17年落ちの愛車とおさらばすることになりました (3)

その1その2 の続き。

2010年3月23日。納車を2日後に控えたこの日、 娘と 405 の写真 をたくさん撮りました。 きっと、娘が大きくなった時には、この車のことは覚えてはいないでしょうが。。。





話は戻って3月11日。とりあえずなんかくるまを見に行ってみようということで、

の両者を在庫している、杉並の某店舗を家族3人で覗きに行ってみることにしました。




このお店、ルノー専門店というか、その筋ではかなり有名なお店のようです。この店舗に、どうやら長らく売れずに残っている 1.6L 16V 5MT が在庫されているのを見つけ、値段も相当安いし、ナンバーはついてないものの、一度実車を見てみようかなと思ったのでした。1.2L クイックシフトの在庫もあり、そちらの方は車検が残っているので、試乗もできそうでしたし。

お店そのものは非常に好感の持てるところでした。自宅からもそんなに遠くはない場所であり、ルノーを買うならここにお世話になろうかしら、という印象でございました。

その 2000年式ルーテシア2 フェーズ1 1.6L 16V 3ドア 右ハンドル バイユー・イエローメタリック (いわゆる金色?) ですが、修復歴あり とのこと。具体的には右フロントライト辺りををごつんとやらかしてるようで、骨格には影響はないものの、軽微な板金跡があるということのようです。全体の塗装自体はヤレてはいませんでしたが、その他なぜか右リアライトにもヒビが入っていたり、ボディ側面にいくつかひっかき傷がありました。あと、ハザードスイッチが接触不良で故障しているとのこと。シートやその他内装は年式・走行距離相当で、十分許せる範囲内でした。

ナンバーがついてないので、路上での試乗はできませんでしたが、とりあえずエンジンに火を入れてもらい、運転席に座り各種フィーリングをチェックしました。どうもエンジンマウントがヘタってるような雰囲気。

車両本体価格は確かに安いものの、いわゆる「現状販売」ですので、乗り始める前には結局あれこれ直さないといけません。

  1. タイベル・ウォーターポンプ交換
  2. リアライト交換・ハザードスイッチ交換
  3. エンジンマウント上下交換
  4. ドライブシャフトブーツ交換

といった辺りが乗り始めの最低ラインで、車検代の他に追加で15万円くらいをみておいた方がよさそうです。

正規輸入のルーテシア2でマニュアルを選ぶとすれば、フェーズ1の 16V か RS、フェーズ2の RS しか選択肢がありません。そういう意味では「フツーのマニュアル」に最も近いのは確かに 16V であるわけで、安い理由もまあ許せるし、上記の点に目をつぶれば、これもありかなという印象。金色もこのボディデザインには悪くない。

ちなみに妻の感想は「金色は嫌い」「こんなにあっちこっちボコボコぶつけて前のオーナーはどんな運転しとったんよ」「なんかすっきり乗り換えられない感じ」とのこと。色の件はさておき、確かにごもっともではあります。

ただ、1.6L 16V は 1999年と2000年のみ正規輸入で、あまり売れなかったせいもあってかその後輸入されてません (2006年フルモデルチェンジ以降の現行ルーテシアでは1.6L マニュアルの設定あり)。中古市場でのタマ数も少ない。そういう意味ではこれを選んで乗るという選択肢もありかも、という気分に。

うーん、けどそれやったら、今の405に30万+車検代を投じて乗り続ける方が幸せな気がするなぁ。この 1.6L 16V が修復歴なしでもっと状態が良くて、現状販売でなければ、もしかしたら、もしかしたら即決してたかもしれんけどなぁ。




続いて 2003年式ルーテシア2 フェーズ2 1.2L クイックシフト 5ドア 右ハンドル ノーティクル・ブルーメタリック をチェック。先ほどの 16V に比べれば、走行距離もぐっと短く、外観もキレイ、もちろん修復歴はなし。後部ドアは手回しだったり、シートも廉価っぽい感じですが、座り心地は意外と悪くありません。街乗りとしてはこれもありという感じ。あとはクイックシフトがどんなフィーリングなのかが気になる、ということで試乗させてもらいました。

くるまの挙動そのものは十分許容範囲、というか、かなりいい感じ。とことこ街乗りのベーシックグレードとしては、秀逸な部類です。しっかりすべきところはしっかりしていて、割り切るところは割り切られてる。キビキビ、かつ、快適なまったり。市街地走行でこそ十分楽しめそうな乗り心地とハンドリングでした。

正直、オートマモードは違和感ありまくりでした。確かにコンピュータがかなり頑張ってクラッチ操作とアクセル操作を行ってくれていますが、全体的にダルなまったり感高し。あまりキビキビとシフトチェンジしてくれてない。それでもトルコン AT に比べれば100万倍ましですが。機構上 DSG なんかには負けるのは仕方ないというところでしょうか。

トゥインゴのイージーシステムの時と同じ感じで運転すればいいのかな、と試したマニュアルモード。悪くはありません。シフトダウン時にはブリッピングなんぞしてくれたり、かなりディテールまでコントロールされているのは面白いし好感は持てました。が、こちらもビミョーになんか違和感が残る。なんかフィーリングがあわない。このコンピュータの挙動とクセを理解した上で、その挙動に合わせた運転をすれば、1.2L といえども意外とキビキビ走れるんちゃうかな、とは思いましたが、コンピュータの挙動にあわせる、っていうのが、どうもなぁ。正直、個人的には、普通にマニュアルで乗ってみたいと思いました。それに比べるとトゥインゴのイージーシステムは、クラッチペダルがないだけで、あとはマニュアルと全く同じ。なんかイージーの自然さが再確認される結果となりました。

先程の 16V 全部込みの値段と比べた場合、それプラス10万〜15万というところ。この価格差が個人的にはビミョーなところです。確かにマイナーチェンジ後とはいえ。うーん、このクイックシフトと同じ値段で、さっきのより状態の良いフェーズ1 16V があればなぁ。

ちなみに妻は、色、デザイン、内装、ユーティリティなど、おおよそ気に入った模様。これだと自分も運転出来る (可能性がある)、という点もポイント高いというところでしょう。

やっぱり、ここはぐっと個人的欲求をこらえて、クイックシフトで我慢しておくしかないのかなぁ。クイックシフトのフィーリングがもうちょっと自分に合ってればなぁ、惜しい。




結局、その場では特に結論を出さず、それぞれ見積書を頂いてお店をあとにしました。

うーん、なかなか難しいもんやのう。しかし 405 の車検日は着実に近づいてくるし。さあどうしたもんやろうかなぁ。

帰宅後もまだもやもやした気分の中、件の 16V でもいいかなぁ、なんとかならんかのう、とにかく安いし、ということで、お店にメールで何度か問い合わせをしたり (とても丁寧にメールで返事して下さいました)。

いやいや、ここは大人らしく、良きパパらしく、クイックシフトを選んで、家族揃って幸せハッピーになるべきか。

いやいや、405をがっつり直して乗るべきか。

はたまた、この際、いい車が見つかるまではじっくり考えることにして、とりあえず 405 を廃車にしてしまうか (幸い、最近の日常生活では、自転車がメイン、ときどきバス、更にときどき電車。趣味を除いては、くるまがなくても生活はしていけるわけで)。




試乗に行った2日後、3月13日、web をあれこれ見ていた妻が、「こんなん見つけたけど」と、別の車を見つけてくれました。あれ、ついさっき同じ web を見てた時には、そんなん載ってなかったと思うんやけど。その車というのが。。。

(その4に続く)





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This page contains a single entry by Shaolin published on March 23, 2010 11:46 PM.

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