Thelonious Monk & Van Morrison LP (Concert Vault)

フィルモアで有名なあの ビル・グレアムBill Graham)が権利を持っていた音源や映像を取得し、USD3.99/月、または USD39.99/年でオンラインストリーミングで聴いたり観たりできる(かつては無料でした)Concert Vault / Wolfgang’s Vault をご存知の方も多いでしょう。

2013年9月現在では Wolfgang’s Vault から独立した別サイトとなった Concert Vault で、従来通りメンバー向けストリーミングを行っている他、音源のオンラインダウンロードも有料で行っています(年間会員になると、期間限定無料ダウンロードを行っていたりします)。本家 Wolfgang’s Vault では、ロックを中心にしたさまざまなジャンルの音楽やミュージシャンにまつわるノベルティなどを引き続き販売しています。

とにかくLP化、CD化されていないお宝ライブ音源がざっくざっく。過去にブートレグやハーフオフィシャルでのみ聴けた音源も、圧倒的にまともな音質で(しかも権利関係はきちんとクリアされた上で)聴けたりするのが嬉しい限りです。音源のディジタルダウンロード(320kbps MP3)も、ほとんどが1ライブ USD5.00 しかしません。

個人的には無料お試しアカウント期間中に聴いた James Brown at Newport Jazz Festival, July 6, 1969Thelonious Monk at Avery Fisher Hall, July 3, 1975 でノックアウトされました。前者はブートなどでは聴けるものでしたが、こうやって正規で聴けるのは感慨もひとしおです。後者は、数年前にハーフオフィシャルでCDリリースされていましたが、最悪の音質で、尊師モンクの現存する最終録音を素直に楽しむことは難しかったのですが、こちらはピッチも修正されきちんとした音質で聴く事ができ感涙ものです。

で、今年の4月に勢いで(笑)年間アカウントを申し込んだのですが、その際なんとサイトで公開されている音源を元に作られたLPを2枚、無料でプレゼント(送料は実費)するキャンペーン中だったのです。しかもその対象がモンクさまとヴァン・モリソンだったからたまりません。

到着するのに5ヶ月も要する、という、ちょっとアレな展開でした(その間に何度もサポートにメールしたりもしました)が、先日無事届きました。元々LP/CD化する予定のなかった(音質的にも必ずしも完璧とはいえない)音源をいまさらLPで聴く意味があるのか、は微妙なところですが。。。

 
Concert Vault CVLP-001 / CVLP-002

Newport ’59 / Thelonious Monk (Concert Vault CVLP-001)
The Bottom Line ’78 / Van Morrison (Concert Vault CVLP-002)

Buy Thelonious Monk Newport ’59 Vinyl at Wolfgang’s Vault
Buy Van Morrison The Bottom Line ’78 Vinyl at Wolfgang’s Vault

 


 

Concert Vault からリリースされる初の LP、カタログ番号もズバリ CVLP-001 の Thelonious Monk at Newport Jazz Festival 1959 ですが、これはサイトでストリーミング・ダウンロード販売されているものと全く同内容です。1959年ですから、チャーリー・ラウズ(Charlie Rouse)を従えたレギュラーカルテットでの活動が始まった初期のもの、1960年代のコロンビア時代に時々見られるマンネリ化も全くなく、耳の肥えたニューポートの観客を前にノリノリの演奏を披露しています。

 
A-1  Introduction
A-2  In Walked Bud
A-3  Blue Monk

B-1  Crepuscule With Nellie
B-2  Well, You Needn't
B-3  Rhythm-A-Ning

Charlie Rouse (ts), Thelonious Monk (p), Sam Jones (b), Arthur Taylor (ds).

Recorded live at the Newport Jazz Festival, RI
on July 3, 1959.
 

そういえば有名なドキュメンタリー風映画「Jazz On A Summer’s Day」に収められた1958年の演奏シーンで、折角のモンクトリオの演奏中の大半にレガッタの映像が被されてしまうというファン激怒の編集をされていましたね。。。1958年のモンク尊師の全演奏も是非聴いて(観て)みたいものです。

 
 


 

Concert Vault Vinyl Series No.2、カタログ番号 CVLP-002 の Live At The Bottom Line 1978 の方は、サイトでストリーミング・ダウンロード販売されているものの抜粋版となります。1978年、ちょうどアルバム「Wavelength」がリリースされた直後にあたるライブで、音質は最上ではないものの、脂の乗り切った絶頂期のライブが堪能できます。「Cyprus Avenue」「Moondance」「Into The Mystic」「Caravan」などの初期代表曲はもちろん、Bang レーベル時代の「Brown Eyed Girl」までやってくれているのも興味深いです。

A-1  Moondance
A-2  Wavelength
A-3  Into The Mystic
A-4  Brown Eyed Girl

B-1  Kingdom Hall
B-2  Caravan
B-3  Cyprus Avenue

Pee Wee Ellis (sax),
Pete Bardens (kbd),
Van Morrison (vo, g, p, sax),
Bobby Tench (g, vo),
Herbie Armstrong (g),
Mickey Feat (el-b),
Peter Van Hooke (ds),
Katie Kissoon (chorus),
Anna Peacock (chorus).

Recorded live at The Bottom Line, NYC
on November 1, 1978.
 


 

これらの他に、いろいろダウンロードしたりサイト上でストリーミングで聴いた音源はいろいろありますが、特に気に入ったものは以下の通りでした。来年メンバー契約を延長するかは微妙ですが、契約期間内はせっかくなのでいろいろ探して楽しみたいと思います。

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