったのです。それに、ストーリーも余りにも単純化されているというか、アンパンマン的な PTA 御用達ストーリーばかり。これじゃつまらんわな。お子様向け水戸黄門とでもいうか、大人がお仕着せで作り上げた「よい子の世界」というか。
初期の単行本では、ドラえもんものび太も、その他ちょっとした脇役も、みんなもっと 人間臭かった んですよね。のび太はダメダメなりに、必死に自分で考え、悩み、そこへおっちょこちょいのドラえもんがさりげなく助け船を出す (がそれが頓珍漢な結果に結びつく) という風に。
新声優陣の第一回放送を観た時には、確かに長年慣れ親しんできた「声」との違いに違和感を感じました。けれども、それから数ヶ月程間をおいて現在の放送を観てみると、今回のリニューアルは正しかったと思いました。そう、初期ドラえもんの「あの」テイストをアニメで再現しよう とする (結構リスキーな) 取り組みなのです。
なんでも、新放送開始後、「こんなもの子供に安心して見せられない」という苦情が少なからず寄せられたとか (ほんまかどうか知りませんが)。いやいや、僕は今回のリニューアル (とそれに対する製作陣の姿勢) に大賛成です。問題は、単行本初期 (18巻〜20巻あたり?) までのネタが枯渇したあと、どうやってそのテイストを維持するかでしょうね。
15巻に登場した「どくさいスイッチ」(4月29日放送)、同じく15巻「オールマイティーパス」(5月6日放送) と並んでダーティーな道具 (13巻に登場) 「悪魔のパスポート」が放送されるのを楽しみにしています。
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