愛しのぷーきちとお別れし、うちにルーちゃんが来てから1ヶ月が経ちました。
くるま (Renault Clio/Lutecia 2 Phase 1 RS) そのものには概ね満足しています。2001年式、9年落ち、80,000km 走行の中古車としては充分すぎる性能とフィーリングです。最近の自分としては珍しく、この1ヶ月で600kmも走行してしまいました。
今回は、純正のオーディオユニットを社外品に交換し、純正ステアリングコラムリモコン (サテライトスイッチ、"Steering Wheel Remote Control") 用アダプタの取り付けを行いました。
また、電波法の関係でほとんど役に立たないものに交換されている日本仕様のキーレスエントリーを、杉並サンク にてハザードアンサーバック付きの社外品キーレスエントリーに交換してもらいました。
(Clio / Lutecia 2 純正ユニット、いわゆる "Tuner List")
別にカーオーディオに凝るつもりはありませんが、今どき CD とラジオだけしか音源がないってのはどうなんだ、ということで、USB 入力 / 外部入力 / iPod 対応のユニットに交換してみることにしました (時代遅れの私は iPod すら未だに持ってませんが)。
とりあえず USB メモリなんぞに mp3 化した音源を入れて再生できればいいかな、と。それだけでも、CD を数枚車内に持ち込む手間が省け、擦り傷など CD そのものへのダメージも回避できます。
というわけで、適当に安い奴を探して CARROZZERIA DEH-P650 とやらをチョイス、購入しました。USB 入力端子と外部入力端子(ステレオミニ) をフロントに備え、オプションのケーブルを購入すれば iPod / iPhone のコントロールが可能、OELディスプレイは日本語3桁表示対応です。
ディスプレイの表示が若干眩しすぎるのが残念ですが、これは明るさを落とすことで対応しようかと。個人的に一番残念なのは、アーティスト名・アルバム名などの表記は日本語には対応しているものの、ラテン系文字でよく使われるダイアクリティカルマーク (ウムラウト、アキュート、グレーブ、チルダ、セディーユとか、あの類の文字です) の表示に一切対応していないことです。今どきそれはないよなぁ。ファームウェアアップグレードとかで対応してくれんもんか。
クリオ/ルーテシア2 ではフェイシアも特に必要ないので、 「ジャストフィット マツダ車用取付キット KJ-T11D」(その実は欧州車用汎用1DIN取付キットです)、および、 「ENDY EJC-092E オーディオ取付ハーネス 【欧州車用/ISO16ピン】」 を用意しました。
社外オーディオに交換することで、純正ステアリングリモコン が使えなくなります。前のくるまの時にソニー製のユニットを取り付けた際には、元からついていたステアリングリモコンは諦め、前回書いたロータリーコマンダー を取り付け使っていましたが、今回は、なんとかして純正のステアリングリモコンをそのまま使う方法はないのか、と、調べてみました。
(純正ステアリングコントローラ)
結果、解決策はあっさりと見つかりました。イギリスの Autoleads という会社が、欧州で販売されているほとんどの車種向けに、ステアリングリモコン用アダプタ ("Multistalk Adaptor") を製作・販売していました。ルノーは R5/19/21/25 といった古い車種から現行車種まで、プジョーでも 306 や 405 (後期型) あたりから現行車種まで、シトロエンでも XM や Xantia あたりから現行車種まで、ずらっとアダプタが用意されています。
イギリスおよびヨーロッパでは、これらの欧州車が走っている台数は当然ながら(日本と比べて)ケタ違いに多いわけで、こういうアフターパーツの類も充実しているわけです。
というわけで、イギリスの eBay 上で購入。ルーテシア2 (ダッシュボード上にオーディオ用ディスプレイあり) に対応するアダプタの品番は PC99-X12 という奴です。
