2006/06/08

歌のアルバム / 清水ミチコ

カヴァー/マネする相手に対する強烈なオマージュ、そして恐ろしい程の観察眼。 ハイセンスな笑いと、失笑を禁じ得ない程のデフォルメ加減と、クオリティの高い楽曲群。 程よくチープな打ち込み音源。 極上の 冗談音楽 集として、万人にお勧めできる逸品です (笑) 清水ミチコ オフィシャルウェブサイト 極上の笑いが詰まった作品群の中でも更に白眉なのは、清水さんが 「NHK スタジオパークからこんにちは」 に 出演 された際にも話題にあがっていた track 8 「イェルケ・クク」。 あのゲンズブール作の名曲「comment te dire adieu」が、抱腹絶倒の九九の歌へと大変身。 歌のアルバム / 清水ミチコ (Sony Music Direct [Japan] MHCL-489) Amazon.co.jp で買う…

2006/06/07

レコード各社興亡秘話

備忘録も兼ねて。 内外〜タイヘイ〜日本マーキュリー。SP 時代に名を残したこのレーベルの歴史が、1999年に神戸新聞上に掲載された (らしい) 特集記事でまとめられています。その他関西マイナーレーベルの興亡についてもよくまとめられているようです。 関西発 レコード120年 埋もれた音と歴史 第7部 レコード各社興亡秘話 (神戸新聞) 日本マーキュリーが東芝にスタッフ・専属歌手をごっそり引き抜かれたのが昭和33年 (1958年)、 日本ではまだまだ SP 盤が幅をきかせていた時代でしょうか。 果たして昭和33年以前に、日本マーキュリーは LP リリースをしていたのでしょうか。…

2006/06/03

The Zombies To Attack The States On Tour

The news (from Billboard.com) itself sounds quite impressive . . . Wow, welcome back! The Zombies To Attack The States On Tour (at billboard.com) この夏の Ringo Starr’s All-Star Band ツアー参加をかわきりに、Rod Argent と Colin Blunstone の再結成 Zombies が北米ツアーを開始するようです。このビルボードの記事に引用されているインタビューで印象的なのは以下の箇所です。 「ビートルズが最初にデビューした時、リンゴのドラムスが生み出すグルーヴは革命的でさえあったんだ。他の誰でもない、彼にしか出せない音を叩いていたんだ。」とアージェントは言う。「我々の最初のレコード、“She’s Not…

2006/05/29

Songs For Young Lovers / Frank Sinatra

LP黎明期の世界初トータルアルバムの1枚と言って差し支えない、珠玉の名盤 “Songs For Young Lovers / Frank Sinatra”。1954年オリジナルの Capitol H-488 (10-inch) から、1992年再発LP (SGD-87) まで、LP をいろいろ聴き比べてみました。

2006/05/26

Sonny Rollins At Music Inn

長いこと日本盤 LP で聴いてきたのですが、先日ボロボロのオリジナル盤を格安で見付け,購入しました。 しかし、普通のボロ盤とはちょっと違う感慨があります。大阪〜神戸にあった古のジャズ喫茶から放出された盤のようです。

2006/05/23

The Delfonics – their first four singles

ラララララララララーミーンズ、アーィラーヴユゥゥゥー。 今まで何百回となく耳にしてきた Delfonics (デルフォニックス) のこの名曲。 やっぱり何度聴いてもいいですねぇ。 La-La-La-La-La-La-La-La-La-Means, I Love You. Consciously or unconsiously, I have heard that song (by The Delfonics) over hundreds of times. Great is the masterpiece. It really is.    La-La-Means I Love You c/w Can’t…

2006/05/22

A Few Facts About EmArcy Label, Pt.1

えー、2004年11月に公開した 「Mysteries of “Cannonball Adderley Quintet In Chicago”」 以来、Mercury Records Collection に載せた、大変久し振りとなるコラムです。 第2回となる今回は、何人かからのリクエストにお応えして、 EmArcy レーベルに関する四方山話としました。 かなり長くなりそうなので、2〜3回に分けて掲載する予定です。今回はその前編。 とりあえず日本語版だけの公開です。 こちら からどうぞ。 Well, it’s been a very long time since I published the very first article back in Nov. 2004 (entitled Mysteries…

2006/05/20

Soul Machine / Richard Barbary

(this article deals with Richard Barbary’s only leader album left on A&M / CTI label in 1968. English version of this article (probably) will not be available.) コレクションを整理して、一部買い取りに出そうかな〜と作業をしていた時に、10年ほど聴いていない懐かしいアルバムに出会いました。はて、どんな内容だっけ、と、久し振りにターンテーブルに載せてみると、あれびっくり、こんなにゴキゲンな内容やったっけ?? ということで、10年越しで愛聴盤に昇格したと同時に、買い取りに出されるのを免れたのでした。 Soul Machine / Richard Barbary (A&M / CTI SP-3010)…