Dinu Lipatti Chopin Waltzes
ショパン (Frédéric François Chopin) のワルツ集 . . . 音楽に全く興味のない人でも、必ず何曲かは耳にしたことがあるはず。少しでもピアノを習ったことがある人なら、何曲かは弾いたことがあるはず。そして弾き手の解釈によってその表情が余りにも変化してしまう、本当に 難しい 曲集。
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Continue readingついにこの時がきてしまいました。
永遠にサンタさんになってしまいました。
我が尊師、齢73にて逝去。
今年も数多くの RIP がありましたが、個人的に最もショックが大きいものとなってしまいました。
尊師の成した、余りにも偉大な音楽的革新と革命を改めて噛みしめつつ。
もう100回以上は観たでしょうか。しかし 1回たりとも「見飽きた」と思わせぬ緊張度/怒涛の勢い/完成度を前に、毎度毎度腰を抜かされ感涙にむせぶばかり。一日も早く、オフィシャルな映像リリースが行われて欲しいと心から願うばかりです。
Probably I have watched this over a hundred of times, but because of the heavy tension, energy and perfection the film contains, I still have not get bored of watching – instead, every time I watch, I cannot help shed tears of gratitude. I sincerely hope from my heart, that the official release of this video is available as soon as possible . . .
2009/03/30 追記: こちら もあわせてご覧下さい。2008年、ついにオフィシャルリリースされました。本記事は2006年12月14日に書かれたものです。
Update (Mar. 30, 2009) : See also this entry – this live performance has been finally available as officially released DVD in 2008. This article itself was initially made public on Dec. 14, 2006.
公開する前に逝去されたのが個人的には残念でしたが、ともあれ、数ヵ月前からぽつぽつと書いて未公開だったのがこれです。
Personally I regret that this article (which I started writing a few months ago but not published yet) was not in time before her passaway – anyway here it is.
誰もが知ってる Monk’s Music。演奏破綻寸前のカオス状態が逆にえもいわれぬ迫力を生み出しているという、不思議な魅力に満ちた傑作です。1957年 6月 25〜26日録音。
上に載せたのは ステレオ盤 (の後期プレス、いわゆる Orpheum 盤)。大学入学直後、まだジャズを聴きだしたばかりの私が、大阪梅田の某中古レコード屋で確か 1,800円で買ったものです。私が買ったモンクのアルバムとしても 2枚目 (*1) でした。すでにその頃、初心者には嬉しい OJC なる LP リイシューの存在も知っていましたが、ジャケットを見る限り OJC の方はモノーラル。たまたまステレオ盤の中古を安く見付けたのでそちらを買ったというわけです。ですから、私にとっては長らく、“Monk’s Music” といえば、このハチャメチャっぷりが更に増幅された音が楽しめるステレオ盤を意味していました。ステレオ盤に入っていない B面ラストの “Crepuscule with Nellie” も、やはり OJC から出ていたアルバム “Thelonious Monk with John Coltrane” (オリジナルは Jazzland レーベル) で聴けたステレオバージョン (“Monk’s Music” 収録のものとは別テイク) で長らく親しんでいました。 モノーラル盤を初めて聴いたのはその約2年後、確か日本盤 CD だったのですが、そのあまりの録音の違いに愕然としたことを覚えています。
(*1):
私が生まれて初めて買ったモンクのアルバムは、当時 CBS から出ていたディジタルリマスターの編集盤 LP “Standards”。Columbia 時代のソロピアノを中心にまとめあげたものですが、実はこれが私が生まれて初めて買ったジャズのレコード 2枚のうちの 1枚でした。もう 1枚はエバンスの “Alone” のポリドール盤。クラシックピアノを少し前まで習っていた当時の私は、とりあえずピアノを聴けば少しはジャズが分かるかも知れない、と思って、なにも分からないままこの 2枚を買ったのでした。
その後随分たってから、ステレオオリジナル盤 (ジャケット表に金色のシールが貼り付けられたタイプ) も買いましたが、しばらくして売り払ってしまいました。その頃にはもう、このステレオ盤の常軌を逸したミックスのことを、愛情を込めて「ハッタリステレオ」 (疑似ステレオではありません、ハッタリステレオです) と呼んでいましたから。けれども、私にあのハチャメチャセッションの醍醐味を初めて教えてくれた Orpheum ステレオ盤への愛着はたちがたく、そちらは今でもレコードラックに残っているというわけです。
オーディオ的な意味で真に「ステレオフォニック」な素晴らしい録音の LP や CD をいろいろ聴いてきた今、このハッタリステレオ盤が 1957年6月にステレオ録音エンジニア Ray Fowler によって一体全体どうやって作られたのか、冷静に分析してみることにしました。(*2)
(*2):
あ、念の為、私はこのステレオ盤、今でも大好きです。ただし、「素晴らしい」という意味での好きではなくて、「おもしろおかしい」という意味での好きですが。
Continue reading 先日、mhatta さんに 教えてもらって 速攻で購入した CD。 なんといっても Monk と Steve Lacy の共演が聴ける (!!) というだけでそそられます。
The other day mhatta-san let me know the release of the CD – we can finally listen to the Monk quartet with Steve Lacy on soprano sax!
