Night Lights / Gerry Mulligan

いわゆる問答無用の名盤の類は、本サイトでは極力扱わない様にしているのですが、たまには例外ということで。

On this web site, I have tried not to deal with what is called “definitive masterpiece albums”, but this is an exception – sometimes it’s not bad to see such a famous album here.

( . . . the rest of the English edition of this article will (hopefully) be available in the near future . . . )


[Philips PHM 200-108 Front]      [Philips PHM 200-108 Side-A]

Night Lights / Gerry Mulligan
(Philips [US] PHM 200-108 / PHS 600-108)



第2次 Mercury 時代

ジェリー・マリガン (Gerry Mulligan) の第1次 Mercury 時代である 1955年〜1956年に録音された一連のセクステットセッションは、 EmArcy 及び Mercury レーベルから 3枚のアルバムとしてリリースされました (順に EmArcy MG-36056EmArcy MG-36101Mercury MG-20453)。これらは、Gerry Mulligan がこだわってきた ピアノレス編成 の 1950年代における集大成的な録音として、その圧倒的な完成度に驚かされるばかりです。6人のミュージシャン (ジョン・アードレイJon Eardley、ボブ・ブルックマイヤー Bob Brookmeyer、ズート・シムズ Zoot Sims、ジェリー・マリガン Gerry Mulligan、ペック・モリソン Peck Morrison、デイブ・ベイリー Dave Bailey) の演奏が、えもいわれぬ精度で縦横無尽に絡まりあい、音的なすき間も見事に生かしつつ、放たれる音の全てが有機的な結合をなしている稀有の録音といえます。

その後、リーダー名義としては Pacific JazzColumbiaVerve などのレーベルにクオリティの高いアルバムを続々と録音し続けました。その中には、あの Concert Jazz Band の一連の録音も含まれます。

Mulliganふたたび Mercury と契約したのは 1962年のこと。 まず移籍直前の Verve 時代にも録音を行った、お得意のピアノレスカルテット編成で 12月に隠れた名作 Spring Is Sprung” (Philips PHM 200-077 / PHS 600-077) を録音、贅肉をそぎおとした究極のダンディズム とでもいうべき珠玉の演奏を残しました。メンバーは Mulligan, Brookmeyer, Bill Crow, Gus Johnson


[Philips PHM 200-077 Front]      [Philips PHM 200-077 Side-A]

Spring Is Sprung / Gerry Mulligan
(Philips [US] PHM 200-077 / PHS 600-077)



他のアルバムと一線を画すムード

そして続くアルバム Night Lights が録音されたのは 1963年秋のこと。御存じの通り、アルバム全体を通して駄曲駄演の一切ない、統一感ある「夜のムード」に満ちた、美しくも完璧な作品です (「朝」がタイトルに入る曲が 2曲もあるのは御愛嬌ですが)。

A-1 の Mulligan のピアノの美しい響きとジム・ホール (Jim Hall) の控えめながらもムードを決定づけるストローク、更に Dave Bailey のハイハットの余韻で夜が始まり、A-2 の定番ボッサ・ノーヴァもこの雰囲気に完璧にハマっています。Zoot SimsLester Young がバリトンを吹いているのではと思わされる程ジェントルなトーンで満たされたバラード曲 A-3 では Frank Sinatra の決定的名唱を下敷にしたことが伺え、ショパンの曲をボッサ・ノーヴァ風にリアレンジした B-1 も原曲のメランコリックなコード進行を絶妙に生かした好演です。B-2 では Art Farmer のトランペットに絡む Jim Hall の格好よさに悶絶する第1コーラスだけでノックアウト (中間部のソロも、Brookmeyer ソロ時に聴かれるバッキングも最高)。B-3 の Jim Hall の優しいアルペジョと Bob Brookmeyer の愚直なまでにストレートで優しいヴァルブトロンボーンの音色が聴こえてくる頃には、朝日がうっすらとさしてきているかの様。

