相変わらず忙しさは続いていますが、息抜きを兼ねて昨日つくばの 瀬谷さん のお宅に遊びに行ってきました。美味しい料理とお酒を交わしつつ、 SP の奏でる素敵な音色に包まれて瀬谷さんと岡村さんと過ごす至高の7時間でした。
I’ve still been very busy these days, but I also need a refresh – yesterday I visited Seya-san, an awesome Jazz 78rpm collector, living in Tsukuba, Ibaraki. The living room was filled with warm and rich sounds by various 78rpms, and I really enjoyed music, delicious foods, sake, and chatting with Seya-san and Okamura-san – many thanks for the precious hours!
( . . . the rest of this article is available only in Japanese . . . )
いつもなら車で向かうところ、瀬谷さんの「お酒が飲めますよ」という悪魔の囁きに負けて、今回は つくばエクスプレス で向かうことに。 乗るのは今回が初めてですが、JR秋葉原駅のホームからつくばエクスプレスのホームへの所要時間は (迷ったりしたせいもあって) 10分程? 毎日通勤されてる方は大変でしょうねぇ。
地下深くのプラットホームにて岡村さんと合流。いつものように音楽の話で盛り上がったり、日本ポリドール時代 (や、それ以前の鈴木章司とリズムエースのマネージャ時代) の仕事の話などをあれこれ伺ったりしているうちに、あっという間に45分が過ぎ、つくば駅到着。久し振りのつくばは相変わらず解放感たっぷりで (都会に比べると) 空気も澄み、気持ちの良い場所でした。改札口で瀬谷さんと合流して徒歩で瀬谷さん宅へ。
写真で拝見していたとはいえ、いざリビングに通されると、壁いっぱいに整然とストックされた SP はもう圧巻。 LP の様に背表紙がありませんので、これだけの枚数があると、瀬谷さん御本人以外にはどこにどの SP があるかを捜し当てるのは至難の技でしょうね (笑)
奥さんの作って下さった (ありがとうございます) お食事を頂きつつ談笑。最初は Lee Wiley の 10インチ LP (確か Storyville の “Sings Rogers and Hart” だった記憶) が BGM でしたが、ぼちぼちといろんな SP へとスイッチ。
なにより印象的だったのが、その再生音。うちのように古い SP 音源からエレクトロニカ・ヒップホップの新譜まで聴くフツーのオーディオシステムとは異なり、SP と初期 LP に特化したヴィンテージシステムで奏でられるその音は、レンジを決して欲張ることなく、柔かく優しく、それでいて鮮度感抜群のステキなものでした。瀬谷さんが「周波数帯域と音の鮮度は関係がない」と仰っていたのが印象的でした。まさにその通り。SP に記録されていない帯域 (つまり殆どがノイズってことですね) までそのまま再生してしまう、うちのようなシステムで聴く SP の音とは全くの別物でした。生々しいのに全く聴き疲れしない音。本当に心地よかったです。
まだ SP を集め始めて 1年もたたない私の盤も何枚か持っていき、瀬谷さん宅のシステムで聴かせて頂きましたが、いつも聴いている音とは差が歴然。
自家用車ではなく電車で SP を運んで行くのは今回が初めてのこと。もし割れてしまったら . . . ということで、海外に郵送する時と同じ様に厳重に梱包していったのですが、瀬谷さんが余った輸送用 SP ケースを下さいました。ありがとうございます。
瀬谷さんによる、戦前ジャズを中心としたジャンルや演奏についての驚異的な知識と情報、そしてそれらを反映するかの如き驚異のコレクションに唸り続け、これまた驚異的な珍盤道の求道者岡村さんの痛快エピソードにも唸らされ . . . これらをサカナにサクサクとお酒は進みました。見たこともないレーベルを拝見し、あれを聴きこれを聴き、音楽談義で盛り上がっているとあっという間に時は過ぎ、気がつくと 19時半をまわっていました。本当に楽しかったです。また大変勉強になりました。
Similar Posts / 関連記事:
Some similar posts can be found on this website (automatically generated).
