「圧倒的なインプット」の時期の Pt. 3 に続いて、本 Pt. 4 では、ついにファンクさん登場です!
ファンクさんが音楽に興味を抱く過程、そしてサイモンガーさんとの運命的な出会いまでをお届けします。
サイモンガー&ファンク、ファンクラ大臣の歴史に深く切り込むインタビュー、パート3が公開となりました。インプットの時期です。 https://t.co/LnfBq7lFRo
— サイモンガー12/26新宿 (@smgfnk) December 13, 2015
【大長編インタビュー】ファンクラ大臣、サイモンガー、ファンクさん、歴史をひもとく第3弾、ついにキマシタ!!
How The Funk Was Won: The Simonger & Funk Story, Pt. 3 https://t.co/xfovUNYpI9
— ファンクラ大臣@12/20三茶GFM (@dieginn) December 13, 2015
インタビューのバックナンバー
- パート0(ちびっこインタビュー編)
- パート1(サイモンガーさんと大臣さんの小中学生時代〜初めて出会うまで)
- パート2 (Extended Version)(豊橋・豊川での精力的なバンド活動編)
- パート3(圧倒的なインプットの時期、レコード漁り編)
Contents / 目次
再びライブ告知
インタビュー本編に入る前に、サイモンガーさん、大臣さんの年末のライブ告知です!年末はファンクでお楽しみください!
まずはファンクラ大臣さんから。2015年12月20日(日)、三軒茶屋の グレープフルーツムーン にて行われる「momoholic in tokyo – joint live 2015 winter –」にて、momoholic、whisker pad、丸い月の下と共に ファンクラ大臣トリオ が(トリで!)出演されます。詳細は Facebook イベントページ をご確認ください。
【12/20(日)Live!!@三軒茶屋】 ファンクラ大臣トリオ! あと1週間に迫りました! 金沢のカッコイイSoulバンド”momoholic”を迎え、 ベーシストの絆がつむぐ、ステキな冬の夜のLIVE、 我々はトリです! 季節関係なく、激アツFUNKをいつもどおりぶちかましますよ〜! – – – momoholic in tokyo – joint live 2015 winter – 出演: momoholic whisker pad 丸い月の下 ファンクラ大臣トリオ! 2015年12月20日 日曜日 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON Open 18:20 Start 18:45 チャージ 2,000円、1 drink 別オーダー
Posted by ファンクラ大臣 on Sunday, December 13, 2015
続きまして サイモンガー・モバイル さん。2015年12月26日(土)、新宿の ゴールデンエッグ にて、FREEFUNK さんと2マンで大忘年会ライブを行います。
12/26、新宿ゴールデンエッグで今年最後のライブ! FREEFUNKさんとともに盛り上がりますよ!
Posted by サイモンガー・モバイル on Sunday, November 29, 2015
どちらともぜひお見逃しなく!
インタビュー登場人物
Pt. 4: ファンクさん、音楽ことはじめ
(Pt. 3 から続く)
この「フリークアウト」というバンドについては、Pt. 6(サイモンガー&ファンク誕生前後)以降で改めて触れる予定にしております。
昔聴いてたのも、ファンクとかでは全然なかったんですよ。
聴き出したのは大人になってからで。子ども時代は、音楽とか興味があまりなかったし。
演歌・昭和歌謡・ドリフの日々
みんなラジオが聞きたいから、ってうちの部屋に来て。
そこで、みんなが好きだからっていうので、演歌を大音量でアパート中に聞こえるように流してたり。
世の中にはそういう音楽しかない、と思ってたんです。
後日、ファンクさんに当時の話を詳しく伺いました。
ファンク(小野寺)さん:
当時気に入った志村さんの曲は、「東村山音頭」と「ヒゲダンスの曲」です。
「東村山」は当時聴いていた音楽の中で(たいした物は聴いてませんが)1番2番3番全てがバラバラ、というのが小学生にも斬新で、面白く聞こえました。
「ヒゲダンス」は全員集合で生バンドでノリノリでやっているのが最高に「カッコイイ」と思ってました。
ムード歌謡や○○ブルースなんて曲に入っている管楽器の音は大好きでした。「花と蝶」「夜霧よ今夜も有り難う」など。
あとは古賀政男のレコードがよく流れていて、古賀のギターの寂しい感じが好きでした。「影を慕いて」「悲しい酒」など。
今回改めて YouTube で色々聴いてみて、これは 当時の録音の音が好きなんだ という事がわかりました。 他のを観てもあまり心に響かなくて録音された物を聴くとその世界観に入ってしまうような感じです。
あと、歌謡曲ではなくてたぶん父親が聴いてたと思うのですが、黒澤明監督「用心棒」のテーマ曲も大好きでした。
「当時の録音の音が好き」というくだり、とても共感できました。
1960年代にはその時代の録音機材の音が、1970年代にはその時代の音があって、聴いただけで年代がほぼ分かってしまう。そして初めて聴いた頃の自分にいともたやすくタイムスリップできる。そんなこと、ありますよね。筆者にとってはそれが「太陽にほえろ!」の劇伴音楽(1970年代のオリジナルの方の演奏、モノーラル)でした。
映画音楽の日々
で、小・中学校の頃は、映画少年だったので。
