ESOTERIC SOUND RE-EQUALIZER

我慢しきれずにとうとう買ってしまいました。

At last, I couldn’t resist to buy this equalizer.

[ESOTERIC SOUND RE-EQUALIZER]

1949年〜1950年代前半の LP や、SP を聴く上で、イコライザカーブ の問題は常につきまといます。アンプにトーンコントロールがついている場合は、それである程度はごまかせるのですが、現在私が使っているアンプ にはトーンコントロールがありません。かといって、イコライジングカーブ可変のハイエンドフォノイコライザ FM Acoustics FM122 が買える程裕福でもなし。Lumiere Ducato II プリアンプも魅力的ですが、いま 24万円ぽんと出せる余裕はなし。

When we try to play old LPs (from 1949 to early 1950s) or 78rpm records, the problem of choosing appropriate equalizing curve always arises. If an amplifier has tone control, we can evade the correct equalizing curve by tuning the tone control nobs (which is not the best). Unfortunately, the amplifier I currently use doesn’t have tone controls. Also, I am not so rich to buy such high-end phono equalizer as FM Acoustics FM122 which can adjust turnover and rolloff. Japan-made tube pre-amplifier Lumiere Ducato II (which can switch among several equalizing curves) is also attractive, but I don’t have enough money at the moment.

というわけで、イコライジングカーブをいじることのできる最も安価なソリューションである Esoteric Sound Re-Equalizer を海外より並行輸入しました。これだと $300 程度で済みます。

So I simply went with the least-expensive solution, Esoteric Sound Re-Equalizer, which I imported from the US. It only costs about $300.

[ESOTERIC SOUND RE-EQUALIZER]

通常の RIAA フォノイコライザーの後段に接続し、ターンオーバー / ロールオフを微調整できるイコライザーです。フォノイコライザとアンプの間にシグナルパスが余計に出来てしまうこと、カーブ補正時には左右チャンネルがモノーラルに落とされてしまうこと (たぶんコストの問題でイコライザを 1チャンネル分しか搭載していないんでしょう) など、オーディオ的には最高の選択肢とは言えませんが、イコライジングカーブをいじることのできる安価な製品として、その存在価値は非常に高いです。簡単なマニュアルとイコライジングカーブ一覧表が付属しますが、こればっかりはそれぞれの盤を実際に聴いて追い込んでいくしかないでしょう。実際、SP や初期 10インチ LP を正しい (と思われる) イコライジングカーブで再生してみましたが、音の感触が好ましい方向に激変してくれました。

This re-equalizer, which can change turnover and rolloff in very detail, should be connected after the ordinary RIAA phono preamp. It might not be the best solutions in the audiophile’s sense (it causes extra signal path, and two channels are forced to be mixed into monaural when equalizing is used), but it’s very cheap and reasonable – very usable, and surely have “the reason for being”. The unit also comes with five pages of recommended compensation settings to accommodate any vintage record – including acoustics, but actually we have to compare several curves for better sound, when playing a specific vintage LP/78rpm record. As a first step, I played several 78rpms and early 10-inch LPs with correct equalizing curves, and I was so surprised that the sound dramatically changed better.




Edison Replica SP」に続く…



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18 thoughts on “ESOTERIC SOUND RE-EQUALIZER

  1. 凄いものを購入されましたね。
    興味津々です。
    盤がステレオだった時はどの様な動作をするのでしょう?
    マランツのプリ#7にもなんかRIAAカーブを修正できる
    ようになっていたような気がしますが、そういうのじゃ
    だめなんですよね?

  2. > 盤がステレオだった時はどの様な動作をするのでしょう?
    残念ながら、イコライザを通した場合にはモノーラルになってしまいます (Bypass モードにしていれば、イコライジングは一切されずにハードワイヤでパスされるので、ステレオはステレオのまま出力されます)。RIAA カーブ以外のステレオ盤というのはほとんど存在しないので、実質的には問題にはならないのですが。
    > マランツのプリ#7にもなんかRIAAカーブを修正できるように
    > なっていたような気がしますが、
    > そういうのじゃだめなんですよね?
    いや、まさにそういうものです。
    Maranz #7 を含め、イコライジング過渡期のアンプには、カーブをいくつか選べる様になっているものが多かった様です。ただ、こういった機器はヴィンテージの世界で、私の様な者がおいそれと手を出せるものではありません。また、新品で入手出来るものとなると記事に書いた FM Acoustics の様に超ハイエンドなフォノイコや、Lumiere のプリアンプなど、ごく限られたものしかありません。

