2005/07/24

Early Pressings of Steely Dan’s “Aja” LP

名盤の多い Steely Dan の諸作の中でも、“Gaucho” と並び彼らの代表的名盤として圧倒的人気を誇る “Aja”。1977年のリリース直後から、数え切れない程の枚数が市場に出回ったに違いありません。あまりにも細かいバリエーションが多すぎて、最初期プレスを特定するのが困難だとも思われるかもしれません。

Among the series of masterpiece LPs by Steely Dan, “Aja” has been regarded as one of their best and most popular albums along with another famous “Gaucho”. Since its initial release in 1977, so many copies has been available in the market. Also, there are so many minor variations, it might be a delicate question to determine which one is the earliest pressing and variation.

[AB-1006 Front Cover]
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2005/07/19

Miles Davis’ “Birth of the Cool” 78rpms

のちに Birth of the Cool(「クールの誕生」)というタイトルで 10インチ/12インチ LP 化された、問答無用で歴史的名盤とされている マイルス・デイビス (Miles Davis Nonet) の 1949-1950年録音。その録音時期からして、オリジナルイシューは 78回転 SP であろうことは想像に難くありません。

Miles Davis Nonet’s 1949-1950 recordings (which later included on 10-inch/12-inch LP album entitled Birth of the Cool) have been sought as one of the historically important masterpices. By the way, as the recorded date may suggest, these materials were firstly made public on 78rpm issues.

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2005/06/19

季刊 analog Vol.8

この前出た analog vol.8 の表紙に、見慣れたプレーヤーが登場。

analog vol.8

久しく日本で最新モデルが販売されていなかった、私が現在使っているプレーヤー J.A. Michell Gyrodec の最新モデル (Mk.V) が、再び国内で正規販売されることになったようで。 私が使っているのは 1993年モデル (Mk.III) の中古ですが。

しかし、この内外の価格差はどうにかならんのか。 GyroSE RB-300 付が 409,500円 (アメリカだと $2,550)… ローエンドモデルの TechnoDec ですら国内価格が 273,000円というのはかなり割高な様な (同じく $1,695 USD) …

記事の通り、セッティングはとても微妙で大変だけど、それに見合う素晴らしい再生を実現してくれますし、(欧米価格を基準に考えると) とてもハイC/Pなターンテーブルで、日本でも是非もっとユーザが増えて欲しいと思うのですが、この値段は微妙ですな。

2005/05/23

Guitar Genius In Japan / Kenny Burrell, Attila Zoller, Jim Hall

誰にでも、自分にとって特別な意味を持つアルバムというのがあるでしょう。例えば、個人的な想い出とリンクしているアルバムだったり、音楽にのめり込むきっかけを与えてくれたアルバムだったり。そんな中に「自分の生まれた年月日に録音されたアルバム」というのもあったりします。

Everybody may have his/her special album(s) of his/her own – for example, an album which closely link to his/her personal events and memories, an album which gave him/her a huge impact to let him/her get involved into music. And there are some more – such as “an album which was recorded on the same day in the same year when I was born”.

UPS-81-V Front Cover (No Obi)

ジャケ表 / Front Cover

Guitar Genius In Japan
(Overseas/Teichiku UPS-81-V)
UPS-81-V Left Inside the Gatefold Cover

ゲートフォールドジャケ内側の左側 / Left Side inside the Gatefold Cover

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2005/05/15

Triangle / The Beau Brummels

Rhino Handmade, a renowned label recognized for its numerous invaluable limited-edition CDs, has been satisfying the desires of hardcore collectors since its inception in 1999. This project is a standout endeavor by Rhino Records. Over the years, there have been countless titles on my wish list that I’ve been unable to obtain. Here’s a look at the latest release from the Rhino Handmade label, which I was fortunate enough to purchase recently.

