先週末の19日に,たけむー師匠の外気温センサー交換 & パワーウィンドウ修理を行うべく砧公園にだらだらと集合した我々.今回も一筋縄では行かず,更に最後には予想外のオチまで連発という,不思議な修理となりました.今回も吉池師匠大活躍.
今回は 405 後期型オーナーの参考になるか怪しいですが(笑),毎度お馴染みの写真集.なお,この写真でのガリラヤさんは,燃料フィルタの交換をなさっているだけで,決して車に轢かれているのではありません...
参考資料:
今回の参加者は,私,吉池さん,ガリラヤさん,そしてメインのたけむー師匠.昼過ぎに近くのファミリーレストランに集合し,昼食 & 歓談後,砧公園に移動して修理開始です.
なお後程,一箇月振りにエンジンに火を入れたという x4 乗りのじょうづかさんも現れました.
まずは外気温センサーの交換から.助手席側のドアミラー下部に取り付けられた小さな部品です.ここが壊れた御蔭で外気温計は 70℃を指しているんだそうな.
ドアの内張りを取り外す作業は,もはやここの誰もが余裕で出来ることでしょう.むー師匠がスピーカーユニットを外されるの図.
この辺りは余裕の作業なので,皆で「次の一手は?」とか言い合いながら,変わるがわるパーツを外してゆきました.
むー師匠,必死です.ドアミラー取付部分のカバーを外した直後.
この辺りまでは 前回 前々回 と同じ手順です.無事ドアの内張りが外されました.御満悦のむー師匠と吉池師匠.
さてここからが大変です.既に 同様の作業で大変苦労された 吉池師匠が,各部の解説をされながら解体作業.
ドアミラーユニットをドアから外すには,まずミラー自体を取り外さなければなりません.このミラーの固定のされ方には 2通りあって,プラスチック製のスライダを動かして固定するタイプと,輪状のスチールワイヤーで固定されているものとあります.
おフランス車らしいというか,左右で止め金が異なっていました.たけむー師匠の個体は左側がスチールワイヤー,右側がプラスチックスライダ.ちなみに私の個体はその逆でした.相変わらずこの辺はいい加減というかなんというか.
ドアミラーをめいっぱい上に向けた後,細目のドライバーを使ってスライダを動かします.
無事外れました.吉池師匠がドライバーで示している箇所が,そのスライダ部分です.外してから見ると,なんとも分かり易い機構ではあります.
がんがん外してゆきます.あっちこっちでトルクスのサイズが異なるのはもはや常識と化してきました.
しかし今回は,外気温センサーを交換するのが目的です.この写真で見えている配線に繋がっているので,このモーターユニットを更に分解してケーブルを外さなければなりません.
最大の難関は,主目的の外気温センサーでした.これがはまっている箇所が,ドアミラーの根元に近い部分で,この写真の状態ではドアミラーユニット内部の出っ張りが邪魔をしてとても外せません.そこで先にドアミラーユニットをドアから外してしまうことに.
トルクスは簡単に外せるものの,それ以外に3本の出っ張りがドアにしっかりとはめられていて,これを引っこ抜くのがかなり大変でした.
吉池師匠とたけむー師匠,必死に引っ張ります.暫しの格闘の後やっと外れました.
外れるとこんな感じです.しかしまだまだ先は長いのであります.
ちなみに,写真中央の,ドアミラーユニットから出ているカプラは,大きい方がドアミラーモーターの制御用,小さい方が外気温センサー用です.
外気温センサーは未だ外れません.今度は根元のプラスチック製のベースを外します.これを外さないと外気温センサー,及びケーブルユニットを取り外すことが出来ません.しかもこれを外すのもかなり大変でした.
このプラスチック製の突起で引っかけられていて,これを外すだけの為にどれだけ苦労したことか.ともあれ外れたので次にいきましょう.
若干写真を端折って(笑),ともあれやっとこさ外れました.たかがこれだけのものを外す為になんとく大変な作業だったことでしょうか.
それにしても毎回思うのですが,なんでこうも部品の組み立てられ方や根本的な設計ポリシーが無茶苦茶なんでしょうか.メンテナンスをする際の利便性を全く考慮してないとしか思えません.
