What the “EP” Originally Stands For, Pt. 2
10年近く前に、「レコードにおける『EP』とは、いつ生まれた用語なのか、元々どういう意味で使われていたのか」について調べた記事を掲載しました。いろんな方に読んでいただき、また多くの方に追加情報を寄せていただきました。
今回は、その2012年の記事の後に、知った/見つけた/分かった、追加情報について、後日談としていくつか紹介してみることにします。
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今回は、その2012年の記事の後に、知った/見つけた/分かった、追加情報について、後日談としていくつか紹介してみることにします。
Continue reading昔懐かし、蓄音機でかける、割れやすいレコード。
10インチ (片面3分程度) / 12インチ (片面5分程度) が一般的です。
回転数は、当初は 80rpm、76rpm など、いろいろあったようですが、のちに 78rpm に統一されました(正確には 78.26rpm)。
で、そのレコードを指して、日本では SP盤 と呼ばれることが多いです。いわく、LP盤 (33 1/3rpm の Long Playing) に対して、Standard Playing の省略形である、と。
しかし、不思議なのです。日本以外で「SP」や「Standard Playing」という表記を見かけたことがありません。 代わりに英語圏でよく見かけるのは「78rpm」「Shellac Records」「Phonograph Records」「Gramophone Records」といったものばかり。
どうして、日本だけ別の呼び方になったのか、あるいは他の国でも「SP」という表記があるのか、なんとなく気になったので、いろいろ調べてみました。もともとは Twitter 上でのつぶやきから始まったものですが、ここにまとめておきます。
Continue reading(主に)78回転の古いレコードのことを「SP盤」と言い、そのSPが "Standard Playing" の省略形である、というのは、日本独自の文化であって、欧米では全く通用しない(通常 "78rpm" とか "Shellac Records" という)、と思っているのですが、その辺をもう少し掘ってみました。
— Kohji Matsubayashi (@kohji405mi16) June 13, 2022
Google Books 上で The Billboard (米「ビルボード」誌)のバックナンバーが1942年のものからほぼ全て閲覧可能になっています。これにより、レーベル、レコード製造、アーティストの動向など、当時のレコード業界のさまざまな側面の歴史を調査するのが格段に楽になりました。これまでは、図書館のような施設で閲覧したり、目星をつけた号を古本屋やオンラインオークションで購入するしかなかったのですから、コンピュータ上でネットワーク越しに検索しながら目当ての記事を閲覧できるというのは、隔世の感があります。
Almost all back issues of The Billboard magazine (since 1942) is searchable and browsable on Google Books website. This enables us to do very convenient research through the web, on history of record labels, record production, artists and many other topics on record industries in the past. Previously we had to go to libaries to look for specific back issues, or we had to look for and buy them at second hand bookstores or at online auctions.
今回は、マイクログルーヴレコード黎明期の「コロンビア対RCAヴィクター」 「33 1/3 対 45」回転数競争あたりからはじめて、諸説入り乱れて解釈が分かれている「EP」というタームについて、過去の資料を探ってみましょう。Wikipedia 日本語版 では 33 1/3回転7インチ盤である、と書かれている EP盤ですが、それは 誤り で、あくまで45回転7インチ盤の一種である、ということがお分かり頂けるかと思います。
This time I am looking up some back issues, to what the term “EP” originally stood for – the term sometimes has been misunderstood (and there has been various opinions on it). So let’s get started with the old 1948 article on the “Speed Battle” – 33 1/3 v.s. 45, Columbia v.s. RCA Victor.
Continue readingずっと前から、調べよう調べようと思って忘れていたのですが、先日、別の調べ物をしているときに発見しました。1948年頃から Mercury とディストリビュート契約をしていたノーマン・グランツ音源が、グランツ本人の Clef レーベルに切り替わった時期。過去に調査した際に、1953年であることまでは特定できていたのですが、より詳しい切り替わり時期を調べようと思っていたのです。
The other day I happend to find the very article that identifies the period when Norman Granz stopped distribution contract with Mercury label and started his own Clef label – I found this while I was looking for info on other research topics… I knew it was in 1953 after my past research, but I wanted to identify more precise period of when the Mercury-Clef transition was conducted.
(the rest part of this article is available only in Japanese…)
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