早朝は降っていなかったのに、7時30分頃からぽつぽつと。 テニスコートに向かう最中に本降りとなり、やむなく帰宅。その後土砂降り。
肩を休めるにはちょうどよかったのかもしれないけど。
さて、今年の ウィンブルドン も煮詰まってきました。昨日、女子のベスト4が出揃い、男子の準々決勝は今日行われます。
2006 The Championships (Wimbledon) : Ladies' Singles Quarter-Final Results :
A. Mauresmo (1) def A. Myskina (9) 6-1 3-6 6-3
K. Clijsters (2) def N. Li (27) 6-4 7-5
J. Henin-Hardenne (3) def S. Bremond 6-4 6-4
M. Sharapova (4) def E. Dementieva (7) 6-1 6-4
第1シード〜第4シードが順当に勝ち上がったわけですが、この中で注目したのは、センターコート第2試合の Clijsters (クリスターズ/クライシュテルス) 対 Li (李娜、リー・ナ)。正直、Clijsters は負けてもおかしくない雰囲気の中辛勝したという試合でした。
ここぞというところで凡ミスをしてしまったりと、まだまだ荒削りなところもありますが、Clijsters を最後のポイントまでてこずらせた李のプレイは大きな可能性を感じさせるものでした。特に、相手の動きや予測をしっかりと把握しつつ、相手の逆をつくショットは本当に素晴らしく、あんなにコートカバーリング能力が高い Clijsters からサービスエース1本、ストロークエース19本を奪ったのは驚きです (Clijsters よりエースの数で圧倒的に上回っていました)。
日本の女子選手に欠けている、トップ選手と互角に渡り合っていくために必要な、そんな何かを感じさせられる見事なプレイでした。かつての伊達公子さん全盛期を彷彿とさせるほど、そんな「何か」に満ちた、将来有望株ですね。 今後更にランキングを上げてくることでしょう。さすが中国、国をあげて北京オリンピックに向けて徹底的に選手層の強化をはかっているようで。
男子はというと、やはり Federer 圧倒的優位の構図はまったく揺るがないまま、準々決勝のカードが決定しました。
2006 The Championships (Wimbledon) : Gentlemen's Singles Quarter-Final Schedule of Play :
Centre Court:
R. Federer (1) vs M. Ancic (7)
L. Hewitt (6) vs M. Baghdatis (18)
No.1 Court:
R. Stepanek (14) vs J. Bjorkman
R. Nadal (2) vs J. Nieminen (22)
Federer に大金星をあげられる可能性を秘めた選手たち、D. Nalbandian (4)、I. Ljubicic (5)、J. Blake (8)、T. Berdych (13)、A. Murray、R. Gasquet といったあたりが敗退してしまった今、決勝までの対戦相手は M. Ancic (7)、その次が L. Hewitt (6) と M. Baghdatis (18) の勝者。しかし、よほどのことがない限り、順当に決勝進出することでしょう。
この 8人のなかで Federer に勝てる最筆頭はやはり Rafael Nadal しかいません。しかし彼にとってはまだまだ得意とはいえない天然芝コート。なんとか決勝まで勝ち残って、Federer とのガチンコ勝負を見せて欲しいものです。いや、決勝で負けてもいい。なぜなら、Nadal がウィンブルドンで決勝にまで進出できたとしたら、それは新時代の幕開けを意味するからです。すなわち、Federer 圧倒的一人勝ちの時代から、Federer と Nadal の二強時代への移り変わりの象徴となる可能性があるのです。
いつの時代も、圧倒的な実力を持った選手が 2人以上で競い合っているという状態が一番面白いものです。そういう意味で、今年に入ってから対 Federer 4勝0敗 (ドバイ決勝、モンテカルロ決勝、ローマ決勝、全仏決勝)、生涯対戦成績でも 5勝1敗 (2005年マイアミ決勝でフルセットの末 Federer 勝利、2005年全仏準決勝では Nadal 勝利) という、Nadal に期待してしまうのも当然といえましょう。明らかにテニスの質も昨年よりあがってきていますし。
今年の男子プロテニスは本当に面白くなってきました。