Rhino Handmade RHM2-7892 Spine

Magic Hollow / The Beau Brummels
(Rhino Handmade RHM2-7892)
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2005/05/13

七十八回轉準備完了

私が 2003年9月 より愛用している現在のターンテーブル J.A. Michell Gyrodec Mk. III (with plinth-based Papst AC motor driven by GyroPower QC)。このターンテーブル用の 78rpm プーリーがかつて存在していたという噂を耳にし、英国 J.A. Michell 本社に問い合わせをしましたが、「倉庫に残ってるかもしれん。気長に待っとくれ」という返事を最後に数ヶ月音沙汰なし。ダメもとでアメリカのショップに問い合わせをしたら、在庫ありとのことで早速注文。ものはついでと、予備のゴムベルトも同時発注。で、本日届きました。50Hz 用 33/45/78 回転用プーリーとゴムベルト。

33/45/78 Pully for GyroDec AC Motor

写真の銀色のプーリーがそれ。3つ溝が切られていて、上から 33 1/3 回転、45回転、78回転用となっています。左にぽつんと置いてある黒い方は、直前まで使っていたプーリー。こちらは 2ベルト駆動対応版 (Mk.II あたりまでは純正で 2ベルト駆動だった名残りでしょうか) で、上から 45回転、33 1/3回転、33 1/3 回転、45回転と溝が切られています。

あとはカートリッジさえ買えば、うちでもめでたく SP 盤が再生可能になります。ここはいっちょ Ortofon CG65Di を、と言いたいところですが、クルマのメンテにお金がかかることを鑑み Audio Technica AT-MONO3/SP あたりが無難か。

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2005/05/09

Autumn ’66 / The Spencer Davis Group

つい先日、LP ラック を買い足しました。その際、段ボール箱に入れて保管していたレコードを整理しましたが、ここ数年手にとっていなかった盤を手にとっては、その盤にまつわる個人的な想い出が次々と脳裏をかけめぐり、整理は滞りがちになってしまいました。これもそんな一枚。記憶が正しければ、1994年の夏に大阪日本橋の某中古レコード屋で購入したものです。

The other day I bought yet another LP stocker. After the built of the stocker was complete, I started to readjust my LP collection (stocked in the cardboard boxes) to re-stock in this new stocker. During the procedure, I took every LP in my hand, thinking of very personnal memory with the record from one after another, which prevented me from very smooth task to store the records. This LP is one of them – as far as I remember, I bought this album in the summer of 1994 at a certain shop in Nipponbashi, Osaka.

[TL-5359 Front Cover] [TL-5359 Back Cover]

Autumn ’66 / The Spencer Davis Group
(Fontana TL-5359)
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2005/04/20

耳ヲ奪ハルル

[Zu Druid Mk4]

月曜日、仕事で出て行った帰りに某オーディオショップに立ち寄り、あれやこれや物色したりして、さあ帰ろうかとエレベータを待っている時に、後ろから物凄い音の誘惑が。

ふわ〜っっと広がった清涼な空気感、嫌味なく優しく澄み切った音色、しかして芯に力強さのある音。透き通ってるのに前に出てくる音。

(どちらかというと僕の好みではない) 透明感溢れる音場感最優先の現代的スピーカーとはやや違う。けど今うちで使っている様な若気の至りガンガンな音というわけでもない。その両者のいいとこどりというか、透き通りつつ力強い、なによりシビれる程に心地よい音。

なんじゃこりゃ。と、その奏でる音に心を奪われている間に、エレベータの扉は開き、閉じてしまっていました。

で、小出力の真空管プリメインを介して SACD の音を奏でていたそのスピーカーは Zu Druid Mk4 という聞き慣れないアメリカ製でした。よくわかんないけど正規輸入されてないのかな。今どき奇跡的な 101dB という超高能率といい、その端整なルックスといい、出てくる音の自分の好みとの近さといい、一発で虜になってしまいました。

僕が金持ちやったら迷うことなくその場で買うてたね。無理やけど。