なぜ日本だけで「SP盤」と呼ぶようになったのか
昔懐かし、蓄音機でかける、割れやすいレコード。
10インチ (片面3分程度) / 12インチ (片面5分程度) が一般的です。
回転数は、当初は 80rpm、76rpm など、いろいろあったようですが、のちに 78rpm に統一されました(正確には 78.26rpm)。
で、そのレコードを指して、日本では SP盤 と呼ばれることが多いです。いわく、LP盤 (33 1/3rpm の Long Playing) に対して、Standard Playing の省略形である、と。
しかし、不思議なのです。日本以外で「SP」や「Standard Playing」という表記を見かけたことがありません。 代わりに英語圏でよく見かけるのは「78rpm」「Shellac Records」「Phonograph Records」「Gramophone Records」といったものばかり。
どうして、日本だけ別の呼び方になったのか、あるいは他の国でも「SP」という表記があるのか、なんとなく気になったので、いろいろ調べてみました。もともとは Twitter 上でのつぶやきから始まったものですが、ここにまとめておきます。
Continue reading(主に)78回転の古いレコードのことを「SP盤」と言い、そのSPが "Standard Playing" の省略形である、というのは、日本独自の文化であって、欧米では全く通用しない(通常 "78rpm" とか "Shellac Records" という)、と思っているのですが、その辺をもう少し掘ってみました。
— Kohji Matsubayashi (@kohji405mi16) June 13, 2022