Mercury マトリクス番号あれこれ
「マトリクス番号」(Matrix Number) とは, レコードの最内周とレーベルの間に位置する表記で, レコード番号,マザースタンパー番号,プレス工場などの情報を 読み取ることが出来ます.
使用されている レーベル と同様, マトリクス番号から,その盤のプレスされた時期が特定出来ます. また,マトリクス番号はしばしばプレス品質や音質と一緒に議論されます.
ここにあげているタイプが全てではありませんし,例外も数多く存在しますので, あくまで大枠として分類していることを御了承下さい.
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マトリクス番号のバラエティ: 1957年?〜1960年?
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MG-20285A-1 M1 MSI A
Mercury MG-20285 A面のマトリクス この盤の場合, 1回目にカッティングされたラッカー (1 or M1) から 1回目に作られたマザーあるいはスタンパー (A) であると考えられます. |
1957年頃から,Mercury ポピュラーシリーズのモノーラル盤と EmArcy モノーラル盤はプレス工場が移転します。 恐らく MGM プレス工場と考えられます(詳細は現在調査中です)。
そのほとんどが手書きであるのが特徴で, 初期の自社プレスと同様,「M」や「A」といった特徴も見られます.
- MG-20000 番台モノーラル (ポピュラー,12インチ LP,MG-20200 番台後半から)
- MG-36000 番台モノーラル (EmArcy ジャズ,12インチ LP,MG-36100 番台から)
などの初期プレスで,このプレスを見ることができます.
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MG36115A-1 M MSI B
Mercury MG-36115 A面のマトリクス この盤の場合, 1回目にカッティングされたラッカー (1 or M) から 2回目に作られたマザーあるいはスタンパー (B) で, であると考えられます. |
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SR-60054-A FR-1 B3 I FF
Mercury SR-60054 A面のマトリクス この盤の場合, 1回目にカッティングされたラッカー (FR-1) から 2回目に作られたマザー (B) で, 3回目に作られたスタンパー (3) で, であると考えられます. マトリクスは手書きなのに,RCA Victor Indianapolis 工場プレスの盤の 特徴も表れています. なんらかの理由で,Indy 以外向けにカットしたラッカーを使って, Indy 工場でプレスしたものと思われます. |
![[MG-20285A MATRIX]](img/MTX_MG20285A.jpg)
![[MG-36115A MATRIX]](img/MTX_MG36115A.jpg)
![[SR-60054A MATRIX]](img/MTX_SR60054A.jpg)