Jazz As I Feel It / Earl Bostic

こう寒い日が続くと、鍋でも食いながら焼酎のお湯割りを呑んで体を温めないとやってられませんね。あ、僕が真夏以外は毎晩お湯割り呑みながら仕事してるのを知ってるそこの人、ツッコミ入れない様に!

It’s been so cold these days – to get over such a chilled weather, have a dinner of hot pot food (“nabe ryouri” in Japanese – we Japanese love eating “nabe” dinner in the winter season), drinking shochu (Japanese distilled spirits) mixed with hot water … Hey, hey! Please do not play a joke on me, even if you know I drink mixed shochu with hot water every night (except in the hot summer) !

音楽も同様。こんな寒い日には、とびっきりホットな音楽で体も心もあたためようではありませんか!

Same applies to listening to the music – let’s enjoy damn hot music in such a cold season!

[King 846 Front Cover]      [ME-1 Back Cover]
Jazz As I Feel It / Earl Bostic
(King 846)

Earl Bostic ほど多くの Jazz ファンから過小評価されているプレーヤーは他にはそういないのでは。確かにその黄金時代には、いわゆる「Jazz らしい」作品を殆ど残していません。その代りに、ライブでもレコードでも、当時のヒット曲や R&B, Jump Blues っぽい曲を次から次へとブリブリとドス黒く演奏し、主に黒人リスナーの間で大変な人気だったわけです。しかし、この人のアルトサックスに一度でも真剣に耳を傾けておくんなまし。どんなにフリーキーなトーンであっても、どんなにコテコテのブローであっても、どんなにベタベタでブリ〜ッなスロー演奏であっても、ここまで楽器を完璧にコントロールしている プレーヤーは当時そうはいぃひんかったんとちゃいまっか。という位「The Master」だと思います、はい。だからこそ、John Coltrane, Blue Mitchell, Stanley Turrentine, Benny Golson, Jaki Byard といった後の錚々たるミュージシャンが彼のバンドで下積みをしていたのでしょう (まぁ理由はそれだけではないんでしょうけどね)。

Unfortunately, Earl Bostic has been one of the most underappreciated musicians by most Jazz fans. Actually in his golden age, he seldomly recorded so-called “Pure Jazz” performances – instead, both on live-in-person performances and on the wax, he always played simple and popular R&B and Jump Blues in very earthy way, and many black listeners got excited at his performances. However, if you haven’t heard Earl Bostic yet, I sincerely recommend you to listen to his alto saxophone. He is, in a true way, The Master of the instrument at the time – he has unbelievable ability to perfectly control playing the instrument, even when he’s playing very freaky tones, even when he’s honking funky and earthy growls, or even when he’s playing dirty and nasty ballads. Yes, he was The Master. And because of this, his own bands became important training grounds for up-and-coming jazzmen like John Coltrane, Blue Mitchell, Stanley Turrentine, Benny Golson, Jaki Byard et al (of course there might be several other reasons they joined Earl’s bands).

[King 846  Side-A]    [King 846 Side-B]

そこで、もし貴方がオルガン入りの編成に拒否反応がない Jazz ファンであれば (ニガテな人結構多いんですよ、特に日本にはねぇ)、強烈にお勧めしたいのがこのアルバム。彼は 1950年代後半に心臓発作のために一線を退くのですが、1959年にはカムバック、1965年に亡くなるまでに少ないながらも録音を残してくれています。これらの中にはコテコテ R&B から離れて Soul Jazz っぽい演奏のものもありますが、このアルバムがその中でも最高傑作でしょう。なんといっても当時の World Pacific レーベルの二枚看板、Richard “Groove” HolmesJoe Pass (B-1 でのバッキングが格好良い!) がガッチリ脇を固めています。特に Richard Holmes の変幻自在なバッキングが素晴らしく、Earl Bostic のホレボレするアルトの音色と抜群の相性を示しています。また、Bostic のアドリブプレイも感服することしきり。ここまで凄いプレイを聴かされると、彼の Jazz っぽい演奏をもっと聴きたくなってしまいます。面白いところでは Shelly Manne の参加 (A-2, A-3, B-2, B-3) でしょうか。ハイハットの感触と歌うリズムが彼らしいですが、意外とこういう黒い Jazz との相性は悪くないようです。共同アレンジャー (及び A-2, A-4, B-1 の作曲者) として名を連ねている Buddy Collette については、このアルバムでは特に存在感はないように思います。