すごいなぁ、すごいなぁ、とサントラばかり聴いてました。
声が入っている音楽は、演歌以外知らなかったから、演歌とかは 「あー、この音楽、声がジャマなんだよなー、音だけでいいのに」って思いながら聞いてました。
でも、うちらの映画が好きな仲間の中では、ジョン・ウィリアムズ (John Williams) もポピュラーで。
なので、ラロ・シフリンとジョン・ウィリアムズは、アルバムを買っては聴いてたんだけど。
同じく後日、ファンクさんに当時夢中になった映画音楽の話を追加で伺いました。
ファンク(小野寺)さん:
ラロ・シフリンは好きな曲だらけでした。
初めて聴いたのが「燃えよドラゴン (1973)」で、その後名画座やロードショーで観た中では「Dirty Harry (1971)」「突破口!(Charley Varrick) (1973)」「Bullitt (1968)」「Cincinnati Kid (1965)」「Battle Creek Brawl (1980)」などいろいろあります。
ラロ・シフリン、筆者はやはりジャズの文脈からハマりました。特に気に入っているのは、ディジー・ガレスピー (Dizzy Gillespie) のコンボでピアニスト兼アレンジャーをやっていた時期の諸作です。「Dizzy on the French Riviera」や「New Wave!」辺りのアレンジは今聴いても素敵です。
ファンク(小野寺)さん:
ジョン・ウィリアムズは、家族で初めて観に行った映画がスピルバーグの「JAWS」で、それはねだって父親にサントラを買ってもらいました。
それ以降、スビルバーグ/ウイリアムズのコンビはどれも素晴らしかったです。「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「E.T.」など。
ただ一番好きなのは中学生の時に名画座で観た「ロング・グッドバイ」の曲です。私のしっていたウイリアムズとは全く違うジャズの世界で今でも聴いています。
ジョン・ウィリアムズの音楽は、筆者にとっては空気のような存在でした。テレビや映画館で映画を観ると、当たり前のようにいつも耳にする。その凄さを実感するのはもっともっと後のことでした。。。
また、ファンクさんが当時、その他どのような作曲家にハマっておられたか、も伺いました。
ファンク(小野寺)さん:
デヴィッド・シャイア (David Shire):「Taking of Pelham 123」日本題で「サブウェイパニック」のテーマ曲はかなり影響を受けました。 他に「Farewell My Lovely」の曲も好きで夜になると頭の中で鳴りだしてその世界に没頭していた時期がありました。
ジェリー・ゴールドスミス (Jerry Goldsmith):「Chinatown」「Capricon One」など。
エンニオ・モリコーネ (Ennio Morricone):「荒野の用心棒」「ニューシネマパラダイス」など。
ニノ・ロータ (Nino Rota):「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」など。
映画音楽(やテレビドラマの劇伴)の世界は、本当に奥が深いですよね。筆者もこれからどんどん楽しんでいきたいです。
ファンクさん、おいそがしいところ、追加質問に答えていただき、ありがとうございます!
ではインタビュー本編の続きです。
RCサクセションとの出会い、そして黒人音楽へ
そして「Blue」ってアルバムが出た時に。
「俺はこの音を出す人になりたい」って思ったんです。
楽器屋さんに行って、おやじさんに聞いてみたら「これはドラムだ」って教えてくれて。
それからやっぱりリズムが好きになって。
「はー、ソウルは演歌とは違うリズムだなぁ、面白いなぁ」と。 そうやって、ブラックミュージックにだんだん入っていって。
「なんだこのおじさんは?!」とびっくりして、聴き始めて。
サイモンガー meets ファンク
上京して最初に派遣で行った会社が、名前は伏せますけど、 某平間方面というか、大きい会社のとある部門だったんです(笑)
その会社で行われていた仕事の話も抱腹絶倒だったのですが、割愛します。
で、何十人といる派遣仲間と、休憩所でありとあらゆる話をするわけですよ。
違う部署で働いてたんですが、休憩所で出会って、ともだちになりまして。
話を聞いてみたら「ファンクが好きだ」っていうんで。
今でも覚えてるけど、茶色いコートを着てたの、かとちゃんが。
茶色い、ちょっと毛っぽいコートを着て、こうやって座ってたわけ、大勢たむろしてる中で。
で、「あ、聴くんだ、ファンク」って声かけられて(笑)
「スティーヴィー、知ってるか?」って。
で、「スティーヴィーって誰?」と。
そしたら「この三部作だけは聴きなよ!」って教えてくれて。
マブダチに「これめっちゃいいから聴いてみようよ!」ってどんどん勧める感じですよね。
けど、かとちゃんがいいって勧めてくれた音楽は、だいたいが良かったの。 「あー、すごいなぁこの人、俺がいいと思う音楽、みんな知ってんなぁ」と。
「他にない?」って聞くと、すぐに違う音楽を出してくれて。
もう何も付け足すことはありません。初めて #SF20FD46 で拝見した時、一瞬でファンクさんの魅力の虜になりましたが、その思いをさらに強くしたインタビューでした。物静かで、真面目で、物事に真剣に取り組まれる普段の小野寺さん、本当にステキでした。
さて、次回 Pt. 5 は、年末特集として、お三方にあげていただいた「今までに影響を受けた20枚」をお届けします。そして年が明けてから、いよいよ サイモンガー&ファンク 結成のエピソードへと突入します。お楽しみに!