Guitar Genius In Japan / Kenny Burrell, Attila Zoller, Jim Hall

誰にでも、自分にとって特別な意味を持つアルバムというのがあるでしょう。例えば、個人的な想い出とリンクしているアルバムだったり、音楽にのめり込むきっかけを与えてくれたアルバムだったり。そんな中に「自分の生まれた年月日に録音されたアルバム」というのもあったりします。

Everybody may have his/her special album(s) of his/her own – for example, an album which closely link to his/her personal events and memories, an album which gave him/her a huge impact to let him/her get involved into music. And there are some more – such as “an album which was recorded on the same day in the same year when I was born”.

 
[UPS-81-V Front Cover]      [UPS-81-V Inside The Gatefold (Left)]

左:ジャケ表  右:ゲートフォールドジャケ内側の左側
L: Front Cover;     R: Left Side inside the Gatefold Cover

Guitar Genius In Japan
(Overseas/Teichiku UPS-81-V)
 

ケニー・バレル (Kenny Burrell)ジム・ホール (Jim Hall)アッティラ・ゾラー (Attila Zoller)ラリー・リドレー (Larry Ridley)レニー・マクブラウン (Lenny McBrowne) という渋いメンツで来日、1970年 6月 4日に「Guitar Festival」というコンサートが新宿の 東京厚生年金会館 で行われたそうです (開催場所をご存じの方、教えて頂けると助かります) (kawa さん、情報提供ありがとうございます) が、その 4日後の 1970年 6月 8日 (これが私の誕生日という訳です) に、同一メンツでテイチク会館スタジオで録音されたのがこのアルバムです。

Well talented but sober members – Kenny Burrell, Jim Hall, Attila Zoller, Larry Ridley and Lennny McBrowne – came to Japan and played at the “Guitar Festival” concert on June 4, 1970 at the Tokyo Kousei Nenkin Hall in Shinjuku (if anybody knows the precise place the concert was taken, please let me know) (thank you so much for the info, kawa-san). Then four days later on June 8, 1970 (when I was born), they recorded this album at the Teichiku Studio, Tokyo, Japan.

 
[UPS-81-V Side-A]    [UPS-81-V Side-B]
 

しかし、このアルバムが 1970年ないし1971年にテイチク (Overseas レーベル) からリリースされて以来、一度も LP や CD で再発されていないのは不思議でなりません。Kenny Burrell さん、Attila Zoller さん、Jim Hall さんがそれぞれ 3曲づつトリオで演奏、最後の 1曲が三人のギタリストによるオールスターズで (ライブできっとやったように) ジャムセッション風に締めるこのアルバム、各ギタリストのフレーズの個性や音色の違いが実に明確で興味深く、再発されたら一定の注目は浴びると思うんですけどね…

Kenny Burrell trio plays three tracks, Attila Zoller plays three, another three by Jim Hall, and the last track is a jam session of three talented guitarists (like they would perform at the “Guitar Festival” concert). Improvisation phrases and guitar tones of these three players sounds so distinctive each other, which make this album very interesting. Surprisingly, this album was released in 1970 (or 1971) by Overseas label of Teichiku Records Japan, then no LP/CD reissue was made as far as I know. I believe that many fans would gladly welcome if this scarce album was reissued…

 

緊張感に満ちたフレーズとストロークの Burrell、固めの音色で若干プログレッシブなフレーズをちりばめる Zoller、暖かく柔らかい音色でかつ美しい演奏が見事な Hall。実に良い内容のアルバムです。

Burrell strokes full of tensional phrases, while Zoller spreads solid and progressive improvisations and Hall presents his warm, soft and beautiful guitar – actually it’s a very nice album.

 


 
A-1 Scarbrough Fair
A-2 People
A-3 Gingerbread Boy
A-4 Green Dolphin Street
A-5 When Sunny Gets Blue
A-6 Watch What Happen

B-1 Secret Love
B-2 When Would I Be (aka Where Would I Be)
B-3 All The Things You Are
B-4 Just Friends

Kenny Burrell (g on A-1, A-2, A-3, B-4),
Attila Zoller (g on A-4, A-5, A-6, B-4),
Jim Hall (g on B-1, B-2, B-3, B-4),
Larry Ridley (b), Lenny McBrowne (ds).
Recorded at Teichiku Studio, Tokyo, Japan on June 8, 1970.

