2013/03/26

Diversity of “Plays Monk”, Pt. 4: Plays Monk (Scott Amendola, Ben Goldberg, Devin Hoff)

Pt. 4 まできました。手元にはバラエティに富む「Plays Monk」なアルバムがまだまだあります。折をみてはまだ増えていくでしょう。

さて今回のアルバムは、ピアノレスでダンディズムにあふれ、現代的で踊れるモンク集 です。この格好良さは現在進行形のミュージシャンならではのものであると同時に、1950年代のジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)のダンディズムに通じるものすら感じます。

こんな方向性の「Plays Monk」も素敵です。そしてなにより、モンクの楽曲に新たな可能性を付加することに成功しています。文句無しに大推薦。

Plays Monk

Plays Monk (Long Song Records LSRCD104/2007)

Amazon.com (CD, MP3) | Amazon.co.jp (CD)

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2006/01/06

My Best 5 Acquisitions in 2005

あっという間に2005年は過ぎ、2006年を迎えました。今年も宜しくお願いします。

The year 2005 passed so fast, and here comes the next year 2006 already. I sincerely hope you’ll have another nice year as vinyl/music collectors.

昨年1年間は、コレクターとしてはあまり成果があった年とはいえませんでしたが、またまたいろんな音楽に出会うことができました。振り返って個人的ベスト 5 (プラス、番外編) を列挙してみましょう。

Speaking of myself, the year 2005 was not the best one as a collector, but there are several “great” acquisitions as well as finding a great music. Here is my own “best five” (plus an extra title) …

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2004/10/14

37 Years After the SMiLE


[T-2580 Front Cover]    [79846-2 Front Cover]
左は 1990年前後(?)にリリースされたブート CD (No Label T-2580),
右は今回の CD (Nonesuch 79846-2)

先週,とうとう Brian Wilson Presents Smile がリリースされました (本国版は 9月末リリースだったそうですが). 遅れ馳せながら本日米国版 CD を購入,涙を流しながら聴き入りました.

データの類や,「語られつくされつつある」お馴染みのストーリーはレコードコレクターズ11月号の特集記事などを見れば分かることなので,ここではあまり触れませんが,今まで断片的に公開されてきた Beach Boys の音源 – “Smiley Smile”,“20/20”,“Sunflower”,“Surf’s Up”,“Rarities”,ブート LP 数種,ビデオ “An American Band”,幾多のブート CD,“Good Vibrations” ボックス,1990年代の CD リイシューのボーナストラック,その他いろいろ – や,Domenic Priore 氏の書籍 “Look! Listen! Vibrate! Smile” などを通して,永遠に解けないパズルと格闘するかの様に悶々としてきたファンも多かった “Smile” (多分に洩れず私もそのクチです).それが,ここ最近復調著しい Brian Wilson さん御本人と現在のバックバンド,そして Van Dyke Parks さんなどによって作られたこの新録 “Brian Wilson Presents Smile” によって,一応のピリオドが打たれたというわけです.

この CD で聴ける新録 Smile は,近年のライブ活動を通じて丹念に練り上げられたアレンジをベースにしています.既に Smile ライブ音源もあれこれとブートで出回り出しているようです (未入手.正規で出るまでは買わないとは思いますが…).

見ての通り,ジャケットはかなりしょぼいです (オリジナルで使われるはずだったジャケットも充分にしょぼいですが).けれども,内容は全然しょぼくなかった.これは嬉しい誤算でした. ある意味,これでやっと「万人に文句無く勧められる」作品になってくれたとも言えます.

新録であるけれども,アレンジはオリジナル録音の断片に忠実で,また録音もあの「空気」を見事に再現したもの.足りないところは新たに作詞作曲し,構成も練りに練って,本人の手によってようやく完結した今回の CD.単なるセグメントの羅列ではなく,きちんとトータリティを打ち出した三部の組曲風に仕上っているのは,(それが本来の “Smile” になるはずだったものと同じかどうかはさておき),本人作ならでは.ヴォーカルは残念ながら (当然) あの天使のようなハイトーンが全く出ない現在の Brian さんではありますが,内容の余りの充実ぶりには文句無しに感服しました.1967年に出るはずだった “Smile” そのものではあるはずがありませんが,それに最も近い (あるいはその発展形) ものであることは確かです.

1995年にリリースされるはずだった (けれども Brian さん本人の許可が降りずに日の目をみなかった) “Smile Sessions” ボックスに相当するものは,Brian さんが元気に活動している限り出ることはないでしょう.けれどもあくまで未発表アルバム (になるはずだったものの断片群).ご本人が,37年後にこうやって新録ではあれ一応のおとしまえをつけ,しかもそれが (危惧していた様に「昔の名前で出ています」的なズッコケ新録音になることなく) 実に素晴しい作品になっていることに,何はさておき感謝感激するしかありません.私が 1999年にライブを聴きに行った時には,まだかなり音程も怪しく,懐メロ大会的なライブでしたが,ここ数年でぐんとパワーアップした結果がこのアルバムの充実ぶりに表われています.