元々ついている純正ユニットを取り外すには、専用(?)工具が必要になります。話によると、スチール製のハンガーを切って同等の形状に加工することで代用できるとのことです。
(Connects2 CT22UV01 Universial Car Radio Removal Keys)
この工具(?)をユニットの両端にぐっと差込むことで、
(純正ユニット取り外し中)
純正ユニットが取り外せます。
(純正ユニット取り外し完了)
さて、肝心の PC99-X12 ですが、ユニット本体はこのような形状です。
(Autoleads PC99-X12 ユニット本体)
このユニットには3つのコネクタが接続されています。社外品ユニットのコントロール用端子に接続するステレオミニプラグ状のケーブル (右)、ステアリングリモコンと接続する為のケーブル (左上から出ている太いケーブル、コネクタはオレンジ)、そして ISO コネクタから電源をとるためのケーブル (左下から出ている細い赤白ケーブル) です。
この右側のケーブル (および黄色のリード線) 部分が、パッチリード ("Patch Lead") として各オーディオメーカーごとに用意されており、使用するヘッドセットにあわせて選択します。パッチリードとアダプタユニット (PC99-X12) 本体のセットで20ポンド弱というところです。
- PC99-ALP: アルパイン (Alphine) 用
- PC99-JVC: ビクター・JVC (Victor JVC) 用
(日本市場向け販売は2007年に終了) - PC99-KEN: ケンウッド (Kenwood) 用
- PC99-PAN: パナソニック (Panasonic) 用
- PC99-PIO: パイオニア (Pioneer) 用
- PC99-SON: ソニー (Sony) 用
(日本市場向け販売は2006年に終了)
今回の DEH-P650 はカロッツェリア(パイオニア)ですので、パイオニア用リード (PC99-PIO) が繋がっています。
(Autoleads PC99-X12 ユニットとケーブル)
しかし、ステアリングリモコンと接続するためには、ダッシュボード中央のディスプレイ裏に接続されたケーブルを外し、そのケーブルと接続しなければなりません。このケーブルは、ダッシュボードの下に隠れています。つまり、ダッシュボードを外さないと作業が行えません。
ダッシュボードの外し方 自体は ワッキーさんのサイト にて懇切丁寧に解説されており、大変参考になります。ルーテシア2 では、フェーズ1 に比べて、マイナーチェンジ後のフェーズ2 の場合、ダッシュボード脱着が相当面倒くさいことも分かります。ホーンスイッチの位置といい、フェーズ1にしといて良かった。
が、今回は大事をとって (勉強がてら作業を見せて頂きつつ) くるまを買った杉並サンク のメカニック古田さんにお願いすることにしました。今回とりつけようとしている、ステアリングリモコンアダプタそのものにも興味を持って下さったようで「ぜひやらせて下さい」と声をかけて下さったこともありますし。
送料 (7ポンド〜10ポンドといったところです) はさておき、本体価格は (日本で製作・販売されている類似品と比べると) 大変お手頃ですし、今回もしうまくいったら、サンクさんでもお勧めパーツの仲間入りを果たすかもしれませんしね。
ついでに、全く使い物にならない日本市場向けキーレスエントリを、ハザードアンサーバック付き社外キーレスに交換してもらう作業も同時にお願いすることにしました。
ともあれ、ダッシュボードを外すと、こんな感じの光景に。
センターコンソールの上、ダッシュボード上に、外気温計・時計・オーディオディスプレイを兼ねたディスプレイユニットがあります。この裏に、ステアリングリモコンから伸びたケーブルが接続されています。
このケーブルを外し、今回のアダプタ PC99-X12 のケーブルと接続すれば、目的は達成されるわけです。