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17 thoughts on “Guitar Genius In Japan / Kenny Burrell, Attila Zoller, Jim Hall

  1. kawa さん:
    情報ありがとうございます。新宿厚生年金会館だったのですね。
    ライブの印象や感想などありましたら、ぜひお聞かせ下さい。
    ところで、場所はここで合ってますでしょうか?
    http://www.kjp.or.jp/hp_20/hall/
    そうなら正式名は新宿の「東京厚生年金会館」なのかしら?
    それとも当時は「新宿厚生年金会館」という名前だったとか?
    なにせ生まれる 4日前のことではるかかなたの東京ですので (笑)
    どなたかご存知の方御教示下されば…

  2. 重ねてありがとうございます。
    本文の方も kawa さんの情報に基づき変更させて頂きます。

  3. ’67 Bossa Nova Fest.(ブームで来日したハービー・マンの一行でバーニー・ケッセル、ジム・ホール、ウォーレン・シャーロック、の3ギターを日比谷で聴いた)継ぐ企画でした。
    会場は超満員、ジャズギターブームの走りでもありました。
    テーマ(拍手)、ソロ導入ピックアップ、ソロ…。
    眼前に繰り広げられるレコードでしか、聴いたことの無い、夢の一時は駆けつけたファン共通の想いだったでしょう。
    PS:会館名は偶々送れてToo menyがToo busyであることがやっと解かりました!
    何度も文体を変える、メール依頼で対応等、試行錯誤してしまいました。
    待っていれば良いのですね!
    今後共宜しくお願いします。

  4. 実際にコンサートに行かれた方のコメント、本当に貴重です。
    そしてホント羨ましい限りです。
    kawa さんの書かれた Herbie Mann w/ Barney Kessel, Jim Hall & Warren (Sonny) Sharrock の 1967年フェスの時にも、(御大 Mann だけ抜けてますが) やはり Union レーベルにアルバムを録音していたそうですね。
    Herbie Mann’s Song Book – Complete Bossa Nova
    http://www001.upp.so-net.ne.jp/jim_hall_maniac/link53.html
    当時のコンサートに参加出来たはずもない若輩者としては、せめてこういうレコードを入手できたら (未入手ですが)、そして実際に行かれた方のお話を伺えたら、という気持ちです。
    で、1970年の方については、今回 kawa さんが情報をお寄せ下さったことにより、よりイメージを膨らませて「Guitar Genius In Japan」の LP を楽しめるようになりました。
    重ね重ね大感謝!!

  5. そう!
    そのことも書いたのですがToo menyが出て何回も消えてしまいました!
    忘れない内に:スムーズに書き込み送信する為のコツを教えて於いて下さい。
    メールに変更しても良いのですがオープンの方が効果的と思いますので!
    ウォーレンのソロは聞いてはいましたがノイズ的で(特別なエフェクター等なし)御大も面白がっている様子でした。
    バーニーとはその後’78年、Super guitar trio(ハーブ・エリス、チャーリー・バードとの)としてデュっセルドルフのロバート・シューマン・ザール(生誕地、ザールはホール)でも聴きましたし話もしました。閉会後、飲み屋街のアルト・シュタットでも会いました。
    レコーディングの件はレーベル契約の問題と思います。

  6. > スムーズに書き込み送信する為
    * Post を押したら画面が変わるまでしばらくお待ち下さい
    * 短い間隔 (数10秒など) で複数連続して Post しようとすると、
     仰るメッセージが出る場合がありますので、続けて Post して
     下さる場合は、念のため 2〜3分ほど間隔をあけながら行って下さい
    * Post を押して、画面が変わったあと、Post したはずのコメントが
     一見書き込まれていないように見える場合がありますが、
     ブラウザで再読み込みして頂ければ出てくると思います。
    くらいを思いつきました。

