子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい | I wrote a book on “Kids and Programming”

(レコードや音楽に関係ないのですが、紹介させてください。)

(Sorry this post doesn’t have to do with vinyl records and music, but please advertise one time…)

 

縁あって,このたび本を出版することになりました.

My own book will be published soon – kind of being linked by fate.

 

[schema type=”book” url=”https://www.amazon.co.jp/gp/product/4040673786?ie=UTF8&linkCode=ll1&tag=microgroove-22&linkId=7079ab04c03091d30ab07ef8948e5efb&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl” name=”子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい” author=”松林弘治” publisher=”KADOKAWA/メディアファクトリー” pubdate=”2015-02-20″ isbn=”4040673786″ paperback=”yes” ]
 

タイトルは「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」通称「こどプロ」です。

The book’s title is: “Teach Your Kids to Code to Turn Them into Billionaires.” – although it is not exactly what I wanted.

 

「対象読者は小・中学生のお子さんのいる(エンジニアではない文系寄りの)サラリーマン」という縛りのもと,コンピューター,プログラミング,アルゴリズムなどの話を可能な限り平易にかみくだいて書きました.最近話題の小・中学生向けプログラミング教室の話にも触れています.こどもとプログラミング,というテーマの本ですが,深く掘り下げた技術書ではありません.自分的には「親子で楽しくプログラミングで遊んで欲しい」といった視点から,子育て本・教育本のような気持ちで書きました.

Aimed (by editorial staffs) at the office workers (non-engineers) with elementary school/junior-high school children, I tried plain and comprehensible description of what the heck are computers, programming and algorithm. Kids programming schools (one of the hot topics these days in Japan) also mentioned in the book. Primary theme is “Kids and Programming”, and therefore this is not a very “techie” book – for me it’s a kind of the book of raising kids, like “let’s appreciate the joy of programming with your kids”.

 

結果としてたきつけるようなタイトルになっていますが,これは編集部で一人でも多くの方に手を伸ばしてもらおうと考えてくれた結果です.このようなタイトルは決して著者の本意ではなかったのですが,そこは編集部に任せました.「コンピュータ」「ディジタル」「サーバ」といった表記を「コンピューター」「デジタル」「サーバー」としたのも編集部の判断によるものです(笑).中身は(頁数の関係で泣く泣く割愛されたトピックも多数ありますが)実直に真面目に真摯に一所懸命書いたつもりです.

Unfortunately enough, the title itself sounds very agitating (result of the editorial team’s idea who tried to figure out how to attract more audience). However, I can say I did my best to write every sentence very sincerely and faithfully.

 

プログラミングというものの楽しさが少しでも伝わればと思い,正月休み返上で書き下しました.本屋さんで見かけたら,ぜひ手にとって中をみていただければ幸いです.Amazon ではこちらで販売中です

I spent all of my new year holidays for writing this book, hoping I could convey the enjoyment and excitement of “coding/programming” even for kids and non-techie adults. Please pick this book up and examine the contents just in case you found it at your local bookstores.

 
[はじめに] なぜ子どもにプログラミングを教えるのか

第1章 子どもをビジネスで成功させる近道は「プログラミング」だ
 オバマな大統領が、ジョブズが、プログラミングを推奨
 プログラミングができた経営者たち
 インスタグラムの成功とプログラミングスキル
 スタートアップ企業の中心はIT企業
 今、旬な日本ベンチャーの雄たちは
 日本でもプログラミング推奨の動き
 プログラミングを教育に取り入れている国
 日本のICT教育の歴史と現状
 中学の必修授業にもプログラミングが登場
 アベノミクスとプログラミング
 子どもにプログラミング教育が必要な理由
 子どもがプログラミングに触れるメリット
 子どもにプログラミングの楽しさを


第2章 最新のプログラミング教育事情
 パソコンやタブレットをただ使っていてもダメ
 増える子ども向けプログラミング教室
 小学生向けプログラミング教育
 中高生向けプログラミング教育
 身近なワークショップを活用する
 プログラミングワークショップの実際
 子供たちに表現の場を
 プログラミング教育を全国に
 プログラマーになることが目的?
 親子で一緒に学ぶメリットもある


第3章 「プログラミングって何?」と聞かれたら
 親子で一緒にプログラミングを学ぶために
 「プログラミング」って何だろう?
 「プログラム」の語源
 「プログラミング」とおつかい
 「プログラミング」と自動販売機
 昔の自動券売機でプログラミングを考察
 自動券売機で困った事案が発生
 状態遷移図と状態遷移表で整理する
 フローチャートとプログラムの基本部品
 プログラミングの基本となる構成要素
 アルゴリズムって何だろう
 日常にひそむアルゴリズム
 プログラムの「品質」とは
 コンピューターが理解できる命令とプログラミング
 プログラムがコンピューターを動かす
 コンピューター上の「入力→処理→出力」
 「入力→処理→出力」のつながり
 今こそ子どもと共に「プログラミング」


