「Michell Gyrodec 到着,然シ…」の続き.
待ちに待った 50Hz 対応プーリーがやっと到着 (写真の右側).早速プーリーを交換し,セッティングに入りました.
このプレーヤーはサブシャシーのセットアップが本当に大変で,スプリングの高さ調整,位置調整は文字通り try & error の繰り返し.一時間を越える試行錯誤の末,まあなんとか妥協できるポイントを探し出すことに成功.ただし今後も微調整は必要と思われます.付属マニュアルが欠品していた (後日発見され,送って下さるとのこと) ので,ここ を読みながら設定.
以前触れた通り アームは相変わらず 3009 S2 Imp (カスタムの重量級カウンターウェイト付とはいえ) なので,うちにあるどのカートリッジにも相性は良くないけれども,とりあえず音出ししてみることに.一番重いウェイトでなんとか DL-102 Mono とバランスがとれたという感じで,うーむ.このアームはラテラルバランスの調整も面倒くさいし,アームは近いうちに交換しよう,出来ればやはり 3009R がいいかな.きちんとオーバーホールした SAEC W407/23 も魅力かなあ.それはさておき.
という感じで,ベストの状態からは程遠い現状ですが,プレーヤー購入後 3週間以上経過して,やっと音出しする瞬間が訪れました.
実に透明感溢れ解像度の高いプレーヤー.このふわふわと揺れる独特のフローティング構造からくる印象とは裏腹に,低域から高域までがっちりとした音像が再生されます.普段聴き慣れた盤からステレオ盤2枚,モノーラル盤2枚を試聴してみましたが,音像の奥行きがぐんと増し,幾重ものもやを取り払ったかの様な瑞々しい再生をしてくれました.これは安い買物でした.
勿論,このプレーヤー自体の客観的評価なんてものは本質的に不可能な訳ですし,ましては私などには不可能.なので直前まで使っていたシステムで出ていた音との比較になる訳ですが,4年前のうちの音を 100 とすると,アンプを今のものに替えた時点で 300,今回プレーヤーを替えて 500 になったという感じです (かなり曖昧でアレだけど).ともあれ,まだまだセッティングとアーム交換で追い込める筈なので今後に期待.
今,日本で Gyrodec Mk.V の新品を買ったら幾らするのか分からないのですが (というか日本代理店は一体どこ?),Mk.III の中古を安価で入手できた訳で,コストパフォーマンスは非常に高く満足しています.私の様な,オーディオマニアではない人種にはちょうど良い買物でした.
「SME 3009-R」に続く…