(. . . the rest of the English edition of this article will hopefully be available in the near future . . .)
詳しい内容は聴いてからのお楽しみ、あるいは mhatta 氏の日記を参照して頂くとして、Monk の未発表音源に飢えている身としては、かなり悶絶ものであります。以下、楽しみをとっておきたい方は御覧になられませんように。
Continue readingアンプの修理が終わったとメールで連絡がありました。金曜日に取りに行く予定です。あぁ長かった。
I received an email that the amplifier has been repaired. I will be picking it up on Friday — ahh, it was a long time!
さて 前回 載せた 6枚の中に チャールズ・ミンガス (Charles Mingus) の「ティファナ・ムーズ」(“Tijuana Moods”) も入っていました。ベーシストとして、作曲家として、アレンジャーとして、つまり Mingus の多岐に渡る要素がバランス良くフィーチャーされた、初期の名作といえます。
On my previous post, there are six labels (78rpms, 45rpms and LPs) being featured. They include the LP “Tijuana Moods” by Charles Mingus, one of his masterpiece albums in his early period, featuring his every versatile artistry such as a great bass player, a talented composer, and a superb arranger.
アンプが返ってくるまでは、2001年に BMG からリリースされた 2枚組 CD を聴いています。この CD は未発表のフラグメントもテンコ盛りで、文字通り本アルバムの決定版となっています。しかし、この CD を隅々まで聴けば聴く程、“Tijuana Moods” というアルバムに対するいくつかの謎が解明されると同時に、更なる謎は深まるばかり。
Since my tube amplifier is in trouble and is under repair, the only equipment for me at the moment is a PC speaker, and I enjoy listening (although the sound quality is way poor) to the 2CD edition of “Tijuana Moods”, which was released in 2001 by BMG. This definitive 2CD version contains many bonus tracks, most of which are previously-unreleased fragments of the recording. And more devotedly I listen to the CD, the more questions arise in my head, while on the other hand this CD edition also reveals the answers to the mysteries of the album.
. . . this article deals with The Little Willies’ newest album, as well as original performances they covered on the album. Currently available only in Japanese . . .
Little Willies のアルバム でカヴァーされた楽曲のオリジナルバージョンを探訪する本企画。
ときまして、今回はアルバムの 8曲目、ふたたび大御所 Willie Nelson 作曲の “I Gotta Get Drunk” です。最初にヒットしたのは1963年リリースの Joe Carson バージョンのようです。
. . . this article deals with The Little Willies’ newest album, as well as original performances they covered on the album. Currently available only in Japanese . . .
Little Willies のアルバム でカヴァーされた楽曲のオリジナルバージョンを探訪する本企画。
第1回の “Night Life” (Ray Price)、 第2回の “Roly-Poly” (Bob Wills)、 第3回の “I’ll Never Get Out Of This World Alive” (Hank Williams) に続き、今回はアルバムの 6曲目、ますます評価の高まる孤高のシンガーソングライター Townes Van Zandt の “No Place To Fall” です。