Songs For Young Lovers / Frank Sinatra
何も言葉はいりませんね。こんなに完璧なアルバムは他にそうはないのではないでしょうか。
There ain’t no word to say – you know what? What a perfect album this is . . .
(Capitol [US] H-488)
何も言葉はいりませんね。こんなに完璧なアルバムは他にそうはないのではないでしょうか。
There ain’t no word to say – you know what? What a perfect album this is . . .
3月14日付で初稿を公開した 「Capitol Label Variations (in its early era)」。 4月14日に更新状況を 「Capitol Label Variation being updated」 としてお知らせしました。
その後も調査収集を続け、ついに今朝到着したマルーン色レーベル (Long Playing タイプ)、10インチの L- プリフィクスをもって、 buzzy-bee さんのサイトに掲載されているレインボー第3期より前のバリエーションが全部揃いました。ぱちぱち。
まだ一部疑問が残る箇所がありますが、とりあえずこれをもって完成としておきます。
あ、けど「Kenton Jazz Presents」を別レーベルとして扱ったからには、「Classics In Jazz」シリーズも別レーベルとしておいた方がよかったかも . . . うーむ、また気がむいたら更新しておきます (笑)
Ellington のピアノを猛烈に堪能したくなった時にかけるアルバムは? 人それぞれ、“Money Jungle” (United Artists) だったり、 “Duke Ellington & John Coltrane” (Impulse!) だったり、 “Piano In The Foreground” (Columbia) だったり、 あるいは渋〜く “The Pianist” (Fantasy) という人もいたり。
Which is your favourite album, when you want to fully appreciate the piano artistry of the great Duke Ellington? Some may say “Money Jungle” (United Artists) – others may include “Duke Ellington & John Coltrane” (Impulse!), “Piano In The Foreground” (Columbia), or even less-known “The Pianist” (Fantasy).
私にとっては長らく “This One’s For Blanton!” (Pablo) がそういうアルバムでした。 有名なアルバムですから愛聴されている方も多いでしょう。 かなり晩年の録音ですが、Ray Brown と寄りそう様に、この二人にしかなし得ない世界を表現しています。しかも御大 Ellington のパーカッシブなピアノが迫力充分な音質で堪能できる、まさにうってつけのアルバムです。しかし、ここ暫くはその地位を別のアルバムが奪いつつあります。
For me, “This One’s For Blanton!” (Pablo) has been such an album for a long time. On this great album (in his very last period), Ellington plays duo with Ray Brown, and presents so wonderful world, which cannot be done by anybody else. Also, this album fully features Ellington’s very percussive and powerful piano performances in very nice fidelity. I love this album so much. However, yet another album gradually replaces “This One’s For Blanton!” album in my mind as a “Holy Grail album for Ellington’s piano artistry”.
のちに Birth of the Cool(「クールの誕生」)というタイトルで 10インチ/12インチ LP 化された、問答無用で歴史的名盤とされている マイルス・デイビス (Miles Davis Nonet) の 1949-1950年録音。その録音時期からして、オリジナルイシューは 78回転 SP であろうことは想像に難くありません。
Miles Davis Nonet’s 1949-1950 recordings (which later included on 10-inch/12-inch LP album entitled Birth of the Cool) have been sought as one of the historically important masterpices. By the way, as the recorded date may suggest, these materials were firstly made public on 78rpm issues.
Continue reading (本エントリは、私が別の web に 2004年 5月11日付で掲載していたものを転載したものです)
(this entry was originally made public at my another web site on May 11, 2004)
5月が終わる迄にはまだ随分ありますが、現時点で今月の収穫のうちトップ。
Although there are 20 days left on May, this LP would be one of the best among all collection I got in May.
やっと発見して入手しました. Chikuzen Presents Cornerstones (のジャケット) の元ネタ:
Finally found the LP which Mr. Chikuzen Satoh sincerely paid homage to (by imitating the jacket cover artwork). If you don’t the Chikuzen Satoh’s version, you can find the CD Chikuzen Presents Cornerstones at Amazon Japan website:
先週,とうとう Brian Wilson Presents Smile がリリースされました (本国版は 9月末リリースだったそうですが). 遅れ馳せながら本日米国版 CD を購入,涙を流しながら聴き入りました.
