How To EQ Old Records

新年を迎えたというのに、ここの更新もままならず。本格復帰にはもう暫くかかりそうです。

Sorry to all the visitors here, that I cannot regularly update this site, although the time is already the new year 2007 – it will likely to need more time for me to get active again, I guess.

で、今回はリンクだけ。例のイコライジングカーブに関するものです。どのレーベルのどの時期のどの盤が、どのカーブでカッティングされているか、は一部諸説分かれていたり、プレス時期によって違ったりと、最終的には自分の耳で確認していくことが必要なのですが、その確認のための資料としていくつか見比べると参考になるかも知れません。

Today’s update is not an article but just putting several weblinks on equalization curves on playing old records. Which disc of which label, pressed in which period of time, was cut using which equalization curve? Ironically it’s not a simple question – there even are several opinions about equalization curve for some specific labels, or same discs sometimes were cut using different curves, depending on when the disc was cut. So after all, we have to consult multiple resources (for initial survey), then listen carefully and finally judge with our own ears.

ジャズ関連のレーベルについては、御存じ 瀬谷さん のところが良くまとまっていて、たびたび参考にさせて頂いてます。

As for many Jazz labels, there is a well maintained summary by Seya-san (who constantly appears on my articles here) – it is written only in Japanese, but take a look if you haven’t.

私が使っている安価な Re-Equalizer のマニュアルにもいろんなレーベルの一覧表が載っています。

The operating manual of Re-Equalizer (which I currently use for playback) also contains a table of equalization parameters for various labels.

で、今回見付けた web が以下のもので、非常に詳しく情報がまとめられているのですが、一部あれっ?と思う様なデータも書かれています。例えば、Mercury (や Capitol) の 1951年以前が American 78 (Turnover 250Hz, Rolloff -6dB) と書かれていたり。これは、もしかしたらクラシックに限ったデータなのかもしれません。というのは、Mercury では、1950年頃までは自社録音のクラシック音源はなく、ヨーロッパ録音の原盤を購入してアメリカ国内向けにリリースしていたからです。

追記 (Aug. 26, 2022):
現時点での調査結果からすると、これは American 78 が正しいと思われます。AES カーブが策定されたのは1951年だからです。
Based on my detailed research so far, American 78 curve would be the correct one, because the AES “playback” curve was published in 1951.

Another website I recently dropped in is the below one – very detailed website with much information. However it also has mysterious information, such as “Mercury (and Capitol), to 1951, American 78 (Turnover at 250Hz, Rolloff -6dB)”, which usually regarded as AES (Turnover at 400Hz, Rolloff -12dB). It could be possible that this website mostly concentrates on Classical recordings – as a matter of fact Mercury didn’t have their own Classical recordings up to around 1950, and they leased recorded materials from several European labels instead, then sold in the US.

UPDATE (Aug. 26, 2022): Based on my detailed research so far, American 78 curve would be the correct one, because the AES “playback” curve was published in 1951.

RIAA 以外のフォノイコを持ってない方でも、グラフィックイコライザを使って各種イコライジングカーブを実現するためのパラメータも詳しく載っていますので、興味を持たれた方は是非お試しあれ。

The website also has a page of detailed settings for using a graphic equalizer with an RIAA phono preamp for old records. It’s worth checking out and trying out.




General Electric Variable Reluctance VRII Triple Play」に続く…


17 thoughts on “How To EQ Old Records

  1. shaolinさん、今年もよろしくお願いします。
    クラシックの世界では、大きく分けて3つあれば間に合うそうです。
    Am78(Turnover at 500Hz, Rolloff flat)とEu78(Turnover at 250Hz, flat)そしてRIAAということです。
    こんなことも書いていました。SPをRIAAで再生し、ふくよかな低音が出ているという人がいるが、カーブを合わせてないだけだと。また、聴く方はどようなカーブで聴いても自由だが、SP復刻者は正確なカーブで録音すべきだというようなことも書いています。私もまったく同感です。
    EQは難しいです。私が所有している資料のコロンビアカーブは電気録音になってから250Hz/-5dB ですが、1931年6月録音のMx 151615 あたりから250Hz/-8.5dB になります。その後、CBSになった1939年8月のMx LA、WCO、CO から250Hz/-16dB になります。 -5dBと-16dB ではえらい違いですよね。

  2. 瀬谷さん、こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。
    > 聴く方はどようなカーブで聴いても自由だが、SP復刻者は正確なカーブで録音すべきだ
    全く仰る通りですね、同感です。
    特に瀬谷さんは復刻CDを出されていますから、なおさら強く感じられるのでしょうね….

