Microgroove War May Be Settled Soon

I have introduced various old record catalogues in my previous articles (see “Old Record Catalogues” articles, Part 1, 2, 3 and 4, although they are currently written only in Japanese), and some articles also featured qutations from disc reviews and ads on Down Beat magazine back issues which I have. Actually it’s always fun and interesting to read from pages to pages, ads to ads, reviews to reviews – such magazines and newspapers of many many years ago still delivers atmosphere of that era, working like “time capsules” of when Jazz was one of the driving forces in the Popular music. Other than that, they are full of invaluable information which is very useful for discographic purpose.

最近ここに書いたエントリでは、古いレコードカタログを紹介してきました。それらのエントリ中で、ダウンビート 誌のバックナンバーからディスクレビューや広告などを引用することもありました。実際、こういう古い音楽雑誌を読むというのは、非常に面白く興味深いものがあります。全ての記事、広告、レビューなど、そのどれもが、あたかも タイムカプセル の様に、ポピュラー音楽においてジャズが重要な位置を占めていた昔の息吹を感じさせてくれます。そして、ディスコグラフィー的に非常に参考になる情報であふれています。

This is the very first article which features various articles from Down Beat magazine back issues (in my Down Beat collection) which attracted and interested me so much. Hope you’ll enjoy as well.

そこで、うちにあるダウンビート誌のバックナンバーから、私の興味を特にひいた記事を紹介していこうと思います。皆さんにも興味を持っていただけるとよいのですが。




MICROGROOVE WAR MAY BE SETTLED SOON (Down Beat, Aug. 26, 1949, Page 1)

The article here is from Page 1 on the Down Beat magazine Aug. 26, 1949 issue, entitled “Microgroove War May Be Settled Down” (writers unknown). This article represents the vari-speed record business in 1949 (when microgroove vinyls were firstly introduced public) – which will get the major popularity for coming decades, 45rpm or 33 1/3rpm?

今回ご紹介する記事は、1949年8月26日号のダウンビート誌の 1ページに小さく掲載されているもので、タイトルは「Microgroove War May Be Settled Soon」、記者の名前は記載されていません。SP盤に代わる新しいメディアとして、RCA ヴィクターの推す 45回転と、コロンビアの推す 33 1/3回転が主導権争いをしていた時期の興味深い記事です。以下、拙訳を掲載しておきます。




[Down Beat Aug 26 1949]

マイクログルーヴ戦争に終止符が打たれるか

ニューヨーク発 ー レコードビジネス界の回転数にまつわる主導権争いに終止符が打たれるきざしが見えてきた。というのも、キャピトルレコードが最近、78回転と 45回転に続いて、33 1/3回転のレコードのリリースを決定したからである。ただしキャピトルは、ポピュラー音楽 (訳注:ここでいうポピュラー音楽には、当時はジャズも含まれていたものと思われます) のリリースは引き続き 78回転と 45回転で行っていくとのことである。

この決定が重要であるのは、ヴィクターの 45回転レコードシステムを最も早く採用したレコード会社が他ならぬこのキャピトルレコードであるからだ。


大衆の望むものを

今回 33 1/3回転レコードのリリースを発表した、キャピトルレコードの社長であるグレン・ウォリックス氏は、次のように述べている。「要するに、今回の決定に至った唯一かつ最大の理由というのは、大衆が望むものをリリースしたい、と我々が望んでいるためだ。」

そして「もちろん、45回転のリリースにも、これまで通り情熱を注いでいくつもりだ。」と続ける。「この 45回転レコード、そして従来からのレギュラー 78回転レコードは、ポピュラー音楽向けリリースには依然として最適なフォーマットである、と我々は見ている。」


RCA も移行するのか?

45回転をもともと推進してきた RCA ヴィクターレコードが、カタログに 33 1/3回転を追加するのではないか、という噂がある。今回のキャピトルレコードの移行が、この噂が現実となる予兆であるかどうか、それはまだ不明である。

その一方で、レコード業界での大きな謎がデッカレコードの動向である。デッカは依然、レギュラー 78回転レコードのリリースにこだわり続けているのだ。しかし、デッカもほどなく遅いスピード (訳注:45回転あるいは 33 1/3回転) のリリースに踏み切ることになろう。というのも現在、デッカレコードは、シェラック製の 78回転レコードの半額大セールを行っているからである。78回転レコードの在庫が片付いたところで、彼らも遅いスピードのレコードに移行するのではないだろうか。




The below citation is also from the Page 1 of the Down Beat Aug. 26, 1949 issue, Fran Warren (Claude Thornhill’s bandsinger) fiddling with a 45rpm machine, which Victor will present to one of the winners in the Down Beat’s “What’s the Word” contest, together with a choice of $10 worth of 45rpm records. It seems RCA Victor did similar campaigns so many times in order to spread 45rpm records in the record business . . .