“Spring Is Sprung” 録音時のメンバーからは、Gus Johnson だけが Dave Bailey に入れ替わり、更に Art FarmerJim Hall が追加。この優しく柔らかいトーン (もちろんそれだけではないのですが) の二人によってインスピレーションを得たのか、Gerry Mulligan のアレンジは冴えまくり、ゆるやかな時間の流れの中で全ての楽器の音色、響き、余韻がひきたつ、もはやジャズという範疇に留まらない類の音楽をアルバム1枚にまとめあげることに成功しています。Art FarmerJim Hall の二人が参加し、その二人の特徴を生かしきることで、前作 “Spring Is Sprung” とは対照的な作品が誕生したわけです。両者共に見事な作品です。


A-1: Night Lights
A-2: Morning Of The Carnival
A-3: Wee Small Hours

B-1: Prelude In E Minor
B-2: Festive Minor
B-3: Tell Me When

Art Farmer (tp, flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (p on A-1, bs on all the rest),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
Recorded at Nola Penthouse Studios, New York City on September 12 and October 13, 1963.

Arranged by Gerry Mulligan.
Recording Director: Hal Mooney.
Recording Engineer: Tommy Nola, Nola Penthouse Studios.




録音を時系列で追ってみると

こんなに統一感に満ちたアルバムですから、当然、全曲が基本的に同一セッションで録音されたものだと思っていましたし、実際に 1963年 9月〜10月に集中して録音されています。ただ、ディスコグラフィーを順に追っていくと、興味深い点にも気づかされます。

まず、このセクステットのメンツが揃ったのは 1963年 6月〜7月頃のこと。現在聴くことのできる最も古い録音は、 1963年 7月5日の Newport Jazz Festival 1963 でのライブ演奏の様です。そのあと、7月〜8月と Village Vanguard などでライブ活動を行う時には再びカルテット編成に戻しています。 当時の恒常的なバンドとしてはカルテットだけれども、ニューポート祭のステージで Art FarmerJim Hall と競演することによって、スタジオ録音の構想が始まったのかもしれません。

それにしても、この時期の Gerry Mulligan の忙しさといったら並ではありません。レギュラーカルテットでのライブ活動もこなしつつ、8月には Concert Jazz Band ’63Birdland などに出演したり、いくつかのセッションに客演したり。作曲、アレンジ、演奏、バンドリーダー、サイドマン参加、とフル回転です。




1963年9月3日 (3曲録音)

GERRY MULLIGAN:
Art Farmer (tp,flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (bs),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
NYC, September 3, 1963
2-29344  Theme For Jobim        unissued
2-29345  Crazy Day              Limelight LM82004
2-29346  The Ant Hill           -
LM82004 (mono) = Limelight LS86004 (stereo).

この 6人による1963年秋のセッションはまず、上の 3曲の録音から始まります。 このうち美しいバラード “Theme For Jobim” を除く 2曲は 1965年 (あるいは 1964年末) にリリースされた “Butterfly With Hiccups” (Limelight LM-82004 / LS-86004) に収録されることになります。 “The Ant Hill” はアップテンポ、“Crazy Day” は 2ビートっぽいけだるいノリのミドルテンポで、どちらもユーモラスなメロディ進行のテーマが印象的です。

ただ、1963年9月の当時に、そんな先のアルバムのことを考えていたというよりは、 今回のこのメンツでいろいろ録音してみて、その中から新しいアルバムの発想を練っていこう、 という段階だったのではないかと推測します。 アルバム “Night Lights” にボッサ・ノーヴァアレンジが 2曲収められることに なるわけですが、もう1曲が (結局未発表となった) “Theme For Jobim” であるのも興味深いです。やはり、Mulligan の頭の中には、ボッサ・ノーヴァのあのテイストを取り込み生かした録音をしたい、という気持ちがあったという表れとも受け取れます。




1963年9月12日 (3曲録音)

GERRY MULLIGAN:
Art Farmer (tp,flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (bs, p-1, arr),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
Nola Penthouse Studios, NYC, September 12, 1963
2-29347  Night Lights -1        Phi. PHM200-108, Wing MGW12335-W
2-29348  Wee Small Hours        -
2-29349  Festive Minor          -
PHM200-108 (mono) = Phi. PHS600-108 (stereo).
MGW12335-W (mono) = Wing SRW16335-W, WC16335-W (stereo)