  3. Shaolinさん
    あ~いいですね。こんなものがあったんですね。
    300ドルだったら、ちょっと高いオリジナル盤一枚ですよね。
    私、ルミエールをどうしようかなぁと思ってましたが・・・
    ちなみに、エマーシーのYMGマトは、どう聴こえます?
    私、前から、あれはRIAAじゃないんじゃないかって気がしてたんですが・・・

  4. > 300ドルだったら、ちょっと高いオリジナル盤一枚ですよね。
    本当は、戦後 LP だけだったら、グラフィックイコライザーでも充分代用可能だと思うのですが、今後戦前 SP も徐々に集めるだろうと思い、とりあえずこれ買ってみました。
    > ちなみに、エマーシーのYMGマトは、どう聴こえます?
    > 私、前から、あれはRIAAじゃないんじゃないかって気がしてたんですが・・・
    1953年頃までの Mercury は AES=AES (turnover=rolloff、以下同様) とされています。しかしそれだと、通常の RIAA で再生したら、低域出すぎ、高域落ちすぎ、となります。確かに Mercury の SP や 1952年頃の 10インチ LP では、AES がドンピシャリでした。
    しかし最初期 EmArcy については、むしろ逆ですよね。高域がキンキンしているというか。
    確かに RIAA=NAB で再生するとちょうどいい感じでしたが、そうなるとなぜ Mercury 社内で (しかもどちらもエンジニアが同一なのに) AES と NAB と混在していたのか、謎は深まるばかりです。また、YMG スタンパーだからといって全て NAB かというと、それもちょっと違う様な気がしてます。
    Refugee さんは確かグラフィックイコライザーをお持ちだったと思いますので、NAB っぽいイコライジング (RIAA より高域がもう少し下がる) をかけて再生してみることで試せると思います。
    アンプの通常のトーンコントロール (bass, treble) よりずっと、グラフィックイコライザーの方が (イコライジングカーブ補正という意味では) 使い勝手があるはずです。
    これを書いてる今はまだ朝方。ちょっと音量をあげられないので (笑) また今晩にでもいろいろ試してみます。

  5. 参考になるページを見つけたので貼っておきます。
    GEによるモノラルLPの再生
    http://www.ann.hi-ho.ne.jp/aria/amp/EQ-curve2.htm
    AES なレコードを RIAA で再生した時にどう聞こえるか、
    NAB なレコードを RIAA で再生した時にどう聞こえるか、
    が視覚的に分かります。
    これを参考に、偏差分をグラフィックイコライザで補正してやるといいわけです。

  6. Shaolinさん
    ああ、そうですね。このあたりのイコライザー・カーブのことはよくわからないのですが、確かに、高域キンキンでなのでNABで切ってあるってことだと思いますね。
    >YMG スタンパーだからといって全て NAB かというと、それもちょっと違う様な気がしてます。
    なるほど、RIAAで切ってるYMGもあるって感じですか?
    そうだとすると、ほんとに、同時期にRIAAとNABが混在してたってことで不思議ですよね。
    私は単純に、RIAAの前にNABで切ってたぐらいに思ってたのであんまり不思議に感じてなかったんですが・・・深いですね・・・
    GEでの調整の件、ページの紹介も含めてありがとうございました。
    うちのは8バンドですが、実験してみます。

  7. 少し詳しく聴き込んでみました。
    結論からいうと、NAB とはいいきれない、やっぱり RIAA なのではないか、というものでした。
    NAB にすれば、確かに高域キンキンは抑えられます。しかし同時に、トランペットやサックスの色艶というかリアリティ、そして空気感が相当失われてしまう様に聞こえます。10インチと12インチの EmArcy YMG (のうち Mercury/Keynote SP 復刻でないもの) をあれこれ聴いてみたのですが、RIAA=NAB カーブにした途端に色艶が向上したものはありませんでした。例の片面 YMG な Study In Brown も、確かに A面は若干ハイあがりの傾向ですが、RIAA=NAB カーブだと、色艶ががくんとおちてしまいました。特にキンキンしている Dinah Jams や Jam Session、For Those In Love しかり。
    先程はかなり小さな音量で聴いていたわけで、そこまでは分かりませんでした。というわけで、私としてはやはり RIAA 説をとりたいと思います。AES ということであれば、Mercury が 1953年頃までそうだったので、ありえない話ではありませんが、突然 EmArcy だけ NAB というのは、やっぱりおかしいですよね。
    マスターテープからストレートにトランスファーしたと思われる CD 等ではキンキンしていませんので、なんらかの意図があって高域をあげていた、あるいはカッティング機材の癖で高域が上がってしまったのでしょうが、どうもよく分かりません。
    ちなみに、本家 Mercury や、Living Presence シリーズでの YMG な LP は、プレス時期によって AES ものと RIAA ものがあります。これも先程改めて確認しました。AES にした途端に周波数バランスが向上したことはもちろん、Living Presence では弦楽器の色艶がぐんとアップして奥行きある音像が現れました。

