Foundations Of Funk: A Brand New Bag: 1964-1969

(本エントリは、私が別の web に 2004年 7月11日付で掲載していたものを転載したものです)
(this entry was originally made public at my another web site on July 11, 2004)

某所 にて,昔よくメールのやりとりをさせて頂いた 佐藤さん (恐らく日本一,世界でも有数の JB コレクターでしょう) と思いがけず再会.

以下,その頃 Geocities に持っていた個人サイトに載せていたレビューをそのまま再掲します.もともと 1996年に書いたもので,内容的に古くなっている箇所もあるかもしれません.




[JB]
Foundations Of Funk: A Brand New Bag: 1964-1969 / James Brown
(Polydor 314 531 165-2)

こういうのが出ないか,と思っていたんです,ほんとに. JB の正に全盛期である 1960年代中期から1970年代中期, せめて1972-3年までの Funk ナンバーを録音順に,完全盤で収めたアンソロジーの様なものが.

何せ,この時代の JB の楽曲の殆どが末恐ろしいほどの緊張感とグルーブで満たされた 長尺ものばかりです. しかし,当時リリースされたものはシングル用に Pt.1 & 2 に分割 されたものが殆どで, LP バージョンや後の編集盤にロングバージョンが発表されたりしたものがありますが, それでもやはりファンはより長い完全版の発表を心待ちにしているものです.

実際ここで紹介するものは,それとは少し趣旨が異なり, JB が正に Funk の萌芽を開いた1964年の "Out Of Sight" から オリジナル JB’s 結成直前の1969年までにリリースされた殆どのシングル曲を, 今までに発表されたどのバージョンよりも長いバージョン (もしくはオリジナルシングルバージョン)で,ほぼ録音順に収めたものです.


DISC 1
  1. 既発バージョンと同じ.
  2. Star Time” に収められた完全版(イントロ付,Pt.3 まで) とは違い,シングルとしてリリースされた Pts. 1 & 2 迄の完全版.ピッチはシングルバージョンと同じ,テンポアップ されたもの.
  3. 既発バージョンと同じ.
  4. 完全未発表ライブと記載されているが,一聴した限りでは "Live At The Garden" 所収のバージョンと同じ様な….
  5. Star Time” に収められた未編集版とは違い,シングルの Pts. 1 & 2 に則った完全版.
  6. Star Time” のバージョンより少し長い完全版.最後の "That’s It!" のかけ声が聞ける.
  7. 既発バージョンとほぼ同じ.
  8. Star Time” 所収のバージョン同様の完全版だが,オリジナル シングルバージョン同様,ボーカル等にエコーが施されたミックスとなっている.
  9. Star Time” 所収のバージョンより少し長い完全版.
  10. "I Can’t Stand Myself" 所収バージョンの完全版.
  11. "I Can’t Stand Myself" 所収バージョンの完全版.
  12. 過去にリリースされたバージョンより1分以上長い完全版.
  13. ロングバージョン.
  14. 続く別バージョンのイントロ.スタジオの雰囲気が感じられるのが 嬉しい.
  15. 狂喜の別バージョン! 通常のバージョン(Disk 1 の 8.) より リズムフィギュアがより簡素であるが生々しいグルーブに溢れており,初期テイクと推察される.どの様に曲が変化していったか 想像できるのが貴重.

DISC 2
  1. 完全未発表のライブバージョン.スタジオバージョンとは 異なる怒涛の乗りが凄い!
    (後日談:後にこのライブは Say It Live And Loud: Live In Dallas 08.26.68 としてリリースされました)
  2. Pts. 1 & 2 の完全版.実はこの完全版は私は初めて 耳にしました.
  3. 過去にリリースされたバージョンより1分以上長い完全版. 未聴だが,LP "The James Brown Story 1966-69: Ain’t That A Groove" (Polydor 821 231-1 Y1) に収録のバージョンも同様のロングバージョンらしい.
  4. 未発表曲を収めた好編集盤 “Motherlode” 所収のバージョンとは 違い,オーバーダビングなしのオリジナルバージョンの完全版.
  5. Star Time” 収録のものより数分も長い完全バージョン.
  6. "It’s A New Day" 所収のものより長い完全版.
  7. In The Jungle Groove” 等に収められたものより少し長い完全版. 最後の最後まできっちり収録されている.
  8. Soul Pride” 収録のものより倍近く長い完全バージョン.
  9. "Sex Machine" 収録のものは,疑似ライブ風にオーバーダブが 施されているが,そのオリジナルバージョンの完全版.
  10. 唯一既発バージョンより短くなっているもの.収録時間の 問題かと思われる.完全版の各種ミックスは “In The Jungle Groove” や “Soul Pride” 等で聴くことが出来る.
  11. Motherlode” 収録のものと同じ.
  12. "Sex Machine" 収録のライブバージョンの完全版.

この時期の音の特徴としては,なんといってもドラムが中心となってギター/ホーンと絡まることで紡ぎ出される非常に複雑なグルーブで,特に,Melvin Parker, Nate Jones, "Jabo" Starks, そして天才 Clyde Stubblefield といった名手の生むビートは正に Funky!

御大 JB も,次から次へと斬新なアイデアを創出し,発展させている真っ最中で,もう向かうところ敵無し状態で,あっと言う間にCD 2枚を聴き終えてしまいます.しかも,最後にはぐったりとさせられるほどの強力なビートでもって打ちのめされてしまいます.

過去にリリースされた各種編集盤を軽くしのぐ,これぞ正しく決定版と呼ぶに相応しいアルバムです.このアルバムと組になる “Funk Power” と “Make It Funky” を揃えれば,あとはアンソロジー “Star Time” だけあれば JB のほぼ全キャリアを総括出来るほどの必聴盤です!

けどねぇ,Polydor さん,我々はまだまだ満足していませんよ!ここに収録された楽曲以外にも,完全バージョンで聴きたい曲は他にいっぱいあるんですから!


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3 thoughts on “Foundations Of Funk: A Brand New Bag: 1964-1969

  1. どうも。mixiに参加して、思いがけず、しょーりんさんのお名前を拝見して懐かしく思いました。当時の気合い入った文章、懐かしく読ませて頂きました。このCDでは、個人的には”COLD SWEAT”のアウトテイクに尽きますね。もうダメダメのセッションで、最後にブラウンの溜め息とも言えるようなセリフが入ってるのが印象的でした。ブラウンと言えども、こういうセッションを経て名曲が生まれる、というのを垣間見たという感じで感動しました。
    ブラウンも含め、今後とも宜しくお願いします。

  2. > bop-gun さん
    私もホントに懐かしかったです.あのサイトを初めて見付けた時の事を思い出します … コレクター的生活は一時お休みしていたのですが,「ああ,もうこれだけの方がいはるんやったら,尊師JBコレクターになるのはあきらめた方がええわな.一生かかっても追い付かれへんし.」と思わされたものです(笑)
    ともあれ,こちらこそ,今後もどうぞ宣しくお願いします.

  3. Pingback: 『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』( 2015 ) at 宮庵~miyaan~

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