今日ト云フ日ヲ忘レナイ
今日は仕事で恵比寿へ。帰りに新宿で途中下車。 準備万端のプレーヤー のために、SP 用カートリッジを買って帰る。結局安い AT-MONO3/SP にした。
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Continue reading私が 2003年9月 より愛用している現在のターンテーブル J.A. Michell Gyrodec Mk. III (with plinth-based Papst AC motor driven by GyroPower QC)。このターンテーブル用の 78rpm プーリーがかつて存在していたという噂を耳にし、英国 J.A. Michell 本社に問い合わせをしましたが、「倉庫に残ってるかもしれん。気長に待っとくれ」という返事を最後に数ヶ月音沙汰なし。ダメもとでアメリカのショップに問い合わせをしたら、在庫ありとのことで早速注文。ものはついでと、予備のゴムベルトも同時発注。で、本日届きました。50Hz 用 33/45/78 回転用プーリーとゴムベルト。
写真の銀色のプーリーがそれ。3つ溝が切られていて、上から 33 1/3 回転、45回転、78回転用となっています。左にぽつんと置いてある黒い方は、直前まで使っていたプーリー。こちらは 2ベルト駆動対応版 (Mk.II あたりまでは純正で 2ベルト駆動だった名残りでしょうか) で、上から 45回転、33 1/3回転、33 1/3 回転、45回転と溝が切られています。
あとはカートリッジさえ買えば、うちでもめでたく SP 盤が再生可能になります。ここはいっちょ Ortofon CG65Di を、と言いたいところですが、クルマのメンテにお金がかかることを鑑み Audio Technica AT-MONO3/SP あたりが無難か。
Continue reading(本エントリは、私が別の web に 2004年 8月 9日付で掲載していたものを転載したものです)
(this entry was originally made public at my another web site on August 9, 2004)
1954年10月にリリースを開始した EmArcy レーベルでは、当初シングル盤 (45回転と 78回転) もリリースされていました。これらの中にはシングルオンリーでしか日の目をみなかった音源がいくつかあるのですが、これもその 1枚です (1954年 3月24日録音)。後に “The Complete Art Blakey on EmArcy” (日本フォノグラム 195J-10085) という LP に (同セッションの未発表曲 2曲と共に) 収録されました。A面の “In The Basement” は実にカッコいいハードバップです (パーソネルはレーベル写真を参照)。録音も実に素晴らしいガッツのあるものです。
EmArcy label, the most famous subsidiary of the Mercury label, was started in October 1954. In the very early era, EmArcy also had a number of 78rpm/45rpm single releases which faded out soon. Some of the releases contain invaluable tracks which can be heard only on these single releases. This Art Blakey’s 45rpm (recorded on March 24, 1954) is one of such discs – both tracks can be heard on this 45rpm and equivalent 78rpm only (later Nippon Phonogram released the LP “The Complete Art Blakey on EmArcy”, 195J-10085, which contained these tracks as well as previously-unreleased tracks). The A-side track “In The Basement” is one of the finest hard-bop tracks (see the label photo for the personnel). Recording quality is also supreme – very powerful indeed.
しかし、この曲でかなりカッチョええテナーをブリブリとかましているミュージシャン、Henry Durant なる人については何も情報が分かりません。1954年〜1955年にごくわずかのレコーディングセッションに顔を出しただけで、その後表にはでてこられていない様です。
On these tracks, we can hear way-cool tenor saxophone player whose name is Henry Durant. Unfortunately there are few information on him available. As far as I know he appeared on a few recording sessions in circa 1954-1955.
この Henry Durant なるテナーサックスプレーヤーについて何か情報を御存じの方がおられましたら、是非御教授下さい。
If you have any information on this seldom-known tenor saxophonist Henry Durant, pleaset le me know.
先日,岡村融さんから電話が掛かってきました.
「…あのね,松林さんに質問があるんだけど」
「はぁ,岡村さんが御存じないことは私も知らないと思いますけど(笑)」
「あのね,日本マーキュリーから出た Roy Jackson っていう人なんだけどね…」
「む,もしかしてそれって,瀬谷さんから質問された奴ちゃいます?」
そう,元々私のところに 海外から舞い込んで来た質問.私は SP まで手を出してないし,ましてや日本マーキュリーの事は全く知らない.そこで瀬谷さんに質問をしておいたのでした.
私→瀬谷さん→岡村さん→私
という風に一周してしまって,結局未解決のまま(笑)
世間は狭いというかなんというか.
その後電話越しにレコードコレクターの大先輩と30分程雑談.いやはや,相変わらずこの方は凄いわ.
昨日 web で「100年前の日本人の声録音、パリでロウ管14本発見」という記事を目にし,素朴に「どんな声なんやろう」と 江戸東京博物館 に行ってきました.
記事では単に「東京都墨田区の江戸東京博物館でのイベントで公開される」としか書かれていなかったので,大勢の人がわらわらといる中で音声が公開されるだけなのかと思っていましたが,とんでもない.実に興味深いイベントでした.
会場で頂いた資料によると,そもそもが文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「江戸のモノづくり」計画研究 A04-21「蝋管等の古記録媒体の音声表現に関する非接触的手法の開発と活用に関する研究」の一環で,単に「昔の声が見付かったでー」というだけではなく,文化遺産としての録音及び記録メディアに対する三つの基本的な側面を網羅した研究集会というスタンスでした.
とはいえ,聴衆として非専門家 (=パンピー) も前提にしている為か,発表者の方々が専門用語 (という程のものではないのですが) を必死に平易な言い回しにしようとしてどもりまくっていたのには微笑んでしまいました.
私が参加した土曜日前半は,蝋管のレーザー非接触再生方式についての技術的概説のセッション,土曜日後半は昭和館,東京芸術大学,江戸東京博物館所蔵の目録の紹介及びアーカイブに関するセッション,残念ながら参加出来ない明日のセッションは,今回発見された 1900年〜1901年の日本語音声というコンテンツに関する紹介と分析.実にバランスのとれたプログラムとなっていました.
内容そのものへの興味,記録媒体への興味,保管整理する事への興味.レコードコレクターのはしくれとしても非常に参考になる事の多い一日となりました.参加出来ない明日の発表分も含めて全部のハンドアウトも頂けましたので,仔細を読むのが楽しみです.
明日のセッションでは,レコードコレクターズの名物連載でお馴染みの岡田則夫さんも壇上に立たれるらしく,参加出来ないのが本当に残念です.
瀬谷さん のところの 掲示板 に書かれた木下さんの post で知り,購入しました.
Gene Deitch さん といえば,Tom & Jerry の第二期演出をはじめ,数々のアニメーション/絵本にその名を残すアニメ作家/絵本作家/脚本家として有名ですが,その Gene さんが若かりし頃,ジャズファンの一人として,コレクター向けの有名な雑誌 “The Record Changer” に描かれた挿絵を集大成したものです.
1945年12月号から1951年1月号までの (Gene さんが担当した) 表紙や挿絵,そしてひとつひとつのイラストに対して Gene さんの回想が添えられています.
そしてどの絵からも,レコードが好きな人なら思わずにやりとしてしまう様な仕掛けがあり,同時に Gene さんの音楽に対するふくよかな愛情 (とコレクターとしての屈曲した心理) が読み取れます. おまけとして,最後には CD 時代になってから描かれたイラストも.
かなり大判 (29cm x 37cm x 2.3cm) のハードカバーですが,この内容でこの価格はまさにお買い得です.瀬谷さんのサイトでも 紹介 されていますので興味のある方はどうぞ.