Rampage / Allan Eager
本盤の内容に関わらず (もちろん内容も素晴らしいのですが)、このステキなレーベルデザインだけでグッときてしまいます。
So what a fastinating and swinging label design this is (of course the musical content is also superb).
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So what a fastinating and swinging label design this is (of course the musical content is also superb).
Continue reading今回は何も書きますまい。Thelonious Monk の初録音 (1941年の Minton’s Playhouse ライブ録音を除く) となる 2枚の SP 盤のうち 1枚。やっと手に入れました。
Here is what I’d been looking for for a long time – Thelonious Monk’s recording debut (except live session at the Minton’s Playhouse in 1941). Four tracks were recorded on the session, and this 78rpm contains the two.
先月、都内の某中古レコード店の壁に “Sonny Clark Trio” (Time T-70010) のオリジナル LP が飾ってあるのを見ましたが、そのプライスタグを見てびっくり。なんと 30万円。ひぇぇぇ。
Last month I visited a certain vinyl shop in Tokyo and found the original mono LP of “Sonny Clark Trio” (Time T-70010). The most surprising thing was its price – 300 thousand yen (approximately 2,600 USD) – oh my!
ヴィンテージ盤の売価なんて、需要と供給で決まる側面が基本ではあるものの、大抵は お店の言い値 であることがほとんどで、こんな凄い値段がついていても、買う人は買ってしまうところが凄いというか。とにかく、私の様な「コストパフォーマンス重視」の一般ピープル (笑) には全く縁のない世界ではあります。
Usually, a price of a hard-to-find vintage LP is roughly set by the “supply and demand” balance. Also, the price is also usually set by a shop’s own decision. And it’s also surprising that there are some people surely to exist who buy such LPs even though it’s too expensive against “reasonable price”. Anyway I (as one of “ordinary people” who makes much of “cost-performance”) must be a perfect stranger to such an expensive vintage LP.
Continue reading享年84歳。コペンハーゲンにて息を引き取られたそうです。
昨日、自宅にて某雑誌の取材を受けました。若いビジネスマン向け?の一般?雑誌で、音楽雑誌でもなく (そらそうだ) オーディオ雑誌でもなく (そらそうだ)。果たしてどんな切り口や視点 (あるいはバイアス) からの取材なのか、当初は一抹の不安もあったのですが、記事担当者が以前からの知合いの方だったこともあり、終わってみればとても楽しい二時間でした。そのあと編集者さん、カメラマンの方と 4人でいきつけの吉祥寺のお店になだれこんで宴会モード、特にカメラマンの方と音楽の話などで盛り上がり (というか酔いの回った私が一人でレコード話をぐだぐだと力説? . . . すんません)、気がつけば夜は更けておりました。
やや二日酔い気味の今日、そういえば昨日は SP かけなかったなぁと思い、最近届いたこの1枚を。珍しくカンパニースリーブも付属していました。ふむふむ、当時この 10インチ盤は 1ドルで売られていたんですね。
昨晩の宴会では、別にレコードジャンキーでもコレクターでもない皆さんに、へべれけになりながら SP がどんなにステキなメディアであるかを力説していたという . . . ああ思い出しただけでも恥ずかしい。
誰もが知ってる Monk’s Music。演奏破綻寸前のカオス状態が逆にえもいわれぬ迫力を生み出しているという、不思議な魅力に満ちた傑作です。1957年 6月 25〜26日録音。
上に載せたのは ステレオ盤 (の後期プレス、いわゆる Orpheum 盤)。大学入学直後、まだジャズを聴きだしたばかりの私が、大阪梅田の某中古レコード屋で確か 1,800円で買ったものです。私が買ったモンクのアルバムとしても 2枚目 (*1) でした。すでにその頃、初心者には嬉しい OJC なる LP リイシューの存在も知っていましたが、ジャケットを見る限り OJC の方はモノーラル。たまたまステレオ盤の中古を安く見付けたのでそちらを買ったというわけです。ですから、私にとっては長らく、“Monk’s Music” といえば、このハチャメチャっぷりが更に増幅された音が楽しめるステレオ盤を意味していました。ステレオ盤に入っていない B面ラストの “Crepuscule with Nellie” も、やはり OJC から出ていたアルバム “Thelonious Monk with John Coltrane” (オリジナルは Jazzland レーベル) で聴けたステレオバージョン (“Monk’s Music” 収録のものとは別テイク) で長らく親しんでいました。 モノーラル盤を初めて聴いたのはその約2年後、確か日本盤 CD だったのですが、そのあまりの録音の違いに愕然としたことを覚えています。
(*1):
私が生まれて初めて買ったモンクのアルバムは、当時 CBS から出ていたディジタルリマスターの編集盤 LP “Standards”。Columbia 時代のソロピアノを中心にまとめあげたものですが、実はこれが私が生まれて初めて買ったジャズのレコード 2枚のうちの 1枚でした。もう 1枚はエバンスの “Alone” のポリドール盤。クラシックピアノを少し前まで習っていた当時の私は、とりあえずピアノを聴けば少しはジャズが分かるかも知れない、と思って、なにも分からないままこの 2枚を買ったのでした。
その後随分たってから、ステレオオリジナル盤 (ジャケット表に金色のシールが貼り付けられたタイプ) も買いましたが、しばらくして売り払ってしまいました。その頃にはもう、このステレオ盤の常軌を逸したミックスのことを、愛情を込めて「ハッタリステレオ」 (疑似ステレオではありません、ハッタリステレオです) と呼んでいましたから。けれども、私にあのハチャメチャセッションの醍醐味を初めて教えてくれた Orpheum ステレオ盤への愛着はたちがたく、そちらは今でもレコードラックに残っているというわけです。
オーディオ的な意味で真に「ステレオフォニック」な素晴らしい録音の LP や CD をいろいろ聴いてきた今、このハッタリステレオ盤が 1957年6月にステレオ録音エンジニア Ray Fowler によって一体全体どうやって作られたのか、冷静に分析してみることにしました。(*2)
(*2):
あ、念の為、私はこのステレオ盤、今でも大好きです。ただし、「素晴らしい」という意味での好きではなくて、「おもしろおかしい」という意味での好きですが。
Continue reading 先日、mhatta さんに 教えてもらって 速攻で購入した CD。 なんといっても Monk と Steve Lacy の共演が聴ける (!!) というだけでそそられます。
The other day mhatta-san let me know the release of the CD – we can finally listen to the Monk quartet with Steve Lacy on soprano sax!