  8. Mercury 時代の Granz 録音 (1948-1953) も忘れていたのでチェックしました。これらも期待通り、AES にした途端に圧倒的に生々しい音に変貌しました。現在 The Astaire Story を聴いています (笑)

  9. EQ購入したんですね。
    EmArcyは設立時期からいってもRIAAで良いのではないでしょうか。MercuryはAESカーブでよいと思います。厳密には375Hz/-12dBとなっていますが、ほとんど変わりません。
    これらの年代はアンプのコントロールで補正可能です。低音を少し落とし、高音を少し上げるだけで近い音になります。
    EQの醍醐味は戦前の古いレコードの再生にあると思います。
    例えば、音が良いと評判の20年代のオーケーですが、RIAAでは本当に楽しむことは出来ません。低音が出すぎ、中高音が凹み、もやもやした音です。それが250Hz/-5dBで聴くとチューバやベースの音が締まり、中高音が突き抜けてきます。その生々しさは半端じゃありません。この時代のビクター、コロンビアの黒盤等も同じです。もっと古く電気吹き込み初期になると500Hz/FLATとなり、EQがないと音作りが大変です。

  10. > EQ購入したんですね。
    とはいっても瀬谷さんが使われてる様な立派な奴ではなくて、RIAA を一旦キャンセルして再度イコライジングする類の安価な機器なんですけどね。
    > EQの醍醐味は戦前の古いレコードの再生にあると思います。
    はい、そう思って、というか、今後そっち方面もぼちぼちと買うことになるかも知れないと思い、買ってみました。
    あとは、1950年代中盤までのクラシック LP もですね。このあたりもレーベルによってイコライジングがバラバラだったり、1954年を過ぎても RIAA 以外だったりするものが多数あるようです。

  11. > その生々しさは半端じゃありません。この時代のビクター、コロンビアの黒盤等も同じです。
    引っ越しが一段落されたら、是非一度遊びに行く必要がありそうです (笑) West End Blues を凄い音で聴いたことまだないものですから…

  12. Shaolinさん
    詳細な報告ありがとうございます。
    私もGE(うちのもやっぱり10バンドでした。8なんてこたぁないですね(^^;)でトライしてみました。
    とりあえずDinah Jamsだけですが。
    バランスは若干良くなったものの、私は、これでもまだ高域キンキンに聴こえるんですが・・・
    色艶については、ガクンと落ちるというほどではありませんが、決して向上はしません。
    比較すれば、若干落ちてる感じではあります。
    いずれにしろ、NABだというわけではない感じはします。
    >マスターテープからストレートにトランスファーしたと思われる CD 等ではキンキンしていませんので、なんらかの意図があって高域をあげていた、あるいはカッティング機材の癖で高域が上がってしまったのでしょうが、どうもよく分かりません。
    ふと思ったのですが、この頃の廉価なプレイヤーだと、高域再生能力が非常に乏しくて、そういうプレイヤーでウエル・バランスに鳴るようにした、ということは考えられませんかね?