今後の活躍に期待せずにはおれません.いや,こんな切札をとうとう切ってしまったのですから,この次のアルバムが本当の正念場になることでしょう.

“Pet Sounds” 同様,「時代の音」から超越しているであろうこのアルバム.今,私が興味があるのは,Brian のことも Smile にまつわるあれこれのことも何も知らないリスナーが,この 2004年に予備知識なしに初めてこのアルバムを「新譜」として聴いてみて,どういう感想をもたれるのだろうか,ということです.

… 「幻」であったが為か,ここ10年程余りにも祭りあげられている感なきにしもあらず,の Smile ではありますが,ここは何も言わず,素直にこの CD を聴き敬礼することにしましょう …
2004/07/20

第二十四回サツチモ祭

[Satchmo Fest 2004]

2004年 7月19日月曜日. 昨年の第二十三回 からはや一年.今年も参加してきました,サッチモ祭. 会場は去年と全く同じ 恵比寿麦酒記念館, 出場メンツも基本的に同一.

Sunday, July 19th, 2004. Just one year has passed since I took part in the 23th annual Satch-Mo Festival last year. And here it comes again. I went to Ebisu Beer Hall to join the 24th Fest – the same place, the same performers out there.

[Ebisu Beer Hall Entrance]



去年におおよそ全演奏を聴いて十二分に堪能したので,今年は Jimmie Smith さんだけに狙いを定めて 16時半頃に会場入り.会場外の喫煙コーナーで,葉巻をくゆらせる Jimmie さんを発見したので,挨拶と昨年の感想を伝えたのち,写真を一緒に撮ってもらいました.

Since I listened to almost all performances last year and I was enough, this year I decided to concentrate on Mr. Jimmie Smith‘s performance. I arrived at the fest about 4:30 PM, and I found Jimmie-san sittin’ and smokin’ a cigar. I stepped forward to him and exchanged greetings, told him about my impressions of his performances last year, then I asked him to take a picture with him. And here’s it:

[Mr. Jimmy Smith and me]
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2004/02/29

Feb. 28, 2004: Jam Session Night at Eddie’s Lounge

[Jam Session with Eddie Landsberg at Eddie's Lounge]
  [Eddie's Lounge]

Here I come again. It’s been several months since I visited Eddie-chan’s lounge located at Kitasenju last (when his lounge was a grand opening day).

To tell the truth, at that time I thought and was afraid whether he would/could have constant visitors after the grand opening day was over, but fortunately it was definitely needless worries.

北千住の Eddie ちゃんのお店に行くのはオープン初日以来ということになります.オープン当時は「これからコンスタントにお客さん入ってくれるのかしら」と若干心配していましたが,杞憂に終わった様です.

 

After the grand opening day, he had tried several attempts: placing a tiny drum set in the tiny lounge, digging jam sessions every Saturday night. I am so glad to see he has been enlarging his local, friendly and invaluable community.

その後小さめのドラムセットを設置したり,毎週土曜日には自由参加可能なジャムセッションを開いたりと,Eddie ちゃんのいろんな試みが実ってか,着実に草の根コミュニティは拡がりつつある様でほっと一安心.

[Jam Session with Eddie Landsberg at Eddie's Lounge]

Yesterday Saturday night, I went to Eddie-chan’s lounge with Hatta-san, who wished to join the jam (but couldn’t, as he couldn’t prepare an amplified pianica/melodica till yesterday night). Two altos (one also played organ, the other also on drums), one tenor, two guitars, one drums, as well as a nice lady who played duet organ performance with Eddie-san, were the members who joined to the jam led by Mr. Eddie Landsberg (who also played drums). Anyway it was again an enjoyable and comfortable night. Thanks Eddie-chan.

で,昨晩は,ジャムセッションに参加したいと言っていた 八田さん と共に訪れました.残念ながら,ピアニカの調達が間に合わず,八田さんの演奏への参加はかないませんでしたが.alto sax 2名 (うち 1名は organ も,もう 1名は drums も),tenor sax 1名, guitar 2名, drums 1名, Eddie ちゃんと連弾で飛び入りの 1名,そして Eddie ちゃん (drums も披露) でわいわいとジャムが行われました.ともあれ,昨晩もとても楽しい夜を過ごす事ができました.エディーちゃんありがとう.


Another fortunate was that I could watch the complete version of the legendary James Brown performance at Dallas in 1968 (just after Martin Luther King was assassinated).

もう 1つ嬉しかったのは,あの1968年ダラスでの JB のライブ (Martin Luther King 暗殺直後) の完全版ビデオを観ることができたことでした 🙂

 

…and finally here are some of the photos I took yesterday night…

というわけで昨晩の写真をいくつか:

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