So, if you are a Jazz fan and don’t have rejection reactions against “earthy” Jazz accompanied with Hammond organ, I really reommend this LP. This would be his best album among his late career (Earl Bostic unfortunately suffered a heart attack in the late 1950s, and he returned to play in 1959. Since then, his performance gradually moved from old R&B style to Soul Jazz). Richard “Groove” Holmes and Joe Pass (both were star players of World Pacific label at the time) do the great amount of steady support. Especially, magical backing of Richard Holmes (on Hammond organ) is fantastic, which shows perfect chemistry with Earl Bostic’s wonderful alto sax. Also, Earl Bostic’s improvisations are all great – if only I could listen to more of his Jazzy performance! Another interesting thing would be the appearance of Shelly Manne (on A-2, A-3, B-2 and B-3) – his unique timbre of hi-hat cymbals and singing rhythms can be heard on all four tracks, and (against my expectations) his drums match rather well on such earthy Soul Jazz. The co-arranger (and the songwriter of A-2, A-4 and B-1) Buddy Collette‘s name can also be seen.

唯一残念なのは、このアルバムが入手困難であること。どうやら LP でも CD でもリイシューされていないようです (もしリイシューされているようでしたら教えて頂けると幸いです)。

The only regret is, that this album is rather hard to find. As far as I know, it has never been reissued both in LP/CD formats (if you ever know the fact whether it was already reissued, please let me know).

2006.01.09 追記:
Charly レーベルから CD (タイトルは Jazz Time) が出ていた様です。 下でコメントして下さった mhatta さん、情報ありがとうございます。

Addendum (Jan. 9, 2006):
According to mhatta-san’s info (thanks for letting me know!), there was a CD reissue (entitled “Jazz Time”) available from Charly UK label.




A-1: Don’t Do It Please
A-2: Ten Out
A-3: Telester Drive
A-4: A Taste Of Fresh Air

B-1: Hunt And Peck
B-2: Fast Track
B-3: Apple Cake

Earl Bostic (as), Richard “Groove” Holmes (org), Joe Pass (g),
Herbert Grody (b on A-2, A-3, B-2, B-3), Shelly Manne (ds on A-2, A-3, B-2, B-3),
James Bond (b on A-1, A-4, B-1), Charles Blackwell (ds on A-1, A-4, B-1).

Recorded at World Pacific Studios, Hollywood, CA on August 13-14, 1963.

Arrangements by Earl Bostic and Buddy Collette.
Audio engineered by Dino Lappas.
Produced by Hal Neely.


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5 thoughts on “Jazz As I Feel It / Earl Bostic

  1. 確かにジャズでアール・ボスティックは出てきませんね。
    私には好きな曲があります。1946年の中頃に録音された「That’s The Groovy Thing」。ジャンプ・ブギーの快演曲です。
    最初は「That’s The Groovy Thing/Tippin’In」(Gotham 104)のカップリングで発売しました。
    その後、ヒットに気を良くしたのか、「That’s The Groovy Thing-Part A/That’s The Groovy Thing-Part B」(Gotham 111)としても発売しました。
    メンバーは Leamon Boler(tp) Earl Bostic(as) Tony Scott(cl) John Hardee(ts) Jimmy Shirley(g) George Parker(p) Jimmie Jones(b) Ed Nicholson(ds)です。

  2. CharlyがCD化したことがあります。ただしタイトルが「Jazz Time」に変えられていますが。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000000JL9/
    面白いもので、私も数日前mixiの日記でこのアルバムに言及しました。冬の寒さにはこの熱さ(暑さ?)、ということなんですかねえ。CDは手元にありますので必要なら言ってください。

  3. 瀬谷さん:
    コメント修正しておきました。
    Gotham 時代のシングルは是非 SP で欲しいと思っていたところです (笑) Gotham にはマルーン色、青色、イエローのレーベルがあったと思うのですが、104, 111 辺りだとどれがオリジナルでしょうかね?

  4. mhatta 氏:
    あいかわらず mixi はあまり見てないので (笑) 気付きませんでした。毎日 mixi から送られてくるメールで、「今日の 5枚」とかなんとかいうタイトルで何やら書かれているのは知ってましたが…
    あーそうでした、Charly が出してたんでしたね。どもども。
    そういえば最近ご無沙汰してますが、例の Eddie Landsberg ちゃんも以前、このアルバムが大のお気に入りだと言ってました。Groove Holmes 絡みの話で盛り上がっている時だったかな。

  5. Shaolinさん、修正ありがとうございます。
    レーベルを見て書いてるのに間違うとは正月ぼけでしょうか。
    私のGothamはすべてマルーン、Apolloのマルーンと同じ色です。

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