  13. > ふと思ったのですが、この頃の廉価なプレイヤーだと、高域再生能力が非常に乏しくて、
    > そういうプレイヤーでウエル・バランスに鳴るようにした、ということは考えられませんかね?
    私もそれは考えました。充分にありえる話ですね。
    ただ、それだと、まぁ Living Presence は除くとして、
    他の Mercury でもその傾向がありそうなもんなんですよね。
    ところがそうでもなさそうだと。
    当時の Mercury や EmArcy は全て最終的には C.R. Fine がマスタリングしてるはずなので、ちょっとよく分かりませんね。Bob Shad がこういう喧騒的な音が好みだったとか? (笑) ともあれ、この時期の EmArcy は、少し高域を落として聴くのが吉なのかもしれません。
    しかし、CD と聴き比べると、やっぱり CD の方がマスターテープそのままの音に近いという感じですね。高域まですっきり伸びているというか、文字通りハイファイな音。Blue Note や Prestige の様に、最終マスタリングやカッティングの技を駆使して「音」を作り上げているレーベル以外では、本当にそう感じます。
    これはやはり当時のマスタリングやカッティング時に使っていたアンプの癖というか限界ともいえるもので、確かに真空管を通したらしい音は魅力的である一方、高域成分は結構あっさりと落ちてしまっている。当時の新鮮なマスターテープを使って、最新技術を駆使してレンジもすっきり伸びた真空管アンプでマスタリング/カッティングしていたら、さぞ凄い音の LP が出来たことでしょうね。

  14. 初めまして
    イコライザーのことをいろいろ調べていて来ちゃいました。
    半年ほど前からルミエールを使っています。
    私の場合はクラシックのDECCA・MONOを正しくイコライジングして欲しくて導入したのですが、ほぼ満足しています。
    しかしながら、Riaaで聴くのとFfrrで聴くのとでは、ルミエールの場合ほとんど「気持ちだけ」違うと言う世界に入っていくんです。
    結局の所、精神的な満足が大きいレベルじゃないかと思います。
    昔、マランツ7をしばらく使ったときがありましたが、もっと極端な変化があったような気がします。
    メンテができずに手放しましたが。
    ここでもルミエールのことが気になると書いておられる方が何人もいらっしゃいますが、実際に使ってみると「正しいイコライジングで聴いている」という精神的な安寧が、出てくる音に満足感を与えているような気がします。

  15. > 結局の所、精神的な満足が大きいレベルじゃないかと思います
    正直なところ、そういう側面もあるんでしょうね (笑)
    すなわち、盤によっては「これだ!」というツボにはまったカーブとならない場合があったり (ジャンルやレーベルによっては、このカタログ番号のこのマトリクス番号ではどっちのカーブなんだ?論争もあるようですし)。
    また、kita さんが書かれている様に、イコライザーによってはあまり変わらない様に感じるケースもあったり。
    とはいえ、時代をどんどん遡っていって、1930年代のプレスまでいくと、これはもう問答無用のレベルで変化するわけですけどね。

  16. はじめまして。
    とても興味深く拝見しました。
    ラックスL560のターンオヴァーでアドジャストしていますが
    やはり広範なカーブに対応するために購入を検討しています。
    限られた予算とスペースを考慮するとこれは優れものですね!
    不躾な質問で恐縮ですが、具体的な接続をご教示いただけませんか?
    レコードプレヤー→本機→プリメインアンプのフォノ端子でしょうか?
    それともaux端子に接続するのでしょうか?
    ホームページで接続例をみましたが
    語学力無しでほとんど分りませんでした。

  17. くまがいさん、はじめまして。
    接続ですが、うちのケースですと
    プレーヤー ⇔ フォノイコライザー ⇔ 本機 ⇔ アンプのAUX入力
    となっています。
    うちのケースでは、アンプ自体にフォノイコは内蔵されておらず、
    フォノイコは外部の独立したものを使っています。
    フォノイコ内蔵アンプの場合ですと、
    プレーヤー ⇔ アンプ(PHONO入力)
    とつなぎ、さらに
    本機 ⇔ アンプ(TAPE入出力)
    とつなぐ必要があるかと思います。
    流れとしては
    プレーヤー ⇒ アンプ(PHONO 入力) ⇒ アンプ(TAPE出力) ⇒ 本機 ⇒ アンプ(TAPE入力) ⇒ (増幅してスピーカへ)
    となります。

  18. とってもご親切に有難う御座います。
    電気関係はまったく駄目で頭が混乱します。
    こちらのアンプはプリメインです。
    (アンプの回線図を見ても理解不能)
    tapeの入力と出力は同じチャンネルを使用してもいいのでしょうか?
    (tape-1の入力と出力)
    素人考えで別途フォノイコライザー(昇圧のみ)を購入して
    AUX端子に接続したほうが良い様にも思うのですが・・・
    このアンプにはauxはなくてlineがあります。
    よろしくお願い致します。

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