そして同じページの中央に掲載されている写真が、RCA ヴィクターがダウンビート誌の「What’s The Word」コンテスト勝者に送るという、45回転プレーヤーと $10相当の 45回転レコードのセットで、この写真に写っているのは、クロード・ソーンヒル楽団のシンガーとして有名な フラン・ウォーレン ですね。こういうキャンペーンをいろいろやって、45回転レコードを必死に普及させようとしていたのかもしれません . . .

[Down Beat Aug 26 1949]

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19 thoughts on “Microgroove War May Be Settled Soon

  1. この記事では回転数で対象を指示してるのですね。SPも和製英語みたいですし(欧米で表記しているの見た事あります?)。
    しかしEPの「EXTENDED」というのは実際のところ何を指しているのでしょう? 78rpmより長く再生できるから?オートチェンジで長く再生できるから?片面2曲入りだけの呼称?
    因みにRCAのオートチェンジャー持ってました。動かなかったけど。。。

  2. > SPも和製英語みたいですし(欧米で表記しているの見た事あります?)。
    まず通じませんよね (笑) というか過去に一度も通じたことはありません。
    それもあってか、本サイトでは、英語表記箇所では常に 78rpm と書いてきました。日本語部分ではやむなく SP と書いてますが。
    日本では Long Playing の対義語として Short / Standard Playing の略だとされてますが、やはり 78rpm が一番通りがいいですね。
    > EPの「EXTENDED」というのは実際のところ何を指しているのでしょう?
    45rpm (いわゆるシングル盤) は、78rpm (いわゆる SP、特に 10インチの) のストレートな代替メディア、
    45rpm Extended Playing (いわゆる EP) は、カッティングレベルを下げたり、カッティングピッチを極限まで縮めるなどして頑張れば3分どころか5〜6分まで入れられる (Extended) ことを利用して、(おおよそ 1曲 3分の楽曲を) 片面 2曲入れたもの、
    という理解なのですが、どうなんでしょうかね。
    Columbia が「Long」Playing という名前で来たので、RCA Victor は、よーしこっちだって「Extended」Playing って名前でいっちゃうぞー、
    てなくらいが真実だったりして (笑)

  3. >よーしこっちだって「Extended」Playing って名前でいっちゃうぞー
    後続の気負いでつい大げさなネーミングって、いままで聴いた中で一番説得力ある説ですw
    以後、使わせていただきますmmm

  4. いま思い出したのですが、このバリレラ (VRII) の説明書:
    http://www.mikedunton.com/tech/turntable/cartridges/ge_vr2_cartridge/gevr2scanb.jpg
    「MICROGROOVE」に対応して「WIDE GROOVE」と記してありますね (笑)
    ついでの話ですが、VRII の受けインピーダンス、こちらをみると 100,000 ohms recommended と明記されてますね:
    http://www.mikedunton.com/tech/turntable/cartridges/ge_vr2_cartridge/gevr2scane.jpg

  5. > これからは widegroove.jp に鞍替えですか?
    今おもうと、こっちのドメインにしておけばよかったかもです (笑)
    microgroove.jp ドメインを使い出した頃は、よもや SP を自宅で聞くことになるなんて思ってもいませんでしたから….

  6. >> SPも和製英語みたいですし(欧米で表記しているの見た事あります?)。
    EP, LP が登場するまでレコードといえばSP でした。
    これらを分かりやすく分類するために日本独自で付けたのがSP(Standard Playing) というわけです。しかし、現在ではSP というとスペシャルかスピーカーあたりでしょうか?
    本来は78rpm でしょうが、76回転盤もあるし、80回転盤もあるし、どうなんでしょう?
    RCAのオートチェンジャーは45rpm Single 専用でしたよね。
    EP は33 1/3rpm なので再生出来なかったように思いました。間違っていたら済みません。

  7. > 本来は78rpm でしょうが、76回転盤もあるし、80回転盤もあるし、どうなんでしょう?
    そうですよね。しかし今では少なくとも英語圏では 78rpm という呼称が日本でいうところの SP と同義だと。
    もっと歴史をさかのぼれば、Phonograph vs Graphophone vs Gramophone vs . . . だの、縦溝横溝だの、いろいろあるんですよね . . .
    > EP は33 1/3rpm なので再生出来なかったように思いました。
    いわゆる初期の Extended Playing は 45rpm でしたね。
    7インチの 33 1/3rpm が出てきたのは、1960年前後、主にジュークボックス需要に応えるために 1面に 2〜3曲収録するためだったのではなかったかと思います。Blue Note が Little LP と呼び、その他 Compact 6 という名称もありましたね。日本でいうところのコンパクト盤って奴がこれに相当しましょうか。
    . . . ってな話を以前どなたかのブログで書いた記憶があります。あれ、どこだっけ、それを書いたのは . . .
    あ、思い出した、Parlophone さんところだった:
    http://blog.so-net.ne.jp/parlophone/2007-04-25