第4章 基礎を理解して興味を持たせる
 考える楽しさを子どもに
 お風呂の自動給湯器を考える
 ルーブ・ゴールドバーグ・マシンで遊ぶ
 学校の電話連絡網を考える
 電話連絡網とアルゴリズム
 ゲームで弾が敵に当たったら点が入る仕組み
 コンピューターを使わずにコンピューターを学ぶ
 仕組みを紐解く、部品を組み立てる


第5章 プログラミングを学んでみよう
 子どもがプログラミングを学ぶ最初の一歩
 Scratch: アラン・ケイの精神を受け継ぐビジュアル言語
 Code.org: コードの楽しさを世界中の若者へ
 その他のビジュアルプログラミング環境
 ブロックを使わないプログラミング
 教育用言語の「入口」としての価値
 ロボットやおもちゃをプログラミング
 Lego Mindstorms: 教育用ロボットコンピューティングの先駆け
 Artec Robotist: 日本初のロボットプログラミングセット
 「学ばせる」ではなく「共に学ぶ」


第6章 子どもが将来も意欲的に取り組めるように
 子どもの原動力となる刺激を!
 世界最大級のこども創作イベント
 プログラミングキャンプ
 ハッカソン / ビジネスコンテスト
 プログラミングコンテスト(プロコン)
 TopCoder
 コミュニティーやオープンソースを有効活用
 次にどのプログラミング言語を学ぶか
 プログラムを扱う職業について
 プログラミングを極めた人の考え方
 誰だってプログラミングの世界に飛び込める


[おわりに] プログラミングは大きな可能性を開く扉

付録 主なプログラミング言語
参考文献/参考サイト
 


 

2015年3月29日の読売新聞の紙面、本よみうり堂「著者来店」コーナーで取り上げていただきました。ありがとうございます。

一歩踏み出すお手伝い 松林弘治さん (読売新聞 本よみうり堂 web)
目を引くタイトルだが、エンジニアになることを推奨するわけでも、億万長者にしたいわけでもない。 「プログラミングというアクティビティー(活動)を通して、物事の原理に目を向けるマインド(意識)を持ってほしい」と本書の狙いを語る。