ここで初めて “Night Lights” に収録されることになる 3曲が録音されます。マイナーキーの小気味よいナンバー “Festive Minor” 以外はスローバラード。3曲とも、6人のメンバー全員の音色やフレーズを生かした、緻密で緊張感に溢れたアレンジが施されており、これは 9日前のセッション (のうち現在聴くことのできる 2曲) では聴かれなかったものです。

もしかしたら、ここまでに録音された 6曲でアルバムを作ろうとしていたのかも知れません。ややヘッドアレンジ気味(?)のユニークな 2曲と、緻密なアレンジの 3曲、そして A.C. Jobim に捧げる 1曲。これらをシャッフルしてバラエティ豊かなアルバムを構想していたのかもしれません。というのも、次の録音まで3週間も間があいているからです。

次のセッションまでの間には Monterey Jazz Festival への出演があります。詳しい記録は残っていないようですが、ふたたびカルテット編成でステージに立ったほか、Jack Teagarden のステージにも参加したようです。

更にこの頃、正確な録音年月日は不明とされているものの、A.C. Jobim とのインフォーマルなパーティでの私家録音が残っているそうです。上に出てきた、“Theme For Jobim” のセクステット録音 (未発表) は、そのパーティの前だったのか後だったのか? 興味は尽きません。




1963年10月1日 (3曲4テイク録音)

GERRY MULLIGAN:
Art Farmer (tp,flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (bs, arr),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
Nola Penthouse Studios, NYC, October 1, 1963
2-29380  Night Lights (short version)    unissued
2-29381  Night Lights (long version)     -
2-29382  Line For Lyons                  -
2-29383  Theme For Jobim                 -

久し振りのアルバム用レコーディングとなった本セッションでは、全テイクが未発表となってしまいました。まず興味深いのは “Night Lights” を再び録音していること。しかも「ショートバージョン」「ロングバージョン」と銘打って 2テイクも録音しています。前者は恐らく、アルバムとあわせてリリースする予定のシングル向けテイクだったのではないかと思われます (後者はアルバム用の再録音?)。そしてそのことは、新アルバムの軸を “Night Lights” にしよう、と Mulligan が決定しつつあったことの表れなのかも知れません。

さて、9月3日のセッションで録音された “Theme For Jobim” は、このセッションでも再び録音されています。美しいバラード “Night Lights” を軸とし、Jobim へのオマージュ的なバラードも加え . . . 前回のセッションから3週間弱が経過していますが、その間に、新しいアルバムの構想が更に煮詰まってきたということなのでしょうか?

しかし、もう1曲の “Line For Lyons” はというと、そういった緊張感溢れる静かなムードとは異なるナンバーで、どちらかというと “Spring Is Sprung” までのカルテット演奏のエッセンスを踏襲したものです。翌年カルテットで再録音されたものを聴くと、MulliganBrookmeyer が対位法的にメロディのやりとりを行いつつ演奏を繰り広げています。そんな楽曲がこのセッションで録音されていたということは、まだ新アルバムの全貌をイメージするに至っていなかったということなのかもしれません。




1963年10月3日 (6曲7テイク録音)

GERRY MULLIGAN:
Art Farmer (tp,flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (bs, arr),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
Nola Penthouse Studios, NYC, October 3, 1963
2-29384  Morning Of The Carnival         Phi. PHM200-108; Wing MGW12335-W
2-29385  Old Devil Moon                  Limelight LM82004
2-29386  Night Lights (short version)    unissued
2-29387  Old Devil Moon                  -
2-29388  Tell Me When                    Phi. PHM200-108; Wing MGW12335-W
2-29389  Roundhead                       unissued
2-29390  Prelude In E Minor              Phi. PHM200-108; Wing MGW12335-W
PHM200-108 (mono) = Phi. PHS600-108 (stereo).
MGW12335-W (mono) = Wing SRW16335-W, WC16335-W (stereo)
LM82004 (mono)    = Limelight LS86004 (stereo)

2日後の本セッションでは一気に6曲7テイクを録音。アルバム “Night Lights” に収録される残り3曲がやっと出揃ったわけですが、このラインアップをみると、やはりまだ新アルバムの構想が固まっていたとは思えません。ただ、“Morning Of The Carnival”Prelude In E Minor” という、ボッサ・ノーヴァアレンジの 2曲が同一セッションで収録されている事実は注目に値します。