  7. 解かりました!
    その内、慣れると思います。
    本当にCD化等、再発を望みます。
    結構、世界初CD化等で随分助かっている面もあります。
    Kenny、’70年の初来日?でのSugar Blues当然の真骨頂!
    極めて印象的、口ずさめるテーマ。
    暫くして当時契約のVerve「アスファルト・キャニオン」B面、待ち焦がれる中、近年、世界初連発で実現。少し前から邦人プロデュースのアルバムでKennyに限らず助けられているものの決定的でした。
    JimもKennyも昔の音色等が好きです。
    最近kenny 参加、Bud Johnsonの「French Cookin」の初CD(これも日本!)の存在を検索し入手中です。
    Nat Addaerley の「Little Big Horn!」も楽しいアルバムKennyとJimが交互に参加しています。
    ではまた。

  8. 「French Cookin’」は Argo の奴ですね。まだ聴いたことないです。
    Riverside の「Little Big Horn」の二人のコントラストは面白いですね。11日ほどの違いで Burrell と Hall だけ入れ替わって他は同一メンバというのがなにやら興味深いところですが。
    今回は興味深い話をたくさん聞かせて (読ませて) 頂きました。
    これに懲りずに今後ともどんどんコメント・追加情報・ミス修正・叱咤激励(?) などなど、どうぞよろしくお願い致します。

  9. そういえば、
    > バーニーとはその後’78年、Super guitar trio(ハーブ・エリス、チャーリー・バードとして
    > デュっセルドルフのロバート・シューマン・ザール(生誕地、ザールはホール)でも聴きましたし話もしました。
    > 閉会後、飲み屋街のアルト・シュタットでも会いました。
    素晴らしい経験されたんですね。羨ましいです。
    この 3人のは、ほぼ同時期(?)のスタジオライブの映像をテレビで見たことがあります。
    Kessel さん大好きなのでこれは堪能しました。
    あと、Concord Jazz からダイレクトディスク録音が出てますね。こちらは個人的にはいまひとつかなーという印象でしたが。

  10. 内容・音色とも不滅と思われるトリオ・アルバム!
    独自のダブルタイム奏法。(はやりの奏法等は見向きもせず)
    人生には結構、思いがけないことが起き、どうにか生きていると味なものです!
    ’64製Vibrolux Reverb、スピーカーのダンパー等硬化、何度も代替テストしては戻すの繰り替えしをいましたがJensen Italy復刻C10Qで見事に完全復元でき、これには驚きましたChicagoから国、場所、時は移っても特性を再現してしまう職人気質!さすがの風土を感じさせます。
    あの年はベルト・ケンプフェルトが亡くなり、夜の追悼番組で、そのことを感じた思い出もあります。
    こちらこそ、いろいろ対応頂き感謝しています。
    ある時のキーワードで、ある時に辿り着くので中々、今回の様な展開には至りません!
    世代を超えての共通関心事項連絡、良い時代にも感謝できます。
    Blues!訂正よろしく!
    書く方が問題無ければ何百倍も効果的と思います。始めればいのでしょうけどね!
    ではまた。

  11. こちらこそ、2年以上前に書いた本稿にたどりついて頂き、たくさんのお話を聞かせていただき、本当にありがとうございます。
    まだ 200強のしかも玉石混淆のエントリばかりの本サイトですが (一番上の画像をクリックしたり「Back to Main Page」というリンクをクリックしてたどり着くトップページから、いろいろ辿られるようにはなっています)、再び kawa さんに入魂のコメントを頂けるような話題を書けるよう、ネタを探しておきます (笑)
    > Blues!訂正よろしく!
    最初なんのことか分からなかった (笑) のですが、上で頂いたコメントの「Sugar Bulues」のことですね。
    直しておきました。

  12. 有難うございました!
    海外からのコメント等の状況は如何でしょうか?
    機器等も含めReview.Parts.Schematics.Repair等々、風土・気質の違いを感じます。
    そう言う意味で本当に羨ましく思います。
    私の文章も英訳し載せて下さい!
    居合わせた人、探求者からコメントがあるかも知れません。

  13. kawaさん、メールを送らせて頂きました。
    宜しければご確認をお願い致します。

  14. メール有難う御座います。
    今後、英文表記等の質問はメールで行いたく宜しくお願いします。

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