娘が生まれた直後から、いろんな音楽を聴かせてきました(笑)。
フランク・ザッパ(主に Burnt Weeny Sandwich とか Weasels Ripped My Flesh
とか Yellow Shark
辺り)、 セロニアス・モンク(主に Prestigeレーベル時代
のをSPとかLPとかで)、 デューク・エリントン
(主に1920年代〜1930年代頃のホットな奴をSPとかCDとかで)、 ジェームス・ブラウン
(驚くことに尊師JBの音源はどれをかけてもお気に入りのようです)、 ジョン・ゾーン
(特にお気に入りは 「The Circle Maker: Zevulun
」 の模様) その他いろいろ。
要は私が普段聴いている音楽ということですが。もちろん 子供向け音楽 もかけたりしますし、娘なりのお気に入りはいろいろあるようですが、 「スナッキーで踊ろう」にハマりまくって踊りながら全コーラス歌ったり、最近では「Heroes And Villains
」のいろんなパートをつぎつぎ鼻歌で歌っていたり(笑)と、みているだけでかなり面白いです。
エレクトロニカ風ポップもかなりお気に入りの様子。Guther なども自作のダンスを踊りながらエセ英語で歌詞をつけるありさまです。今年に入ってからは、私の長年のお気に入りレーベルのひとつである MORR からの作品、Pascal Pinon にハマってくれたようで、これをかけていると本人も相当心地よさそうにしています。ある意味で、子供向け音楽と言えるかもしれません。
![[MORR 101LP Front Cover]](https://microgroove.jp/img/MORR_101LP_Fs.jpg)
![[MORR 101LP Back Cover]](https://microgroove.jp/img/MORR_101LP_Bs.jpg)
Pascal Pinon
(MORR [G] MM 101 LP)
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2010年暮れにリリースされたこのアルバムは、アイスランドの双子姉妹(録音時は弱冠16歳)による、なんとも心温まる素朴な作品です。
曲によって英語とアイスランド語で歌われる全曲が、妙なひねりを加えず素直にコード進行するかわいらしいポップチューンで、本人たちによって演奏されるアコースティックギター、フルート、グロッケンシュピールなど優しい生音で彩り、適度に使われるシンセが全体を引き締めます。ボリュームを絞り気味で聴いても、大音量で聴いても、なぜかほっとさせられる面白い作品です。
まるで、高校の音楽室から楽器をあれこれ持ち寄って、学芸会で披露しているかのようなあまりにも素朴で暖かい雰囲気。なのにアレンジも演奏もしっかりしているし、音やリズムの意外性もきちんと表現されています。しっかりと練られたアレンジなのに、あざとさや頭でっかちさを一切感じさせず、全編が本当にピュアな響きで満たされ、聴く方まで自然と清々しい子供の頃のような気持ちになってしまいます。
最近のトレンドというか、このLPも同一音源がダウンロード可能になっています。
![[Sticker on MORR MM 101 LP album]](https://microgroove.jp/img/MORR_101LP_DownloadCouponSticker.jpg)
“This vinyl is accompanied by a free download coupon”
本アルバムの場合は、320Kbps な MP3 がサイトからダウンロードできるように、ダウンロードコードがインナースリーブに貼付けられていました。
![[Free Download Coupon on MORR MM 101 LP album]](https://microgroove.jp/img/MORR_101LP_IFs.jpg)
(Free Download Coupon on the inner-sleeve of the LP album)
十二分なビットレート(320Kbps)の音源をダウンロードして携帯音楽プレーヤーなどで気軽に聴けますし、自宅のオーディオではより高音質でLPでも聴ける、それでいて値段はそれほど割高ではない。これはなかなかいいアイデアだと思います。LPの売り上げ向上にも少なからず貢献しているんじゃないでしょうか。
A-1: Undir Heiðum Himni
A-2: Árstíðir
A-3: Badursbrár
A-4: Ósonlagið
A-5: Djöflasnaran
A-6: I Wrote A Song
B-1: New Beginning
B-2: Moi
B-3: Sandur
B-4: Kertið og Húsið Brann
B-5: En þú Varst Ævintýr
Lyricist: Jófrídur Akadóttir.
Personnel: Jófrídur Akadóttir (vocals, guitar); Asohildur Akadöttir (vocals, accordion, keyboards);
Kristin Ylfa Hólmgrimsdöttir (guitar, recorder, glockenspiel).
Recording information: Hitt Húsid; Minni-Vogar; Oxnadalur; Vogar.
Photographer: Lilja Birgisdottir.
- Pascal Pinon on MySpace
- パスカルピノン インタビュー (at パステルレコーズ)
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