2025/06/26

Schiit Mimir Balanced Mesh™ DAC

Introduction

つい先日、音楽好きな知人のお宅を訪問する機会がありました。主に LP(特に 1940〜50 年代のジャズやソウル/R&Bのオリジナル盤)や 45 回転シングル盤、78 回転盤(こちらもジャズやソウル/R&Bがメイン)を愛聴されていて、CD は積極的には聴かず、PC オーディオやストリーミングにもまったく興味がない、という方です。

The other day I had a chance to visit a friend who’s a hardcore music lover. His daily spins are mostly LPs – original jazz, soul and R&B pressings mainly from the ’40s to ’50s – plus 45 rpm singles and even 78 rpms of the same genres. CDs rarely make it onto his system, and PC-based audio or streaming? Zero interest.

Billie Holiday、Johnny Hodges、Willie Smith、Aretha Franklin、Helen Merrill、Dinah Washington、Solomon Burke などを特に愛好されており、自慢のオリジナル盤 LP や SP 盤をいろいろ聴かせていただきました。

He’s especially fond of artists like Billie Holiday, Johnny Hodges, Willie Smith, Aretha Franklin, Helen Merrill, Dinah Washington, and Solomon Burke, and he treated me to a parade of prized and treasured LPs and 78 rpm records of original pressings.

Some of his collection – Jazz, Soul, Blues, etc.

(その方のコレクションの一部)

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2025/06/24

David Bowie in Jazz (Wagram Music 3387412)

2003年頃から活動しているフランスの Wagram Music レーベル。

数えきれないほどのコンピレーション CD をリリースしてきたこのレーベルですが、2016年より “In Jazz” もリリースしています。これは、著名アーティストの楽曲をジャズミュージシャンが思い思いにカヴァーした演奏を集めたオムニバス CD シリーズです。

テーマに沿って新規録音された音源…、というわけではなく、各アーティストの既存アルバムからカヴァー曲を集めて1枚にまとめあげたもののようです。しかし、いざ聴いてみると不思議な統一感と程度なバラエティが共存しており、どのリリースもかなり楽しめます。

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2024/12/06

曲名とアーティスト名と収録アルバム名が全て一緒のってどれくらいある?

たまには(?)軽いネタを。

今から10年以上前に、クルマで移動中、たまたまカーオーディオのディスプレイがこうなりました。

“Happy End” by Happy End, on the album “Happy End”

“Happy End” by Happy End, on the album “Happy End”

アルバム「はっぴいえんど」収録の楽曲「はっぴいえんど」、演奏は はっぴぃえんど

曲名、アーティスト名、収録アルバム名の3者が完全一致 した珍しい例ですね。

それから、ことあるごとに、曲名、アーティスト名、収録アルバム名が完全一致する例を見つけてはメモしていました。これはそのまとめです。

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2024/08/08

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 24

EQカーブの歴史、ディスク録音の歴史を(私が独りで勝手に)学ぶ本シリーズ。前回 Pt.23 では、1970年代民生用アンプに内蔵されたフォノイコの RIAA 偏差 に関する興味深い記事、および、米国で伝統的に使われていた LCR 録音イコライザの話などを紹介しました。

In the previous Part 23, I learned an interesting article on RIAA deviation of 1970’s consumer amplifiers, as well as LCR recording/reproducing equalziers that had been the legacy especially in the United States.

今回の Pt.24 では、音声信号が最終的にレコードの溝として記録されるまでに通過するシグナルチェーン、そこで使われる機器の歴史的変遷などについて、改めて復習していきます。

This time on Pt.24, I am going to revisit and learn the signal chain from the audio source to the groove cut into lacquer discs, as well as the history and evolution of these.

Recording process flow chart

source: RCA Engineer, Vol. 3, No. 2, Oct.-Nov. 1957, pp.8-9
1957年のRCA社内エンジニア向け紀要に掲載された、録音プロセスのフローチャート
“Recording process flow chart” from 1957 technocal bulletin for RCA’s engineers.

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2021/12/04

“Fab gear!” MOJO presents 15 customised Beatles covers

3部作ドキュメンタリ「The Beatles: Get Back」はたくさんの発見があって楽しかったですね。かつて中学生〜大学生時代に海賊版レコードを買いまくり聴き込みまくりノートに勝手分析してた(笑)元マニアとしても、Get Back 時代のアングラ音源には大変お世話になったクチです。21世紀に入ってからも、例のCD83枚分の音源「A/B Road」を必死に聴き通した(笑)のも懐かしいです。

その映画のことや、ビートルズの音楽については、いろんなところでディープに分析されていますので、ここでは特に何も書きません。

代わりにここでは、イギリスの音楽雑誌 MOJO Magazine 2021年11月号(9月発行)に付属していたCDについて。

Mojo Magazine (November 2021) Continue reading
2021/10/09

レコードサブスクは楽しい (3): NØ FØRMAT!

いろいろあるレコードサブスクのご紹介シリーズ。

1回目は毎月おすすめレコードが届く VINYL ME, PLEASE、2回目はワールドミュージックのレコード/CD/ディジタルダウンロードを毎月選んで購入できる World Music Network でした。

今回は、またまた違った毛色のサービス、最近夢中になっている NØ FØRMAT! のサブスクをご紹介します。

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2021/09/27

レコードサブスクは楽しい (1): VINYL ME, PLEASE

新しい音楽との出会いを求め、自分なりの好みを探究するために、いろんなレコード屋さん巡りをする人々。わたしもその1人でしたが、今となってはリアル店舗訪問もめっきり少なくなり。

ヴィンテージ盤コレクターすら、リアル店舗で買うよりはヤフオクや eBay、Discogs で買う人が多くなり。

ロスレスやハイレゾのストリーミングすら一般的となりつつある現在では、CDやLPといったメディアを買って聴く行為は、もはや絶滅危惧種といっていいのかもしれません。寂しいですけど。

そんな中、レコードの各種サブスクリプションサービスが人気です。私もいくつかお気に入りのサービスを契約しています。

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2021/09/05

Technics SU-R1000 試聴記 #03: USB ディジタル入力で試聴

試聴 3日目(2021年6月21日)は、主にUSBディジタル入力とRCAアナログ入力の比較テストです。ディジタル入力のフルディジタルアンプ、対、アナログ入力のフルディジタルアンプ、軍配はどちらに?

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

TAS July/August 2021 pp.104-105

(The Absolute Sound July/August 2021 pp.104-105)

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2021/09/04

Technics SU-R1000 試聴記 #02: LAPC 補正テスト

試聴 2日目(2021年6月20日)は、主に LAPC (Load Adaptive Phase Calibration) 機能のテストです。マイクなしのスピーカインピーダンス自動補正の実力は?

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 に続き、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

TRX-P300S and SU-R1000 (rear) Continue reading
2021/07/27

Can’t Sit Down…’Cos It Feels So Good!: The Complete Modern Recordings / The Ikettes

アイク & ティナ・ターナー (Ike & Tina Turner) のバックコーラスとしてスタートし、単独でも人気グループとなった アイケッツ (The Ikettes)。その Modern レーベル時代、Jessie Smith, Robbie Montgomery, Venetta Fields という黄金期の3人時代の集大成となる、聴き応え満点の好編集盤 です。

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