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Mercury マトリクス番号あれこれ「マトリクス番号」(Matrix Number) とは, レコードの最内周とレーベルの間に位置する表記で, レコード番号,マザースタンパー番号,プレス工場などの情報を 読み取ることが出来ます. 使用されている レーベル と同様, マトリクス番号から,その盤のプレスされた時期が特定出来ます. また,マトリクス番号はしばしばプレス品質や音質と一緒に議論されます. ここにあげているタイプが全てではありませんし,例外も数多く存在しますので, あくまで大枠として分類していることを御了承下さい.
マトリクス番号のバラエティ: 1961年?〜1967年?
他シリーズと同様 Richmond 工場に移転した Living Presence シリーズは、マトリクスが George Piros 自身による 手書きで書き込まれています。FR 刻印からこの手書きマトリクスに 移行したのは (一部の例外を除いて) SR-90260番台あたりという説が一般的です。 マトリクス末尾は、RFR の後に数字が続くもので、 この数字が、ラッカー番号を表しているとされています。 また、P17, P13, P15, P126, CP25 といった書き込みも多くの盤で見受けられますが、 これらは Piros が使用したカッティングレースのコードネームと言われています。 このタイプは、マザー番号やスタンパー番号が明示的に分からないのですが、 盤によっては、手書きの一本線が複数書き込まれているものがあり、 これがスタンパー番号の代わりに使われているのではないかと推察しています。 このタイプは、1960年代中期〜末期に George Piros が Mercury との 関係を解消した頃まで使われ、その後 Living Presence シリーズは Richmond 刻印タイプ でプレスされる 様になります。 なお、マトリクス末尾が CBFR (Columbia の Bridgeport プラント), CTFR (Columbia の Terre Haute プラント), CCFR (Columbia の Hollywood のちに Santa Maria プラント) のものは Columbia Record Club 用にプレスされたもので、 Columbia からの「安いプレーヤーでも過不足なく再生出来るように」という 要請に応じて、George Piros がやむなくおとなしめのカッティングを したもの、と言われています。 果して、これらの音質は概して RFR のものに比べて 劣るものが多い様です。
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