データの類や,「語られつくされつつある」お馴染みのストーリーはレコードコレクターズ11月号の特集記事などを見れば分かることなので,ここではあまり触れませんが,今まで断片的に公開されてきた Beach Boys の音源 – “Smiley Smile”,“20/20”,“Sunflower”,“Surf’s Up”,“Rarities”,ブート LP 数種,ビデオ “An American Band”,幾多のブート CD,“Good Vibrations” ボックス,1990年代の CD リイシューのボーナストラック,その他いろいろ – や,Domenic Priore 氏の書籍 “Look! Listen! Vibrate! Smile” などを通して,永遠に解けないパズルと格闘するかの様に悶々としてきたファンも多かった “Smile” (多分に洩れず私もそのクチです).それが,ここ最近復調著しい Brian Wilson さん御本人と現在のバックバンド,そして Van Dyke Parks さんなどによって作られたこの新録 “Brian Wilson Presents Smile” によって,一応のピリオドが打たれたというわけです.
この CD で聴ける新録 Smile は,近年のライブ活動を通じて丹念に練り上げられたアレンジをベースにしています.既に Smile ライブ音源もあれこれとブートで出回り出しているようです (未入手.正規で出るまでは買わないとは思いますが…).
見ての通り,ジャケットはかなりしょぼいです (オリジナルで使われるはずだったジャケットも充分にしょぼいですが).けれども,内容は全然しょぼくなかった.これは嬉しい誤算でした. ある意味,これでやっと「万人に文句無く勧められる」作品になってくれたとも言えます.
新録であるけれども,アレンジはオリジナル録音の断片に忠実で,また録音もあの「空気」を見事に再現したもの.足りないところは新たに作詞作曲し,構成も練りに練って,本人の手によってようやく完結した今回の CD.単なるセグメントの羅列ではなく,きちんとトータリティを打ち出した三部の組曲風に仕上っているのは,(それが本来の “Smile” になるはずだったものと同じかどうかはさておき),本人作ならでは.ヴォーカルは残念ながら (当然) あの天使のようなハイトーンが全く出ない現在の Brian さんではありますが,内容の余りの充実ぶりには文句無しに感服しました.1967年に出るはずだった “Smile” そのものではあるはずがありませんが,それに最も近い (あるいはその発展形) ものであることは確かです.
1995年にリリースされるはずだった (けれども Brian さん本人の許可が降りずに日の目をみなかった) “Smile Sessions” ボックスに相当するものは,Brian さんが元気に活動している限り出ることはないでしょう.けれどもあくまで未発表アルバム (になるはずだったものの断片群).ご本人が,37年後にこうやって新録ではあれ一応のおとしまえをつけ,しかもそれが (危惧していた様に「昔の名前で出ています」的なズッコケ新録音になることなく) 実に素晴しい作品になっていることに,何はさておき感謝感激するしかありません.私が 1999年にライブを聴きに行った時には,まだかなり音程も怪しく,懐メロ大会的なライブでしたが,ここ数年でぐんとパワーアップした結果がこのアルバムの充実ぶりに表われています.
今後の活躍に期待せずにはおれません.いや,こんな切札をとうとう切ってしまったのですから,この次のアルバムが本当の正念場になることでしょう.
“Pet Sounds” 同様,「時代の音」から超越しているであろうこのアルバム.今,私が興味があるのは,Brian のことも Smile にまつわるあれこれのことも何も知らないリスナーが,この 2004年に予備知識なしに初めてこのアルバムを「新譜」として聴いてみて,どういう感想をもたれるのだろうか,ということです.
… 「幻」であったが為か,ここ10年程余りにも祭りあげられている感なきにしもあらず,の Smile ではありますが,ここは何も言わず,素直にこの CD を聴き敬礼することにしましょう …