Sivuca med Putte Wickmans orkester

… this article deals with the legendary Swedish clarinet player Putte Wickman and Brazilian guitarist/accordionist Sivuca. And the English version of this article will not be available.

ここ最近は 例のイコライザ で遊んでいた為、最初は古いモノーラル LP、続いては SP盤をとっかえひっかえ聴いていましたから、アームには (最初は CG25Di、続いて) AT-MONO3/SP が装着されっぱなし。よって、ステレオ盤再生は久し振りです。もちろん、シェルを交換して、ゼロバランスをとり、ラテラルバランスをとって、針圧を適切にかけて… という一連の作業を行えばいいだけなんですけど、これが結構面倒臭かったりするんですよね。あぁ、こんなことなら、工作がかなり面倒そうなダブルアーム化 (1.2cm 厚のアクリルベースに穴をあけたり、アームベースをテンプレートに、アルミ製のサブシャーシにドリル穴をあけたり、など) をしてしまいたいものです。今のところ、やる勇気はないんですけどね。

それはさておき、えっちらおっちらと DL-103R に交換/調整し終わり、フォノイコライザの負荷抵抗とゲインを調整し、最初に再生したのはこの LP でした。 記憶が正しければ、2年ほど前に新宿の某ジャズ専門店で購入したものです。

[ILPS-122 Front Cover]      [ILPS-122 Back Cover]
Sivuca med Putte Wickmans orkester (Putte Wickman Meets Sivuca)
(InterDisc [Sw] ILPS-122)

かたやスウェーデンを代表するクラリネット奏者 Putte Wickman さん、かたやブラジル生まれの鬼才 (というか仙人?) Sivuca さん。この二人がスウェーデンで 1969年に録音した双頭リーダー作には 2枚あるようです。うち未所有の 1枚 (ラジオ局向け録音だそうです) は、主にボッサ・ノーヴァやサンバ・カンソンの名曲を演奏するものらしいですが、もう 1枚の本盤は、よりジャズぽい選曲となっています。特に A面は “Misty”“There Will Never Be Another You”“Someone To Watch Over Me” となっており、Putte さんの柔らかい響きのクラリネットと Sivuca さんの (スキャットまじりの) 孤高のアコーディオン演奏の対比が興味深く、意外とお互いの個性を引き立てあっているのが好印象です。純粋なジャズとしては若干物足りなさを感じるアレンジメントかもしれませんが、聴き所は満載です。

[ILPS-122 Side-A]      [ILPS-122 Side-B]

B面は Sivuca さん自作曲がメイン。極上の MPB インストと言えます。演奏の傾向は A面とほぼ変わらず、あっさり気味のジャズコンボ風なアンサンブルの中にもうきうきする様な楽しさが溢れていますし、Putte さんの弾ける様なクラリネットソロも十二分にフィーチャーされています。そして最後の楽曲は、出ました “Berimbao” (Berimbau)。Baden Powell 作曲の、愛してやまない名曲 (本盤のレーベルではなぜかクレジットが Sivuca となっていますが…)。Sivuca さんのヴォーカルも楽しめ、あの Putte Wickman さんがボッサ・ノーヴァの名曲でアンサンブルをつけるのか! と思いきや、残念ながらこの曲では演奏されていません。とはいえ、Putte さんはなにもジャズに限らず縦横無尽に活躍されている方ですから、演奏されたことは何度もあるでしょうね。

本盤の音質傾向は、くっきりすっきりした中にも、みずみずしい海の様なしっとり感も感じさられる様な、とても独特の味わいがあるもの。さすが北欧録音だなぁ、と、意味もなく感心してしまいました (ちゃうちゃう)。




A-1: Misty
A-2: There Will Never Be Another You
A-3: Someone To Watch Over Me

B-1: C’er E’ Mar
B-2: Rosinna
B-3: Poema A Madrogda
B-4: La Pluie Sur La Mer
B-5: Berimbao

Sivuca (accordion, g, vo), Putte Wickman (cl),
Gõran Linhberg (p, org?), Rolf Larsson (p, org?), Arne Willhemson (b), Fredrik Noren (ds).
Recorded in Sweden, 1969?


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2 thoughts on “Sivuca med Putte Wickmans orkester

  1. shaolinさん、ごぶさたしました。bassclefです。shaolinさん、本当に幅広く音楽を聴いてらっしゃいますね。sivucaさんというと・・・あの「白ヒゲもじゃもじゃ」の方ですね。この盤も未聴なんですが、sivucaさんには、強烈に印象付けられた1曲があります。僕はジャズ以前にはpaul simonが大好きで still crazy after all these years という渋いいいアルバムを特に愛聴しておりました。その中に1曲・・・なんとも独特な「寂しさ」を感じさせるアコーディオン・ソロがあって、それがもう・・・素晴らしいソロなんです。その人が
    sivucaという人物でした。今、また聴いてますが、やはりいい味わいです。ブラジルという国には凄い才人がいっぱいですね。ではまた。

  2. > あの「白ヒゲもじゃもじゃ」の方ですね
    そうです、一部ではアコーディオンの「仙人」だの「七福神」だのという形容すらされているみたいです (笑)
    > paul simonが大好きで still crazy after all these years という渋いいいアルバム
    “I Do It For You Love” ですね。1975年の時点で、Sivuca を起用する Paul Simon も、さすがという感じですよね。
    > ブラジルという国には凄い才人がいっぱいですね
    もう本当に沢山いすぎて大変です (笑)
    ライナーノーツやら世界中の web をポルトガル語→英語翻訳かけて、必死に情報を集めているありさまです….

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