Note for non-Japanese readers:
FYI here’s the automatically trasnlated English version of this HumminGuru Review article by Google Translate.
UPDATE (Oct. 18, 2021):
I created two demonstration videos on YouTube (and the web article) demonstrating how a particular record sounds BEFORE and AFTER the HumminGuru cleaning.
クリーニング前と後での音の変化を動画にしてもらえないかと頼まれたので 動画を YouTube に置いて記事を書いておきました。
2021年10月13日18時59分、レコード用超音波洗浄機 HumminGuru ついに届きました!
昨年12月に pledge してから 10ヶ月。長かった〜。
以下、開封の儀と、試しに1枚LPをクリーニングしてみた、という、簡単なレビューです。
詳しくは明日以降に。ともあれ楽しみだ〜!
配送はスムーズに完了
2021年9月29日、「You Are Selected!」というメールが届き、マスプロダクション前のテスト製造分を送ってくれることになりました。
そして、10月6日、FedEx に追跡番号が登録され、いまかいまかと到着を心待ちにしていました。
いざ開封
さっそくクリーニング…の前に下準備
まずは、付属の 取扱説明書 (英語) をじっくり読みます。
もちろん、当製品はある程度フールプルーフに設計されているはずですから、そうそう変な操作をしない限りは壊れたりレコードを破損したりはしないでしょうが、念の為、開発者の意図をしっかり読み解いておきます。
ちなみに、取扱説明書 (操作マニュアル) は、こちらから PDF ダウンロード可能です。
ACアダプタはスイッチング電源アダプタ、100V〜240V 入力、出力は 12V 5A (60W) となっていました。
ただし、本体のジャック側にピンがある一般的なタイプではなく、プラグ側がピンになっているタイプでした。
半透明の蓋をとり、本体を上から眺めると、両端にレコードを回転させるローラー、そして一番底に水を抜くドレンフィルタが見えます。
ウォータータンクは容量400ml、ここに精製水/蒸留水を注ぎます。マニュアルによると「水道水は使わないように」「その他添加物などを勝手に入れないように」「想定外の使い方をした場合は保証外となる」とあります。
タンクに精製水を規定量注いだら、HumminGuru 本体に手動で注ぎます。このあたりを自動化せずに手動にするあたりが、製品価格を抑えるための工夫ということですね。
注ぎ終わったら、タンクを本体に戻します。レコードの自動洗浄が終わったあと、乾燥モードに移行する前に、ためられた水がここに戻ってくる仕組みです。
準備万端、それではクリーニング
初めて HumminGuru でクリーニングするレコード盤、どれにしようか、悩んでしまいました。
もちろん、新品のレコードではなく、中古レコードにしたいわけですが、買ってから過去に1回でも再生し聴いたレコードは、ゼロダスト LP レイザー 処理をしているので、どの程度クリーニング効果があるのか、目視や音で判断しにくいところです。
かといって、今から中古レコード屋に行って1枚調達してくるのもアレですし。
ともあれ、手持ちのレコードコレクションの中で、見た目はそんなにキズがないのにノイズがそこそこ乗る印象があるレコード盤を、記憶の彼方から何枚か思い出してみました。そして、その中から、今回はこのレコードに初代生け贄になってもらうことにしました。
高音質録音が目白押しで有名な Mercury Living Presence からの1枚ですが、これはレーベル末期に近い1965年録音で RFR
マトリクスの盤です。プロデューサはハロルド・ローレンス (Harold Lawrence)、録音は、あのワトフォード・タウン・ホール (Watford Town Hall) にて。
内容も録音のポテンシャルもいいんですが、以前聴いていた時はどうも全体的に冴えない再生音だった記憶があります。
さて、超音波クリーニングで、その印象がどこまで変わるか?
ではさっそくクリーニングです。5分洗浄、5分乾燥を連続で行う、自動モードで行ってみました。
超音波洗浄のときも、乾燥のときも、予想以上に(KLAUDIO より)相当静かな動作音でびっくりしました。これは嬉しい誤算です。
乾燥5分だとエッジがまだほんの少し乾き切ってなかったので、乾燥モードのみでさらに5分間動かしてみました。
さて、綺麗になったでしょうか?
洗浄が終わったあと、タンクに戻ってきた水をしげしげと眺めてみましたが、特に汚れているようには見えませんでした。真っ黒な水になって欲しい、とまではいかないまでも、微細なカスやホコリなどが目視確認できたら「洗った感」が強かったでしょうに、残念です。まぁ、もともとLPレイザーで手入れをしていたレコードなので、こんなもんなんでしょうね。
再生音はバッチリ
で、クリーニング完了したレコード盤をさっそく再生してみましたが、確かに効果抜群でした。予想以上に細かいノイズが減りました。また、音の歪みやにじみも明らかに軽減され、静かにきれいに再生できています。これは素晴らしいです。
ここまで半自動で動作してくれて、動作音も静かで、市販予定価格は 4万円台前半 (USD379) + 送料です。これは文句なしにオススメです。
さて、次から次へと家のレコードをクリーニングしていくことにしましょう。枚数が大量にあるので、聴く前日にまとめて数枚クリーニングしておく感じで。
こうなったら、精製水メーカー も欲しくなっちゃいますね(笑)
ただ、HumminGuru を含め、超音波洗浄をしてレコードから完璧に汚れを落とすと、再生するたびに帯電してしまう(LPレイザー塗布時は帯電しなくなってた)ので、静電気対策は別途行う必要があるかと。
今どきだと、評判のいい これ (Yukimu Super Audio Accessory 高性能除電ブラシ ASB-2 ION) とかですね?