はじめに * Mercuryについて * このサイトについて * レーベルの変遷 * マトリクス番号 * インナースリーブ * コラム * blog (レコード全般) Mercury シリーズ * 10000 シリーズ * 15000 シリーズ (10吋) * 20000 シリーズA (-20599) * 20000 シリーズB (20600-) * 25000 シリーズ (10吋) * 30000 シリーズ (10吋) * 35000/JATP/MGC * 40000 Golden Lyre * Living Presence * 80000 Custom * 90000 Tono * PPS シリーズ * SRM シリーズ * Demo/Sampler 傍系レーベル * EmArcy 26000 (10吋) * EmArcy 36000 (12吋) * EmArcy MGE/SRE * EmArcy EMS * Wing 12000 * Wing 12100/16100 * Wing 14000/18000 * Wing 60000 * Limelight * Philips U.S. * Fontana U.S. * Smash * Blue Rock * Cumberland * ... コンパクト盤 (33rpm 7吋) * Mercury 200/600 * Limelight 300 * Smash 700 * Fontana 750 * Philips 800/2700 EP盤 (45rpm 7吋) * Mercury EP 3000 * Mercury EP 4000 * Mercury EP 5000 * EmArcy EP 6000 * Wing EP 16000 * Mercury MEP * Childcraft/Playcraft * miscellaneous シングル盤 (45/78rpm) * Mercury 2000 * Mercury 3000 * Mercury 5000 * Mercury 6000 * Mercury 8000 * Mercury 8900 * Mercury 11000 * Mercury 70000 * Mercury 89000 * EmArcy 16000 * Limelight * Wing * Blue Rock * ... アーティスト別一覧 その他 リンク |
その他いろいろこのページでは、当時のオリジナルリリースではないものの、Mercury (及びその傍系レーベル) に関する重要なリリース、あるいは資料的価値のあるものをいくつか載せています。 日本盤リリース (の一部)このサイトでは、本国(アメリカ)盤以外は基本的には扱わない事にしていますが、一部重要なリリースを載せてゆきます。 児山紀芳さんの尽力により、Mercury, EmArcy に残された (主に Jazz の) 数多くの未発表音源が発掘され、日本フォノグラムより1983年頃から順次日本盤 LP がリリースされました。 多くは、マスターテープからディジタルマスタリングされた音源を使ったストレートリイシューでしたが、中には未発表録音を集大成したもの、セッション毎に集大成したものなどが含まれます。現在では各種 CD で聴ける音源が殆どですが、その集大成的なリリースの意義は今もって称賛されるべきでしょう。
資料などレコードではないものの、重要な情報が得られるもの達。 EmArcy Records - The Finest In High Fidelity Jazzこれは Mercury が販売促進用に配布していたと思われる8つ折りの小さなパンフレットで、表紙にもある通り 1955年 6月の時点までにリリースされた EmArcy レーベルの全カタログが掲載されています (ただし 78rpm と 45rpm のシングルは除く)。 EP は EP-1-6000 から EP-1-6125 まで、 10インチ LP は全タイトル 49枚 (MG-26000 から MG-26048 まで)、そして 12インチ LP は MG-36000 から MG-36012 まで 掲載されています。 このカタログパンフレットも含め、1954年〜1955年頃に発行されたカタログについては、本ページとは別に載せているエマーシーに関する長編記事の中でも触れています(コラム前編、3ページ)(コラム中編、6ページ)ので、あわせてご覧下さい。 Down Beat Magazine (January 25, 1956)
お馴染み Down Beat の 1956年 1月25日号です。 この号をこのサイトでとりあげるのは、 EmArcy レーベル特集が掲載されているからで、 今となっては貴重な資料のひとつといえます。 表紙の写真もそれに呼応したもので、Sarah Vaughan の写真の周りに Gerry Mulligan, Terry Gibbs, Max Roach がコラージュされています。 12ページから14ページまでの 3ページが EmArcy 特集ページに割かれています。 12ページには、EmArcy レーベルでアルバムを残しているアーティストの バイオグラフィー (Cannonball Adderley, Georgie Auld, Art Blakey, Clifford Brown, Maynard Ferguson, Ralph Gari, Herb Geller, Terry Gibbs, Lars Gullin, Eddie Heywood, Helen Merrill, Gerry Mulligan, Paul Quinichette, Max Roach, Clark Terry, Sarah Vaughan, Dinah Washington, Kitty White, John Williams) が掲載されています。 