昨日火曜日の昼過ぎ、ヤボ用があって、クルマで吉祥寺に向かい、いつもの タイムズ吉祥寺本町第4 というコインパーキングに駐車。
さてヤボ用を済ませてパーキングに戻ってくると、なぜか5〜6人の人達が、パーキング前に、それぞれ微妙な距離を保ったまま立ちつくしている。なんかあったんやろうか。
どうも 精算機が故障してしまった みたいで、精算もできなければクルマの出庫もできない 状態。確かに精算機には「C-12」という、エラーコードと思しき表示が出たきり、うんともすんとも言わない状態。
すでにタイムズにはどなたかが電話されたみたいで、その電話によると 15分以内に急行するとのことですが、15分経過しても誰も来ないんだと。ぐう。
社用車で営業の途中に駐車した人や、学生っぽい人、買い物帰りの奥さんっぽい人など。時間がたつにつれて続々と出庫できない人が10人、15人と増えていく。営業マンが最もイライラをつのらせていて、再び電話。「おんどりゃぁ、15分で来るゆうたんちゃうんけぇ。誰もきてへんのじゃぁ。どないしてくれんねんゴラア!!」という内容を標準語でまくしたてていました。そうこう言っている間にも、駐車しようと思って入ってくる車はあとをたたず、みんなで協力してそういう車に事情を説明したり、バックを誘導したりと。
他の人達は、タバコを吸ったり、精算機横の自動販売機で缶コーヒーを買って飲んだり。この数十分で缶コーヒーの売り上げはかなりあったんちゃうかな。かくいう私も一本買ってしまった。その他、被害者同士の不思議な一体感 というか、微妙な距離感を保ったまま、「困りましたねぇ」「いや本当に」みたいな会話があちこちで。苦みまじりの微妙な笑みが全員に共通していて。
30〜40分後、だから最初の人が困ってから1時間程たって、やっとこさ係の人が到着。全員の目つきが変わる (もちろん私も)。これから何が起こるのか。鍵を差し込んで精算機をがちゃっとあけて (多分リセットボタンか何かを押して) あっという間に元に戻った。
問題はその次だ。障害復旧を待っていた15人程の目は、この係員が次に何を言うか、その一点だけに集中していました。辺りは不思議な緊張感に包まれる。そこでこの係員が言った一言がいけなかった。
「大変お待たせしました。」
「これで精算できますので、どうぞ順番に精算なさって下さい」
ぷっちーん (ざわざわ)
おい、これだけ待たせておいて、待った分も払わなあかんって、そんな理屈あんのかいや。冗談もたいがいにせえや。おんどりゃ客をナメとんのかゴラァ!!
と私が口にするまでもなく、全員の冷たく厳しい視線が係員のみに注がれ、その場は重苦しく殺伐とした空気に。
それをすばやく察知した係員は、おじけづくこともなく、あわてることもなく、「では順番に停車位置番号をお教え下さい。順にロックを解除しますので」ときました。こういうトラブルには慣れてはるんかな。というか、コインパーキングでこういった精算機故障によるトラブルって、どの程度の頻度/確率で起こってるのかしら。
ラッキー、駐車代がタダになったわ。まぁこの係員さんも災難やったねぇ。とりあえず出さしてもらうわ。あんがとさん。
と思ったのはどうやら私を含めた数人だったみたいで、営業マンの皆さんの怒りは更に成層圏の彼方へ行ってしまったかの様でした。「ゴラァ、これは損害賠償モンやで。ふざけんのもたいがいにせんかゴラァ!! 待っとった間のこの損失はどないしてくれんねん。だいたいやなあんたのその態度が...(以下省略)」というのを標準語でグチグチとゆうておりました。
でも不思議。待たされている間も、車を無事出庫出来た前後も、別に怒りはこみあげてこなかった。アホなんかな俺は。
それは、災難どしたなあ……と言うのかな、関西圏では。
それは京都の女性だけじゃないですかね多分 (笑)
「えらい災難やったなぁ」が標準的関西弁かしら?