サイモンガー・モバイルを聴かずして死ぬべからず

ハンク・ガーランドの “Seventh And Union”。ジョン・ゾーンの “Shuffle Boil”。各種ミュージシャンによる “That’s A Plenty”。スティーブ・ライヒの “REICH: Music For 18 Musicians”。ミルト・ハース・トリオの “Flat Foot Floogie”、そしてルー・リードの “Metal Machine Music” やフランク・ザッパの “Let’s Make The Water Turn Black”、ジェームス・ブラウンの “It’s A New Day” や “New Breed”(なぜこれを?)など。

さまざまな愛聴曲(?)溺愛曲(?)を持つ、7歳の娘が、最近別次元で完全に虜になっている音楽があります。 サイモンガー・モバイル です。マジで毎日鼻歌うたってます(笑)


1970年代ソウル・ファンク音楽が大好きな方にはたまらない作品です。ニンテンドー3DS + KORG M01D などによる打ち込みとはにわかには信じがたいほどグルーヴ感たっぷり、元ネタへの愛情があふれんばかりの緻密なアレンジ。どこまでも真剣におバカな歌詞に取り組み、存在自体がファンキーで愛おしい サイモンガー さん。コール&レスポンスで自在にサポートされる 嫁モバイル さん。




2014年11月上旬。以前からの知り合いのジェームス・ブラウン愛好家として有名な 佐藤潔 さんがこの作品について紹介しているポストをたまたま目にし、一も二もなく注文しました。私事で恐縮ですが、公私いろいろあって精神的に相当タフだった昨年暮れ。このアルバムにどれだけ勇気付けられたことか。今の私があるのは、サイモンガーさんのおかげといっても過言ではありません(笑)

あらゆる曲には大小さまざまな元ネタがあります。プリンスだったり、P-Funk だったり、JB だったり、コモドアーズだったり、オハイオ・プレーヤーズだったり、大野雄二さん(ルパン三世のテーマ)だったり、パブリック・エネミー的な要素もあったり。その他リズムのフラグメント、リフ、ちょっとしたメロディライン、あちこちに偉大なファンク系ミュージシャンへのオマージュが溢れています。

しかし、安直な打ち込みものとは真逆をいく作品です。安易なカバーアルバムでもありません。下ネタやどうしようもないオバカな(褒め言葉です)歌詞も、コミックバンドを狙っているのでは全くありません。一曲一曲を構成する全てのエレメントが、余りにも真剣に作り込まれていて、俺が21世紀型のファンクを再定義してやる、と孤軍奮闘されているようにすら感じられます。これだけ真剣に文字通り「打ち込」まれているからこそ、私がおふたりの音楽に心から感動し、腹筋が痛くなるまで笑い、涙してしまうんだと思います。




2015年6月6日土曜日、武蔵小金井駅南口の「黄金井名物市」にサイモンガー・モバイルさんが出演されるというので、娘と二人で観に行きました。開演予定40分前に会場入りし、最前列をしっかりキープしました。

サイモンガー・モバイル live in 黄金井名物市2015

もう最高です。鳥肌たちながら生演奏とステージを親子で堪能しました。どこまでも純粋で真剣におバカな歌詞に乗せて最高にファンキーな演奏を行うお二人のその姿は、アティチュードとしては青島幸男さんや嘉門達夫さんではなく、むしろフランク・ザッパや忌野清志郎さんを彷彿とさせるものがあります(この箇所、私はマジメに書いてます)。きっとご本人的にはジョージ・クリントンを志向されているのかもしれませんが。

親子揃って何十回・何百回と聴き込んだ定番の曲も、ライブ演奏では格別。細々アレンジも変えられ、新たな爆笑と感動をいただきました。初めて聴く「ピロリ菌」もかなりツボでした(当然ながら、娘は当日夜からこの曲のリフばかり口ずさんでいます)。

2015年6月6日 15:30〜16:00 live in 黄金井名物市2015 於 武蔵小金井駅南口

セットリスト:

1 トーストになります
2 不安定な棚
3 ピロリ菌
4 IoT(モノのインターネット)
5 いぶりがっこ
6 PDCA

アンコール: ヘイトスピーチ

ステージ終了後、あこがれのお二人(笑)を目の当たりにして緊張でガチガチの娘を促し、楽屋を訪れ、ご挨拶しました。娘は緊張のあまりほとんど何も話せませんでしたが、持っていった CD にサインまでいただきました。

帰りの電車とバスの中では、娘は終始興奮気味で、「たのしかった」「おともだちになれてうれしかった」「またみにいきたい」を連発していました。親子ともども本当に楽しいひとときでした。




ソウル・ファンク系がお好きなそこのみなさん。悪いことはいいません。いますぐアマゾンでCDをお買い求め下さい(笑)そしてライブでサイモンガーさんの真の才能に酔いしれましょう!


参考リンク:



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