続いて 13ページには、Nat Hentoff による Bob Shad (EmArcy レーベルの 初代プロデューサ) についての記事が、更に 14ページには Bob Shad 自身による EmArcy レーベルの今後について語った文面が掲載されています。 記事内で言及されている興味深い事実としては、 Bob Shad が Mercury に移籍した時期 (1951年) には 当初 R&B 部門を担当していたこと、その後 1953年に Decca に移籍し、 Jazz 部門を担当した後 1954年 1月に Mercury に戻って来たこと、 EmArcy レーベルの準備と並行して R&B 部門担当、及びオリジナル Wing レーベルも 担当していたことなどが挙げられます。 また、EmArcy レーベルの最初のリリースの時期についても Bob Shad 自身の文章内で言及があり、1954年10月と書かれています (10インチ LP や 78rpm/45rpm シングル でしょう)。 17ページには EmArcy の全面広告が掲載されており、 MG-36039, MG-36040, MG-36044 が「January Releases」としてフィーチャーされています。 また、MG-36047 は「Just Released」つまり 最新リリースとして一番大きくとりあげられています。 続く 18ページと 19ページは 2ページ見開きの広告で、 EmArcy レーベルに録音をした多くのミュージシャンの写真がコラージュされています。 その他、Mercury レーベル的に興味が持てるデータをいくつか。 お馴染み Down Beat Jazz Reviews のコーナーで Wing MGW-60000 (Introducing Nat Adderley) がとりあげられています (ちなみに評価は三つ星です)。 更に、この時期の Down Beat のエディターには、 後に EmArcy レーベルのプロデューサーの座を Bob Shad から引継ぎ、 Limelight レーベルも担当する Jack Tracy が名を連ねています。 Mercury High Fidelity Records - A Complete Catalog of 12 inch Long Play Records
これは Mercury が販売促進用に配布していたと思われる 32ページ (表紙を除く) のブックレットで、 当時の Mercury の各種タイトルが全ページカラー写真付で リストアップされています。 リストアップされているタイトルから推測して 1957年頃に発行されたものと思われます。 また、このブックレットにはまだステレオ盤が一切紹介されていないことも 1957年前後の発行を裏付けています。 ただし、表紙には "Complete Catalog" と書かれていますが、 実際には本当に全部のタイトルが掲載されている訳ではない様です。 単にページ数の関係で一部を割愛しているのか、 あるいはこのブックレット発行当時に販売していた (= 廃盤になっていない) 盤だけをリストアップしているのか、は不明です。 最初の 9ページが Mercury シリーズ (20000番台) で、 MG-20309 (The Diamonds) までのタイトルが収録曲のタイトル付で 紹介されています。最後には当時リリースされていた 2枚組アルバムである MGP 2-100 と MGP 2-101 も載っています。 続く15ページが EmArcy シリーズ (36000番台) で、 MG-36103 (Swingin' With Terry Gibbs) までが掲載されています。 最もページ数を割いているのがこの EmArcy シリーズであることは特筆すべきでしょう。 最後の 8ページが Living Presence シリーズ (50000番台) で、MG-50132 (KODALY: Hary Janos Suite, Minneapolis Symphony, Dorati) までの タイトルが紹介されています。 Mercury Records ...the new sound of leisure
これも Mercury が販売促進用に配布していたと思われる 48ページ (+ 6ページ) のブックレットで、 当時の Mercury の各種タイトルがカラー/白黒写真付で リストアップされています。 リストアップされているタイトルから推測して 1960年中頃(5月〜6月頃)に発行されたものと思われます。 上に (+6 ページ) と書いたのは、24ページ目と 25ページ目に 閉じられた追加のページで、“Latest Album Releases” と書かれています。ここに載っている最新のアルバムが MG-20592 / SR-60250 となっています。 クラシックの Living Presence シリーズも 21ページを割いて 同じく写真付リストが掲載されています。こちらの最新掲載アルバムは MG-50260 / SR-90260 となっています。 |