この写真ではわかりにくいかも知れませんが、真ん中のオレンジ色のコネクタがそうで、右から伸びているケーブルがステアリングリモコンに繋がっており、本来は下のディスプレイユニットに刺さっていたものです。左のケーブルが今回取り付けるアダプタに繋がっています。この両者を接続することで、ステアリングリモコンとオーディオユニット間が繋がることになります。
ともあれ、これで純正ステアリングリモコンで DEH-P650 を操作できるようになりました。めでたしめでたし。
ボリューム調整、ミュート、ソース切り替え、曲飛ばしなどなど。元々CDチェンジャーのディスク切り替えのためについていると思われるボタンは、USBメモリ内の音源再生時には、アルバム/フォルダの切り替えとしてきちんと機能してくれました。iPod / iPhone (及び接続ケーブル) を所有していませんが、きっとそれらの操作も問題なくできるはずです。
ソース切り替えボタン(指で押し込むことで操作)
(CD ↔ チューナー ↔ USB ↔ 外部入力 ↔ iPod など)
上から、音量アップ、ミュートON/OFF、音量ダウンのレバー
(指で手前に引くことで操作)
音量レバーの裏にあるダイアル (指で回すことで操作)
(楽曲飛ばし / 戻しや、ラジオの周波数の上げ下げ)
一番下にあるボタン (指で押し上げることで操作)
(CDチェンジャーの時にはCD切り替え、
USBメモリや iPod の時には次のアルバムを選択)
じっくり見学させて頂いたおかげで、ダッシュボード脱着も 次回からは自分でできそう です。というわけで、未使用のアマゾンギフト券がちょうどいい具合に残っていたので、安価な トルクスドライバーセット も発注してみました。
同時に取り付けをお願いした、アンサーバック付き社外品キーレスエントリー ですが、こちらもさくさくと取り付けは完了。で、帰宅途中、もう家まであと5分というあたりで、ふととんでもないことに気づいてしまった。
ウィンカレバーを左・右、どちらに倒しても、ハザード点滅になってしまう。。。
顔面蒼白。。。
春の交通安全週間も終わってるはずなのに、心なしか取り締まりのパトカーや白バイが多くいるように感じられるこの日の路上。実際、スピード違反やら一時停止無視などで捕まっているのを本当によく見かけました。
こっちに気づきませんように、どうか捕まりませんように、と、どきどきしながらサンクへ引き返し。大きな交差点の右折の時が一番ビビった。まわりの他の運転手さん、ごめんなさい。
ともあれウィンカレバー使用を最小限にしつつ騙し騙し運転、お咎めなしで無事サンクへ到着。調べてもらいました。
当初は配線ミスではないかと思われていたのですが、なんと、取り付けて頂いたアンサーバック用のダイオードそのものが不良品であることが判明。
で、メーカーにクレーム扱いで再度部品を取り寄せてもらうことになりました。それまでは、アンサーバック自体を無効にしてもらいました。
おまけ。
相変わらず大量のルノー車を在庫中
現在売りに出てるフレームレッドの Phase 1 RS。
個人的にはこっちの色の方が良かったなぁ。。。
メンテ入庫中のメガーヌRS 5ドア右ハンドル6MT。
ええですのう。
Clio2/Ph2乗りの Akisan と申します。
私もこのアダプタを取り付けようと思っていますが、教えていただきたいことがあります。
オレンジ色のコネクタをディスプレイ・パネルからはずしてアダプタにつけるとのことですが、そうすると、ディスプレイ・パネルには何も接続されないことになりますので、ディスプレイには、時計や外気温が表示されないことになるのでしょうか?
Akisan さん、こんにちは。
このアダプタを装着しても、時計と外気温は依然表示されてますよ。この両者の表示は、オーディオユニットから接続され来ているわけではなく、独立して持っているということなのでしょうかね。
ご教示ありがとうございました。
ヘッドユニットが故障したので、修理ではなく国産品に交換したのですが、時計と温度計は生きています。
これが消えると寂しいと思っていたので、そうではないことがわかり安心しました。
eBay UK に注文しておいたアダプタが到着しましたので
早速取り付けようと思います。
また何かわからないことがありましたら、ご指導をお願いします。