その他、関連リンクや書評や感想を書いてくださった方々のリンク(順不同)です。皆さん、ありがとうございます。

[ブックレビュー]将来最も役立つ知識–「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」 (CNET Japan の 海老名久美 さんのレビュー)
タイトルは少々煽り気味だが、本文はまったく煽ってはおらず、堅実な内容だ。プログラミングを勉強することにどのような効果やメリットがあるのか、さらに子どものうちからプログラミングに親しむことで、どのような力が身につくのかが、非常に分かりやすく書かれている。
マインドマップ的読書感想文 (smoothfoxxx さんのレビュー)
タイトルは若干煽り気味ですが、それ以外は「極めて真っ当な」内容でした!
littlebird (Yusuke Takahashi さんの書評)
今、世界中でプログラミング教育の機運が高まっている事例を詳しく紹介すると共に、子供にプログラミングを教えるための親としての心得をやさしく指南してくれる本書。 個人的には、今すぐ活用できるツールやスクール情報が充実しているのが嬉しかったのですが、子供と一緒に楽しく学べる工夫が散りばめられているのが大きな特徴。プログラム初心者向けに書かれているので、大人にもぜひオススメです。
MediaMarker (dgakane さんのレビュー)
この本を読むと: 親として理解すべき、コンピュータやプログラミングが何かということの基本と、子供に与えるプログラミング入門の環境として現在どのようなものが存在するか、が分かります。
読書日記 (nightlander さんのレビュー)
本書を読み終えて、結局、なぜ子供にプログラミング教育が必要なのか?という疑問への明快な答は得られなかったと思う。しかし、プログラミングの初歩的な概念を理解してみると、いままで以上に必要だと感じている自分がいる。プログラミングとは、人が世界と自分とをつなぐインターフェイスなのだと思う。そのインターフェイスを通じて、子どもたちは世界を理解し、世界に対して働きかけていく。そこにはアプリやソフトを使いこなすだけでは決して得られない可能性が広がっている。もしも今、僕に子どもがいたら、絶対にプログラミングと英語を学ばせるだろう。タイラー・コーエン著「大格差」が主張する格差は、こんなところから生まれてくるではないだろうか。子どもを持つ親を見つけては、本書を奨めてしまう今日このごろ。
活かす読書 (ikadoku さんのレビュー)
本書では、子どもにプログラミングを学ばせる場合、 親として最低限知っておくべきプログラミングの基礎や、 プログラミングの教育事情がまとめられています。
落ち着きのない息子を億万長者に変えるプログラム (bitWave 永田豊志さんの書評)
このように、ビジュアルプログラミング言語はいろいろありますが、要は、前述のとおり、プログラミングを通して論理的な考え方や1つのしくみを作り出すためのアルゴリズムを考える力を養うことができるかどうかです。
子どもがプログラミングを覚えることについて (キムブロ! kimuraisaoさんのレビュー)
子どもにやらせる、やらせないじゃなくて、自分が興味を持ってしまったらやってみなきゃね。 外国語もパソコンもスポーツもプログラミングも知らなくても、それで満足してる人はそれでいいけど。 「知ってしまったから」にはやらずにはいられない、っていう人種はいるから。 その結果、将来少しでも何かで「有利」になるんなら、やっておいていいんじゃないかと思いました。
【書評】プログラミングを学ぶ意味 (ソララボ アンテナ)
「子どもを億万長者にしたければ・・・」は、その過激なタイトルからするとノウハウ的なメソッドは何一つなく非常にわかりやすい論理展開でプログラミングをする意味が書かれています。(すでにITに関わっている私にとっては一般の方がどのように感じるかはわかりませんが。。。)
高知スローステイ: 意外に真面目な(?)内容 (nyasminさんのレビュー)
よくある「とんでも本」かと思って手に取ってみると、意外と真面目な内容なので買ってしまいました。 私の趣味はプログラミングです、というといつも怪訝な顔をされてしまいます。ちょっと嬉しくなる本でした。
エンジニアとして、そして一人の保護者として、プログラミング「前」教育を語る本 (Surface弁当、550人分ください!, 西端律子さん)
この本の構成は数ページでひとまとまりになっていて、通勤帰宅時、家事の合間など少しの時間に少しずつ読めるようになっています。また、上述の3・4章あたりは、自分自身でも「あれ?どうなってたっけ?」と考えることができ、一種の「大人のパズル」的な要素もあり、楽しむことができます。
読後感想 (ぼようちさんの感想)
タイトルを見るとノウハウ本のような気もしないでもないですが、読んでみるとそんなことはなかったです。 億万長者という俗っぽいタイトルで損をしていますが、中身はお金の話は全く出てきません。 今プログラミングというものが教育に取り入れるという話が話題になっていますが、それにはどういう背景があり、子供たちの未来がどのように変わるかを、 わかりやすく解説しています。 子供を持つすべての親におすすめします。
子どもを億万長者にしたい親は、プログラミングを教えるべき? (CURIO Japan のブログ)
本書は、「プログラミングって最近よく言われているけど、何を勉強するのかわからない」、「プログラミングを学ぶメリットって何?」と思っている親御さんから、「プログラミングを習わせたいけど、何から始めて良いかわからない」という親御さん、「プログラミングを学ぶメリットについて、論理的に説明できるようになりたい」という親御さんまで、多くの方への示唆に富んだ本でした。子どもにプログラミングを習わせるだけでなく、親子で一緒にやってみると、新しい発見もあってとても楽しいですよ、というアドバイスに共感しました。IT、パソコン、ゲームには疎くて・・・、とおっしゃっているお父さん、お母さん、お子さんと一緒にプログラミングの勉強を始めてはいかがですか?
『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』 松林弘治・著 vol.4011 (ビジネスブックマラソン)
総じてベーシックな内容ではありますが、親や教師を啓発するには過不足ない内容。
子どもがプログラミングを学ぶ際に有用なサービスやツールの紹介もあるので、子どもを億万長者にしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」を読んでみました【No.538】 (パソコンは脳の自転車)
この本には具体的に子供を億万長者にする方法が書かれているわけではなく
「子どもにプログラミングを体験させるにあたって知っておくといい背景や実際にやってみるときの具体的な方法」
がうまくまとまっています。
 


 

2016年4月5日、韓国の出版社 다산북스 (Dasan Books) より、韓国語版が出版されました。タイトルは「똑똑한 엄마는 국영수보다 코딩을 가르친다」(スマートな母親は国英数よりコーディングを教える)と変更されました。

똑똑한 엄마는 국영수보다 코딩을 가르친다
마츠바야시 코지 지음
황석형 옮김
값 13,000원
ISBN-13: 979-1130607948
ISBN-10: 1130607941
똑똑한 엄마는 국영수보다 코딩을 가르친다

昨年夏に本書の翻訳出版の話がきた際、最も危惧していたのは、どのように翻訳が行われるのか、という点でした。ですが、筆者の大学院時代の先輩であり友人である、鮮文大學校 教授、黄 錫炯(Suk-Hyung Hwang)さんが快く引き受けてくださり、筆者の意図した通りの素晴らしい翻訳となりました。黄さんは、出版社とのさまざまなやりとりや校正作業も行ってくださった他、韓国国内のプログラミング教育事情について加筆もしてくださり、感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

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