Calculus and XXXX

ジャケットは同類(数学と化学)だけど。

どちらも(わたしの大好物な)ボーダーレスな音楽だけど。

それぞれ、方向性が全く異なるのが面白い、2作品です。

Calculus, XXXX

ジョン・ゾーン (John Zorn) の Calculus (2020, Tzadik) 。

こちらは、伝統的フリージャズ(ってなんじゃそりゃ)の延長線上にあるように思わせておいて、突然現代音楽風になったりハードバップぽくなったりラウンジミュージックぽくなったり、と、静と動の対比が美しい作品。

Calculus / John Zorn

John Zorn’s Calculus
(2020, Tzardik TZ-8371)

これ、全てアドリブじゃなくて、譜面通り弾いてるんでしょうね。

ほぼ全ての Tzadik 作品に共通する、生々しい録音とミキシングも好印象。

演奏はブライアン・マルセラ・トリオで、御大はいつものように作曲、アレンジとプロデュースのみ。

Brian Marsella(p)
Trevor Dunn (b)
Kenny Wollesen(ds)

Recorded at Oktaven Audio in Mount Vernon, NY on January 10, 2020.
Recording Engineer: Ryan Streber

一方、Wollny – Parisien – Lefebvre – LillingerXXXX (2021, Act) 。

こちらは、8時間に及んだ完全即興演奏をジェイソン・キングスランドが10曲45分に編集したもの。

XXXX / Wollny - Parisien - Lefebvre - Lillinger

XXXX / Wollny – Parisien – Lefebvre – Lillinger
(2021, ACT 9924-2)

ボーダーレスな活躍で有名な4人による、もはやジャンル分け不可能な秀逸の演奏群。どこまでも気持ちいいです。

なお、タイトルの XXXX は “eXplore / eXpand / eXploit / eXterminate” という意味だそうで。

このアルバムは LPも出ている ようなので、機会があれば入手してみようかな。

Michael Wollny(p, el-p, synth)
Emile Parisien(ss)
Tim Lefebvre(el-b, electronics)
Christian Lillinger(ds, perc)

Recorded live at A-Trane, Berlin in December 2019.
Recording Engineer: Gleb Zagrebin

どちらの作品も、聴き込めば聴き込むほど新しい発見がある、スルメ的アルバム。

しばらく楽しめそうです。


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