先週始め (10月15日頃?) に、ふとしたおもいつき (?) で linux-2.6.23.1 を手元のマシンに入れてみたところ、なかなかよろしい。
ということで、長らく 2.6.16.x どまりだった VineSeed のカーネルパッケージを 2.6.23.1 ベースにあげてみることにしました。 とりあえずは ppc (正確には pmac32 というべきか) から。
10月15日現在で Seed にある 2.6.16-0vl89 に入っているパッチ群、 2.6.23.1 のソース、 git.kernel.org 内の powerpc 関係のリポジトリ、 などなどを比較しつつチェック。 大抵のパッチはとっくに upstream に入っているのでバッサリ外し、 残りの必要なパッチは作り直したりバージョンアップしたり。
suspend2 あらため TuxOnIce は最新の 3.0-rc1 を適用。これと hibernate スクリプト、および suspend2-userui は、現在アップストリームでも TuxOnIce への移行作業中とみえて、コードやらドキュメントやらは混在状態にみえる。とりあえず手元の PowerBook G4 で Suspend To Disk が安定して動作するようになったのはうれしい。このあたりのパッケージはさっさと作っておく。
その他、以下のようなコンポーネントをそれぞれ上げてみた:
- supermount-ng 2.2.2
- unionfs 2.1.6 (aufs はという意見もあったけど、とりあえず)
- squashfs 3.2-r2
例の unicon は Vine 的にはステ確定で、とりあえずは Vine-2.0/ppc の頃に標準収録していた懐かしのプログラム (という程でもないか) jfbterm を使うということで意見がまとまる。 デフォルトフォントなどの整備などは 鈴木さん がやってくれた。感謝。
fbsplash も今更どうですかねぇ、という話になる。とりあえずは外しておいて、どれを採用するか考えていくことに。
あれを入れたり、これを外したり、こっちの .config をこうしたりああしたり。その度に野良コンパイルしてはリブートして様子見。
金曜日 (19日) あたりまででやっとここまで出来た。最大の労力が spec ファイルのごちゃごちゃっぷりと、あまり整理されているとはいいがたい patch 群の把握に費やされたというのは仕方がないかもしれません。
週末に 2.6.23-0vl0 作成作業の本格開始。仮ビルド時のログを見ながら、あっちのパッチのミスを直したり、こっちの spec のミスを修正したり、いくつか出る「section mismatch」のワーニングを修正するパッチをもってきたり。
で、日曜日 (21日) に 2.6.23-0vl0 と hibernate、suspend2-userui あたりを作って incoming にアップロード。その裏で gcc-4.1.2-0vl13 も作って put していたんだった。目がチカチカしてきた。
さらに本日 (22日) 月曜日、鈴木さんが ix86 向けに調整した 0vl0.2 を put されたので、それをさらに微調整して、ついさっき 0vl0.3 を put したところです。はぁ疲れた。
そうそう、 0vl0.1 から SLUB アロケータ がデフォルトにされたのですが、この効果はじわじわとしかし確実に感じています。これはなかなかいいかも。
そんなこんなで目が疲れた一週間でありました。
ううむ。お疲れ様でした;
やっぱり kernel の更新は大仕事なんですね…。
感謝しつつ(?)テストさせてもらいます。