(. . . the rest of the English edition of this article will hopefully be available in the near future . . .)
詳しい内容は聴いてからのお楽しみ、あるいは mhatta 氏の日記を参照して頂くとして、Monk の未発表音源に飢えている身としては、かなり悶絶ものであります。以下、楽しみをとっておきたい方は御覧になられませんように。
Continue readingやっとこさアンプが帰ってきました。結局直流点火回路のダイオードの不良ということだった様です。ダイオードとコンデンサを少しキャパの大きいものに交換して下さいました。また、300B のバイアス調整もし直してくれていました (つかせめてこれくらい自分でやれよ > 俺)。部品代はサービスして下さったので (感謝感謝) 工賃のみ支払い、車に積んで越谷からひとっ走り、えっちらおっちらと部屋に運び込み、早速接続を終えたところで、アンプ復帰後最初の一枚。 やはり この前 レーベルを載せた、あの盤です。
12インチ LP では 3テイクが冒頭に収録されているせいもあってか、リスナーとして征服すべき、こ難しい曲と思われることもあるようですが、このテーマ部のラテン風味なアレンジは理屈抜きでカッチョエーとしかいいようがないと思うねんけどなぁ。
盤質は最高とはいかないけど、SP 独特のサーフェスノイズと分離して、えげつない程圧倒的な 3人の演奏が襲いかかってきます。特に Roach のドラムスとカウベルの響きの鋭さといったら。サーフェスノイズに負けずに大音量で聴くのが正解。B面のソロは、全体の構成やタッチもさることながら、ペダルの妙技をじっくり味わうべきでしょう。
はぁ、ともあれ辛かった修行僧生活は終わり。えがったえがった。
Side-A: Un Poco Loco
Side-B: It Could Happen To You
Bud Powell (p), Curly Russell (b on Side-A), Max Roach (ds on Side-A).
Recorded at WOR Studios, New York City on May 1, 1951.
アンプの修理が終わったとメールで連絡がありました。金曜日に取りに行く予定です。あぁ長かった。
I received an email that the amplifier has been repaired. I will be picking it up on Friday — ahh, it was a long time!
さて 前回 載せた 6枚の中に チャールズ・ミンガス (Charles Mingus) の「ティファナ・ムーズ」(“Tijuana Moods”) も入っていました。ベーシストとして、作曲家として、アレンジャーとして、つまり Mingus の多岐に渡る要素がバランス良くフィーチャーされた、初期の名作といえます。
On my previous post, there are six labels (78rpms, 45rpms and LPs) being featured. They include the LP “Tijuana Moods” by Charles Mingus, one of his masterpiece albums in his early period, featuring his every versatile artistry such as a great bass player, a talented composer, and a superb arranger.
アンプが返ってくるまでは、2001年に BMG からリリースされた 2枚組 CD を聴いています。この CD は未発表のフラグメントもテンコ盛りで、文字通り本アルバムの決定版となっています。しかし、この CD を隅々まで聴けば聴く程、“Tijuana Moods” というアルバムに対するいくつかの謎が解明されると同時に、更なる謎は深まるばかり。
Since my tube amplifier is in trouble and is under repair, the only equipment for me at the moment is a PC speaker, and I enjoy listening (although the sound quality is way poor) to the 2CD edition of “Tijuana Moods”, which was released in 2001 by BMG. This definitive 2CD version contains many bonus tracks, most of which are previously-unreleased fragments of the recording. And more devotedly I listen to the CD, the more questions arise in my head, while on the other hand this CD edition also reveals the answers to the mysteries of the album.