- 78rpm Record Concert at Minton House, Nishi-Ogikubo (2007/08/23)
2007年8月23日、西荻窪のミントンハウスにて、ポータブル蓄音機で聴く Blue Note 12インチ SP盤、Commodore 12インチ SP盤、というイベントがあったので、参加してきました。 - THE SUPREME SOUND OF 78 RPM RECORDS (2011/09/29)
On August 18, I drove east to Tsukuba City in Ibaraki, to visit my mentor/guru/master of Jazz 78rpm records, Tohru Seya-san – he’s been probably one of the greatest, generous and openhearted collector – also he’s been one of the most dilligent researcher of pre-bop Jazz. もうひと月以上前になりますが、ジャズSPレコードの大先輩というか師匠というか尊師というか、つくばにあるその方のお宅に伺いました。数千枚以上もある膨大なSPコレクターにして戦前ジャズの熱心な研究で知られる 瀬谷徹 さんです。 We had a - 第180回ジャズSPレコードを聴く会 (2005/11/24)
Abstract: On November 23th, I went to the Tsukuba city to take part in Jazz 78rpm Concert which was directed by Seya-san (a very famous 78rpm collector in Japan). I really enjoyed the performances of what the Jazz was… - Otono Edison Cartridges – 3mil version now available (2008/06/16)
以前 4mil バージョンしかないことを残念に思った (その時、メーカさんには「ぜひ 3mil バージョンもお願いします」とメールで切々と訴えておいたのですが) 音のエジソン の SP 用モノーラルカートリッジ。瀬谷さん から教えてもらったのですが、ついに 3mil バージョンも正式に販売されることになったようです。 While ago I wrote an article about Otono Edison monaural cartridge for 78rpms. When I wrote that article, there was only 4mil version available, while most… - Hawkins’ Barrel-House / Coleman Hawkins (2006/08/08)
昨日、自宅にて某雑誌の取材を受けました。若いビジネスマン向け?の一般?雑誌で、音楽雑誌でもなく (そらそうだ) オーディオ雑誌でもなく (そらそうだ)。果たしてどんな切り口や視点 (あるいはバイアス) からの取材なのか、当初は一抹の不安もあったのですが、記事担当者が以前からの知合いの方だったこともあり、終わってみればとても楽しい二時間でした。そのあと編集者さん、カメラマンの方と 4人でいきつけの吉祥寺のお店になだれこんで宴会モード、特にカメラマンの方と音楽の話などで盛り上がり (というか酔いの回った私が一人でレコード話をぐだぐだと力説? . . . すんません)、気がつけば夜は更けておりました。 やや二日酔い気味の今日、そういえば昨日は SP かけなかったなぁと思い、最近届いたこの1枚を。珍しくカンパニースリーブも付属していました。ふむふむ、当時この 10インチ盤は 1ドルで売られていたんですね。 昨晩の宴会では、別にレコードジャンキーでもコレクターでもない皆さんに、へべれけになりながら SP がどんなにステキなメディアであるかを力説していたという . . . ああ思い出しただけでも恥ずかしい。 Hawkins’ Barrel-House c/w Voodte / Coleman Hawkins (Signature [US] 28101)… - Edison Replica SP (2006/11/05)
相も変わらず忙しくて、以前の様に音楽に浸る時間を十分に割けない日々が続いていますが、 今回は SP 用のカートリッジを追加購入したお話を . . . I’ve still been very busy, unfortunately, and I can’t have enough spare time to devote listening to vinyls and 78rpms – oh my. Anyway this time, here is a story of another…
shaolinさん、お疲れ様でした。
7時間でしたか。でも聴き足りなかったですね。
アート・ブレイキー、マックス・ローチのドラム・ソロSPやジミー・ジュフリーの大ブロー・テナー、レッド・ロドニーのロックン・ロールSP等、私も久しぶりに聴きました。今度はshaolinさん好みの珍盤を用意しておきます。
岡村さんは今夏、少し体調を崩されていたのですが、元気な姿を見ることが出来て良かったです。私は最近、人名等出てこないのですが、岡村さんは流石ですね。
楽しい一日でした。
瀬谷さん、本当に楽しかったです。奥様にも重ねて宜しくお伝え下さい。岡村さんにも久しぶりにお会い出来てなんだかほっとしました。
Blakey のソロ (と Sabu とのデュオ)、両面とも LP 化されているものでしたが、あのオーディオで SP で聴くとまた格別でした。Roach のドラムソロはホントいつ聴いても美しい。
個人的に一番の収穫は、ダビング盤ではない (オリジナルと同じスタンパーからの) 再発盤があんな音で聴けるということを教えて頂いたことでした。レーベル名は失念してしまいました (笑) が、盤質が悪いのにそこそこいい値段のするオリジナルには見向きもせず、今後はそっちを探そうと思います。
Shaolinさん、レーベル名はUHCAです。
http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~jazzsp/topic/uhca.htm
かけたのは15/16、35/36、59/60、いずれもルイです。
あと、赤と白のレーベルはHRSです。HRSもオリジナル・スタンパーものが結構あるので、要注意です。
ああ、そうでした、UHCA でしたね、ありがとうございます。
瀬谷さんのサイトの情報、参考にさせて頂きます。