明日にも台風が上陸して大雨になるらしいですが、現在は嵐の前の静けさといいますか、不気味な色の夕焼けが広がっています。その不気味な夕焼けの中、こんな住宅地の中でも ヒグラシ の涼しげな音が響いています。
私にとっての夏のイメージは、長らく ニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ の大合唱でした。少年時代を過ごした九州北部や、大学生時代 (あるいは帰省先) の関西ではこれらのセミが圧倒的に多く、一本の大木に何百匹とも知れぬセミがへばりついては耳をつんざくばかりの大合唱を奏でる。いや奏でるなんてものではなくもはや自然騒音といえる程。たまに家族で郊外や田舎に旅行に行った時にきける ヒグラシ や ミンミンゼミ の音は新鮮で、羨ましいとすら思っていました。
こちらに越してきてからは、今度はクマゼミの大合唱をきくことがなくなってしまいました。逆にミンミンゼミやヒグラシが多いことにびっくりしたり。あんなに五月蝿いと思っていたものでも、全然耳にしなくなると、やっぱりさびしいものです。
たまにはセミの大合唱 (あるいは喧騒) をからだ全体で浴びるべく、どっか旅行にでも行こうかしら。