また、“Night Lights (short version)” の録音が再び試みられているのも目をひきますが、やはりこれも未発表となってしまいました。




1963年10月11日 (3曲録音)

GERRY MULLIGAN:
Art Farmer (tp,flh), Bob Brookmeyer (v-tb), Gerry Mulligan (bs, p-1),
Jim Hall (g), Bill Crow (b), Dave Bailey (ds).
Nola Penthouse Studios, NYC, October 11, 1963
2-29407  Butterfly WIth Hiccups -1    Limelight LM82004
2-29408  Line For Lyons               unissued
2-29409  Prelude In E Minor           -
LM82004 (mono)    = Limelight LS86004 (stereo)

本セクステットによる最終録音は、8日後の 10月11日のセッションとなりました。 “Butterfly With Hiccups” (Limelight LM-82004 / LS-86004) のタイトル曲が本セッションで収録されています。 また、10月1日にも録音された “Line For Lyons”、 10月3日に本テイクが録音された “Prelude In E Minor” が、再び収録されましたが、両者とも未発表となりました。

このセクステットによる録音はこれで終了し、1964年に入ると Mulligan は再び Art FarmerJim Hall 抜きのカルテットで ライブ活動を勢力的に行っていきます。 6月〜7月にはこのカルテットで来日しコンサートを神戸/大阪/広島/名古屋/東京で行った他、 9月には Hollywood Bowl にて 旧友 Chet BakerChico Hamilton とカルテット編成のライブを行ったり、同じく 9月の Monterey Jazz Fest ではなんと Herbie HancockRon CarterTony Williams と共にステージで演奏したそうです。 その後も Concert Jazz Band のライブ活動も並行しつつ、カルテットでのライブハウス周りは続きます。

しかし、ロック音楽の台頭と、ジャズへの侵蝕が徐々に始まっていたこの頃、 Mulligan の録音もここから暫くはクロスオーバー的なものが目立つ様になります。 その最初のきざしは 1965年7月、Pete Jolly (p), Johnny Gray (g), Jimmy Bond (b), Hal Blaine (ds) というメンツで録音した “If You Can’t Beat ‘Em, Join ‘Em” (Limelight LM-82021 / LS-86021) というアルバムで、BeatlesPetula ClarkByrds などのヒット曲をカヴァーした内容。アルバムタイトルからも当時の彼の心境が伺えるかの様です。




同セッションから生まれたもう一枚のアルバム


[Limelight LS-86004 Front]      [Limelight LS-86004 Side-A]

Butterfly With Hiccups / Gerry Mulligan
(Limelight [US] LM-82004 / LS-86004)

余談ですが、“Night Lights” の兄弟分とも言えるアルバム Butterfly With Hiccups には、今までに見てきたセッションの中から 4曲が選ばれ、 更に 1964年 6月25日にカルテットで録音された 4曲を追加して完成されました。そのカルテットの 4曲というのは、 セクステットで録音したものの没とされた “Line For Lyons”“Theme For Jobim” の他、新たな 2曲 “You’d Be So Nice To Come Home To”“Blues For Lynda” というものでした。このアルバムは、“Night Lights” と比べると分が悪いのですが、ちょうど “Spring Is Sprung”“Night Lights” の両方のカラーをあわせもったようなアルバムに仕上っており、やはり注目すべき作品です。




GERRY MULLIGAN:
Edited from 29348:
1-30980  In The Wee Small Hours Of The Morning    Phi. 40178

GERRY MULLIGAN:
Edited from 29347:
1-31069  Night Lights    Phi. 40178

さらに余談ですが、2度に渡ってショートバージョン (シングルバージョン?) の録音を試みた “Night Lights” ですが、結局はアルバムバージョンを編集して短縮したバージョンがシングルとして収録されることになりました。B面 “Wee Small Hours” もアルバムバージョンの短縮版です。