  3. 初めましてひぃ〜といいます。
    前から色々と参考にさせて頂いております。
    私もSPを聞き始め録音カーブ対策には頭を悩ませていました。
    盤によっては低音・高音が強調され迫力あるといっても良い音になりますが、明らかにバランスの悪い盤も多々あります。
    結局マッキンの古いプリアンプを購入しました。
    音の入り口(レコードも)から真ん中、出口まで自分より古いものばかりになってしまいました・・・
    でも、最新のオーディオではこの音が出ないんですよね!
    ではshaolinさん新しい日記を心待ちにしております(次はJB特集?)。

  4. ひぃ〜さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    もっぱらヴィンテージ機器で楽しまれているんですね、羨ましいです。
    >(次はJB特集?)
    書きかけのものも含めて3つくらいありますが、JB はその次くらいになる予定です (笑) とりあえずは時間を作ってなんか更新しないとなぁと思っているところです。

  5. ブログ始めました。 Shaolinさんのような凝った内容は書けませんが、お暇なときに見てやって下さい。
    リンクもさせていただきます。それでは又。

  6. 素敵なオーディオ拝見しました。羨ましい限りでございます。
    こちらからもリンクさせて頂きました。

  7. ご無沙汰しております。
    既にご存じかも知れませんが、トランス・メーカーのアムトランスからイコライザー・アンプ AM-PHEQ-78 mkII(SP/LPモノ・レコード専用)が発売されます。
    切り替えはTurnOver側がFlat, 250Hz, 500Hz, RollOff側がFlat, -6dB, -14dB の各3ポジションとなっています。
    これでほとんどのSPカーブを作れると謳っていますが、ジャズの場合は少しきついですね。良いところは、Flatカーブが付いていること(クラシックを再生するには当然か)、MCからバリレラ・カートリッジにまで対応する入力アッテネータが付いていることでしょうか。
    予約制で172000円のようです。もう少し高くても6ポジションくらいは欲しいなぁと思いました。

  8. 瀬谷さん、御無沙汰しております。
    情報ありがとうございます。これですかね:
    http://www.amtrans.co.jp/jp/high-end/amtrans/main.shtml
    > もう少し高くても6ポジションくらいは欲しいなぁと思いました
    なにせ瀬谷さんは既に微調整可能な奴をお持ちですしね (笑)
    それはさておき、ポジションが少ない (3〜4程度) 製品が多いのは、それが需要だからなんでしょうかね?
    http://www.vadlyd.dk/English/RIAA_and_78_RPM_preamp.html
    かゆいところに手が届きそうな微調整が可能なこんな製品も以前見付けましたが、ラックマウントタイプであるところをみると、どちらかというとプロユースなんでしょうかね。確かに日本のヴィンテージファンにはあまりアピールしなさそうです (個人的には興味ありますが)。

  9. >ポジションが少ない (3〜4程度) 製品が多いのは、それが需要だからなんでしょうかね?
    このEQの設計者はクラシックに強い新忠篤さんという方です。クラシックはほとんどが大手録音なので、2、3もあれば足りるのでしょうね。この製品に少し興味があるのは、真空管を使っていることと、カートリッジの入力が選べるところです。
    >ラックマウントタイプであるところをみると、どちらかというとプロユースなんでしょうかね。
    アメリカのKABの製品も同じような仕様ですが、海外はこの手が多いですね。向こうは巾があっても置き場所に困らないのでしょう。
    私が一番欲しいのはEMTのJPA66というEQです。これだ、と思いましたが、値段を聞いて諦めました。予価で350万円前後を考えているようです。
    http://www.electori.co.jp/emt.html

  10. > このEQの設計者はクラシックに強い新忠篤さんという方です
    ああ、なるほど。納得です。
    管球王国なんかによく出ておられるあの方ですね。
    > 私が一番欲しいのはEMTのJPA66というEQです
    http://www.electori.co.jp/EMT/JPA66.pdf
    ひえぇぇ、これはさすがにすごそうですね。値段もすごいですが….

  11. おぉこれ再発売されるのですね。
    以前アムトランスに問い合わせたら、もう製造中止になりました、と素っ気ないご返事でした。
    私以外にも問い合わせが多かったのかな? SPブーム到来? まさかネ・・・

  12. はじめまして 東京在住のtakumiと申します。
    こちらのフォノイコライザーも、百種以上のカーブに対応していると
    謳っているようですが、ほとんどその他の情報が見つかりません。
    英語の堪能な方ならもっと情報が得られるのでしょうが・・・
    http://www.toneimports.com/sentec/sentec_eq10.html

  13. takumi さん、情報ありがとうございます。
    web をいろいろ探してみましたが、まだ詳しい情報はなさそうですね。
    写真のフロントパネルを見る限りでは、相当細かく微調整ができそうです。
    連続可変ではないものの、これ一台でカーブについてはほぼ完璧にセッティングできそうですね。
    値段は $3000 程度ということのようですが (ちょっと私には高いかな 笑)、
    出たばかりのようで、詳細は今後を待たないと分からなさそうです。
    もし購入されたらインプレッションをぜひお聞かせ下さい (笑)

  14. 仰る通りのようですね。
    ごめんなさい。すみませんでした。申し訳ありませんでした。

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