フランス人は合理主義だなんていうのは真っ赤な嘘なんちゃいますかね?!(笑)
で,この小さな丸い突起を持つ部分が,外気温センサーそのものです.
吉池さんの提案で,テスターでチェックしてみましたが,確かに壊れていました.
こちらは,今から組み付ける方のセンサー.当然ですが,見た目は全く同じです.こちらも同様にテスターでチェックを行い,壊れていなさそうなのを確認.
ちなみに,この写真に写っている 2つの端子は,ドアミラーのデフォッガー用のもの.丁度写真上部に写っているドアミラー (の裏側) に,接続する先が見えますね.
さて,無事組み付けが終わり,外気温系の表示を確認してみます.
む,16℃とか出てますが,今日はそんなに気温が高かったっけ?
実際のところは,センサーは非常に敏感なもので,先程の組み付け作業の際の摩擦で若干高めの温度を表示しているのでした.事実,暫く放っておいたら,もう少し低い温度を指していました.
ここまでが外気温センサー交換でした.皆さんお疲れ様でした.暫しの休憩の後,もう一つの作業に取り掛かります.パワーウィンドウユニットの修理.アッセンブリのプラスチック部品が一箇所破損しているので,私の壊れたアッセンブリからその部分だけを移植しよう,というのが今回の目的です.
今まで私の車で何度もやっている作業ですので,吉池師匠も私もそして皆も「まあ簡単に終わるだろう」と思っていました.
これが壊れてる部分です.ドア内部を上から覗くと,この様にアッセンブリの最上部が見えます.
この写真では,白いプラスチック部品が二つに割れて離れて仕舞っているのが確認出来ます.
実際に外してみたところ.破損具合がよりはっきりと確認できます.丁度,スプリングの内部でプラスチック部品が割れ,ワイヤーに沿って外れているのが分かります.前回の作業時に撮影した この写真 と比較すると,より分かり易いでしょう.
さて,この部品にはワイヤーが通っていますので,外すにはワイヤーを抜かなければなりません.ところがワイヤーの終端はかしめで加工され こんな感じ (前回の写真) で取り付けられている為,一度終端のかしめを外してからワイヤーを抜き,新しい部品にワイヤーを通してから,再度ワイヤーの終端加工を行う必要があります.
元々のアッセンブリに付けられている,ワイヤー終端のかしめ部分を,ほんの数mm だけなのですが,ニッパで切断します.その後かしめを取り付け,組み直します.モーターユニット内にワイヤーの弛みが出来ない様,テンションを保った儘注意深く作業を行います.
さて,こんな感じで組み直りました.ほんの数mm の切断の為に,全体にテンションがきつくなり過ぎて,スプリングが随分と縮まっているのが分かります.うまく動くかちょっと心配です.
そしてパワーウィンドウスイッチを接続して,運命の瞬間! むー師匠がスイッチを操作しました.ところが....
「あ〜,やっぱりダメやったか〜」という溜息交じりの声が.ワイヤー終端のかしめが十分でなかった為に,こんな風に外れてしまいました.
私の時と全く同じです.そう,悲劇は繰り返される.
あーあ,またやり直しです.
心なしか淋しそうなたけむー師匠.しこしこと終端かしめの作業中です.
ここで,ガリラヤさんと吉池師匠は,ガリラヤさんの車の燃料フィルタ交換作業に入りましたので,むー師匠と私の 2人で作業を続行します.
このあと,終端かしめはうまくいったのですが,モーターユニット内でワイヤーの弛みが出来てしまっていた様で,結局モーターユニットを分解するところまでやる羽目に.
これまた私の時と全く同じ.そう,嗚呼再び悲劇は繰り返される.
辺りが暗くなり出す中,アッセンブリをドアに取り付け,動作確認をしてみるものの,うぃぃんというモーターの音がするだけで,ガラスは上下しませんでした.一同諦めムード.結局また新品アッセンブリ購入かぁ.とほほ...
ともあれ皆さん,改めてお疲れ様でした.読むだけでごっつ疲れるわ.