  8. そうでした。やはり、私の勘違いでした。
    50年代初期のEP は45rpm でしたね。
    RCAのオートチェンジャーは元々、クラシックの45rpm Box Set を普及させるために作ったという記憶があります。これも勘違いかも知れません(汗)
    昔、RCAのオートチェンジャーと50 Box Set がセットで10万円前後で売りに出ていた記憶があります。50 セットはすべてRCA のクラシックでした。

  9. > RCAのオートチェンジャーは元々、クラシックの45rpm Box Set を普及させるために作ったという記憶があります。
    この話は私も聞いたことがあります。
    45rpm vs 33 1/3rpm の戦いというのは、やはりもともと長時間録音が大前提のクラシック音源での戦いでもあったんでしょうね。
    テープ録音に移行していたこの時期ならいざしらず、SP 時代のクラシックのレコーディングは大変だったそうですね。当然ながらダイレクトカッティングによる録音ですから、5〜6分ごとに録音は中断、何十分にも及ぶ協奏曲や交響曲の録音では、同じテンションを維持するのは指揮者にも演奏者にも相当大変だった、という話をどこかで読んだことがあります。

  10. > ほ、ほしい。。。
    このオートチェンジャーの所有者(?)の息子さんと思われるお子さんの声、
    子供「うわぁぁぁ〜〜〜〜」
    子供「すご〜〜〜〜ぃ」
    大人「なぁ?」(と嬉しそうに勝ち誇った相槌)
    子供「一曲しか入ってへんの? いつものやつ」
    子供「すげぇぇ〜〜〜〜」
    という声が全てを表していますね (笑)
    いいもん見せて (聞かせて?) もらいました (笑)

  11. ひぃ〜さん、
    これ買って、直して、ブログのネタにして下さい!! (笑)
    http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m42128852
    こっちは完動品みたいだけど、動作が見えないからなぁ . . . .
    http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w9141732
    やっぱりヴィンテージジュークボックス、きちんとメンテされた完動品はいいお値段するんですね . . . .
    http://www.gameroomantiques.com/DMSeeburg.htm

  12. WurlitzerやSeeburgそれにさっきのrock-olaなんかの古いやつは欲しいですねぇってShaolinさんの悪魔の囁きが。。。
    でもある意味もっとすごいものが、届いたのです!!!
    まだちゃんと動かないのですが、レストア記をアップします、、、
    近日公開 coming soon…

  13. > でもある意味もっとすごいものが、届いたのです!!!
    ワクワク。
    この 1937 Wurlitzer 50 “Console”、すっごく面白い動作してますね。こんなん見たことなかった。
    YouTube 経由でも、音がゴキゲンなのが伝わってきますよ . . . しかも掛かってるのが Swing High ときたもんだ!
    http://www.youtube.com/watch?v=7ATSsBnWl1c

  14. 機構が確立していない時期の工業製品は自動車にしてもすごい発想でつくられているものがありますよね!(うちきたのもそうですヨ)
    しかしこのWurlitzer、みえないアンプボディーやスピーカーユニットを真っ赤にするなんてめっちゃPOP!(ただの錆対策の塗料だったりして。。。)
    お店やるときはピンボールとあわせて欲しいなあ。。。
    音はウチ帰って聴こう!

  15. > お店やるときはピンボールとあわせて欲しいなあ。。。
    わたくし、ピンボール大好きです。マニアでは全然ありませんが、大学生の頃 (だから1990年代前半?) 次々消えゆくピンボールマシンを追い求めてゲーセンめぐりをしたものです . . . .
    りある Cafe Moondance 開店の暁にはぜひ。
    あるいは現在のお住まいである Cafe Moondance 仮店舗にぜひ (笑) 遊びにいきます。
    . . . . って、どんどん Down Beat 記事から離れていきますね (笑) まあいいでしょう。

  16. 1990年代のピンボールですね!
    >どんどん Down Beat 記事から離れていきますね
    cafe moondanceにはDown気味のBeatがあります、、、てだめだ〜
    いずれお越し下さい。Shaolinさん憧れ(?)のプチ田舎暮らしですヨ!

  17. > Shaolinさん憧れ(?)のプチ田舎暮らしですヨ!
    ええもちろん。
    吉祥寺近辺に来られる際にはうちにもどうぞ。切ないプチマンション暮らしですが . . . 音楽をがっつり聴いたあとはがっつり飲みという感じで . . .

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