大吟醸の酒粕

うちから徒歩10分〜15分圏内に、いつもひいきにしている酒屋さんが 2軒あります。 1軒は吉祥寺通りの老舗で、例の焼酎家「わ」も仕入れに使っているところ。 もう1軒は青梅街道沿いのパチンコ屋さんの隣にある小さなお店。 どちらのお店も、日本酒・焼酎共に、全国の酒蔵と直接契約して、量販店ではあまり見掛けない様な地元のお酒をリーズナブルな価格で提供してくれる、良心的なお店です。

ブームだの中間業者ピンハネしまくりだので異常に高騰した焼酎には目もくれず、飲みなれた焼酎や初めて目にする銘柄の焼酎だのを、一升 2,000円前後 (安くて 1,700円くらい、高くて 2,800円くらい、たまーに 3,000円オーバーのもの) で買っているわけですが。

で、今回は後者のお店の話。昨日の夕方、いつものように焼酎を買いにいったのですが、最近はいつもに増してお楽しみがあるのです。





というのは、全国の懇意にしている何箇所かの酒蔵から、日本酒の新酒を作る際に出る 酒粕 をわけてもらっているらしく、この時期だけ限定で酒屋の客におすそ分けしてくれるサービスを行ってくれているのです。今回、酒粕をわけていただくのは 2回目になります。どちらも福島の渡辺酒造の「雪小町」という大吟醸酒の酒粕でした。

前回いただいたときに、そのまま味わってみたのですが、見た目もブロック状に固められたものではなく、まだアルコール分 (というかお酒の成分) が充分に残っている感じで、下戸の方が口にしたらこれだけで酔っ払ってしまいそう。それと、ほどよい軟らかさと独特のテクスチャーからくる口当りが本当に面白い。お店の方から、保存は絶対冷蔵庫で、と念を押されました。お酒の成分がかなり残っているために、常温保存していると醗酵がさらに進んでしまうんだそうで。


[Vegetable soup with sake lees]

で、今日の昼食にと、酒粕料理の定番 粕汁 を作ってみました。私の様なシロートがかなりテキトーに作ったにしては、まぁまぁの出来でしょうか。ここ数年、自分で食事を作る際には、極力植物性の食材ばかりを使う様にしていますので、今回の粕汁でもかつおだし以外は全て野菜ばかり。口当りの点で、大根と人参と蒟蒻のサイズは改善の余地ありですが、最後にいれた葉ニンニクもいい味のアクセントになりましたし、なにより粕汁が普段食しているものと全然違うので、本当にホロ酔いしそうなたまらん味に仕上りました。


[Vegetable soup with sake lees]

私は別に料理マニアでもなんでもないものですから、普段自分ひとりで朝食や昼食を作る際、少しでも簡単に、少しでも短時間に作られるものばかりを作ります。その一番のポイントは ワンディッシュ で済ますこと。例えばお好み焼き (そういえば最近お好み焼きにも豚肉載せずに作ってるな)、数種類のキノコ類を味付けして炒めたものを上にのせたサラダ (量はたぶん2〜3人前位あります)、レトルトのホワイトシチューなどを流用してご飯とその他いろんなものを入れてオーブンレンジで作るライスグラタンもどき、野菜たっぷりリゾット、野菜とキノコ入れまくったスープ入りパスタ、その他いろいろ。とにかく短時間でワンディッシュで全部入り、それだけで食事になりそうなもの。

で、今回の粕汁。やっぱり ご飯が欲しいのう。これだけだとなんだか物足りなさを感じてしまうよ。





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This page contains a single entry by Shaolin published on February 20, 2007 12:28 PM.

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