Farmer, Hall 入りセクステットの奇跡の4ヶ月

こうやって、1963年秋の Gerry Mulligan セクステットの全セッションを時系列で追ってみると、 アルバム “Night Lights” のコンセプション自体は、レコーディング開始当時には まだ煮詰まってはいなかったのではないか、と思えてなりません。 万が一、1963年 9月の 2セッションで止めていたとしたら、 (“Night Lights” と比べてしまうと) ややアルバムとしての方向性が定まりきっていない印象もある “Butterfly With Hiccups” (8曲中 4曲が 1963年のセクステットによる録音、残り4曲は 1964年カルテット録音) の様なアルバムとしてリリースされていた可能性も捨てきれません。

しかしそうはならなかった。10月に更に 3セッション 14テイクを重ねることで、楽曲のバリエーションが増し、同時に2つの大きな方向性も見えてきたところで、一枚のアルバムにまとめる作業が始まったのでしょう。最終的なディレクション/コンピレーションを行ったのは Gerry Mulligan 本人なのか、Hal Mooney なのかは分かりませんが、完璧なアレンジメント、統一されたムード、柔らかく同時に芯の強い演奏 〜 都会の一夜を流れる様に 6曲で表現し尽くした名盤が無事誕生することになったわけです。

この完成度の高いアルバムが生まれるもととなった 1963年 9月〜10月のセクステット録音。その録音の先駆けとなった 7月のニューポート祭出演を含めても 4ヶ月という短期間だけの限定ユニットでしたが、1950年代の絶好調さを維持し続け、コンサートジャズバンドでも大忙しだった Gerry Mulligan のターニングポイント的な録音として、あるいは純粋にジャズ的な作品を作っていた Mulligan 全盛期の最後の輝きとして、もっと評価されるべきでしょう。是非、未発表に終わったテイクも含めて、“Night Lights” という名盤が生まれた全セッションを通しで聴いてみたいものです。




. . . と思っていたら、スペイン (?) の Lonehill Jazz というレーベルから、既発音源のみではありますが、そういうコンセプトの元まとめられた CD がリリースされているみたいです。この CD、ライセンスとかはちゃんととってるのかな?


[Complete Studio Recordings]

Complete Studio Recordings / Gerry Mulligan Sextet
featuring Art Farmer, Bob Brookmeyer & Jim Hall

(Lonehill Jazz [Spain] LHJ-10222)


3 thoughts on “Night Lights / Gerry Mulligan

  1. shaolinさん、こんにちわ。このマリガンのレコードは・・・時々聴くのですが、そのたびに、「いいなあ・・・」としみじみ思います。マリガンはもちろん、ファーマーもホールも、そして、ブルックマイアーさえ(普段はあまりいいとは思えない:笑)いいフレーズのほどよいアドリブ~そんな具合で、全てが見事にバランスされた傑作・・・そんな感じですね。それから録音の具合も、マリガンのlimelightやphilipsの諸作よりも、いい感じに聞こえますね。

  2. > ブルックマイアーさえ(普段はあまりいいとは思えない:笑)
    Brookmeyer さんは、ストレートアヘッドに演奏してしまうと、違和感のある個性というか、アクのあるフレーズというか、そういうものが気になってしまうことがありますね。逆に、Traditionalism Revisited や Kansas City Revisited といった、中間派のエッセンスをモダン化する試み (これは Mulligan にも通じますが) では、逆にあの個性がひきたっているように思います。
    僕は意外とあのアクが好きだったりするので (笑) 結構いろいろ愛聴してます。
    > 録音の具合
    本アルバムの録音スタジオは Nola Penthouse Studios ですが、Mercury の他 Candid や Argo、United Artists も一時期使ってましたね。Mercury、Candid を除いては、そのほとんどが Farmer か Golson 絡みの録音であるのが興味深いところです。

  3. CD『Night Lights』(ジェリー・マリガン)の感想

    作曲・編曲家としても有名なバリトン・サックス奏者、ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)の最も有名なアルバム『Night Lights』を聴いたよ。 アルバムタイトルの「Night Lights」が示すとおり、夜の明かりのような落ち着いた雰囲気のアルバム。Amazonのジャズコーナー上位に表示されたので買ってみたけど、ぶっちゃけ自分には合わなかった…こう言う静かなジャズは好みじゃないのかも知れないな。 Wikipediaによると、1980年以降のアルバムはフュージョン色が強い…

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