Baby What's Wrong c/w Here Comes My Baby

Mercury の傍系レーベルとして 1960年代末に生まれたソウル，ブルース専門のレーベル Blue Rock．LP はたったの 4枚，シングルも 80枚程度をリリースしたのちあっけなく消滅した短命レーベルです．多分売れなかったんでしょうねぇ．

Blue Rock レーベルの記念すべき第一弾シングルでもあるこの Johnnie Mae Matthews の盤．A面は Jimmy Reed のカバー... なんですが，かなりアップテンポなリズムの上にギターとヴォーカルがフレーズ交換しながら進み，間奏でブラスがばしっと入る，見事な(?)B級ブルース風 R&B です．B面の自作曲はゆったりした (けど適度にタイトな) いい感じのソウル．おねーちゃん達のバックコーラス，ブラスセクション，バリトンサックスの軽めのソロが絡んだ上で全体はさらっと．バックの演奏はいったいどの辺のメンツなんかなぁ．プロデューサ Ollie McLaughlin，アレンジャー Riley Hampton という辺りから類推するしかないんでしょうか．

ラジオ局用プロモ盤 (白レーベル) ということもあってか，一応専用のスリーブも付属しています．けど，やる気があるのかないのか分からない，文字とレーベルロゴだけのスリーブ．あらゆるところに B級臭さを感じて，個人的にはいい感じです．

このレーベルのシングルもぼちぼち捕獲中．たった 4枚の LP の中で最も探すのが大変そうなのは，L.C. Cooke (Sam Cooke の弟です) のアルバム．Junior Wells のアルバムは捕獲済で，これは結構格好良かった．まあ気長にいきましょう．