Mercury マトリクス番号あれこれ
「マトリクス番号」(Matrix Number) とは, レコードの最内周とレーベルの間に位置する表記で, レコード番号,マザースタンパー番号,プレス工場などの情報を 読み取ることが出来ます.
使用されている レーベル と同様, マトリクス番号から,その盤のプレスされた時期が特定出来ます. また,マトリクス番号はしばしばプレス品質や音質と一緒に議論されます.
ここにあげているタイプが全てではありませんし,例外も数多く存在しますので, あくまで大枠として分類していることを御了承下さい.
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マトリクス番号のバラエティ: 1949年〜1951年?
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MG 20009A 1
Mercury MG-20009 (初期プレス) A面のマトリクス この盤の場合, 1回目にカッティングされたラッカー (1) から 作られたスタンパーであると考えられます. |
Mercury が LP のリリースを開始した 1949年当初から 1951年頃まで使われていたタイプです. のちに使われる様になるマトリクス刻印に比べると, 刻印文字のサイズが大きめなのが特徴です.
- MG-10000 番台 (クラシック,12インチ LP)
- MG-15000 番台 (クラシック,10インチ LP)
- MG-20000 番台 (ポピュラー,12インチ LP)
- MG-25000 番台 (ポピュラー,10インチ LP)
- MG-30000 番台 (子供向け,10インチ LP)
- MG-35000 番台,MG C-100番台,MG C-500番台 (ジャズ,10インチ LP)
- MG C-600 番台 (ジャズ,12インチ LP)
といったシリーズの初期盤で見ることができます.
特に最初期の盤では, レコード盤自体は非常に重く,弾力性に欠ける材質のもので, まるでアセテート盤の様な雰囲気のものです. 恐らく末期の SP (ヴィニール製) と同じ材質ではないかと推察します.
末尾の「1」の部分がない盤もあります. また,2, 3, 4,... という数字である盤もあります (私は 5 まで見たことがあります). 中には「2X」という風に X が付加されている盤もあります.
また,のちの盤で頻繁に見られる様になる「M」という刻印や A, B, C,... という刻印が付加されている盤もあります.
これらのタイプの刻印を持つ盤はほぼ全て, イコライジングカーブが RIAA ではありません.
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MG 25012A 2X M C
Mercury MG-25012 (後期プレス) A面のマトリクス この盤の場合, 2回目にカッティングされたラッカー (2X) から 3回目に作られたマザーあるいはスタンパー (C) であると考えられます. |
![[MG-20009A MATRIX]](img/MTX_MG20009A.jpg)
![[MG-25012A MATRIX]](img/MTX_MG25012aA.jpg)