2022/09/23

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 0

以下、持論・異論・珍説が飛び交う、議論多き「フォノEQカーブ」について、1920年代電気録音黎明期にまで歴史を遡り、録音・再生カーブのみならず、ディスク録音全般について、正しく理解するために勉強した軌跡です。長編になります。

Following is just the beginning of the long series of the study I have been doing for a while, regarding the controversial topic “Phono EQ Curves” – people having various opinions on it, although many of them are subjective and not scientifical. I started the study and research of the history of disc recording as a whole, from the very early electrical disc recording technology in the 1920s.

我が家では15年ほど前から、78rpm や非RIAA LP用に Esoteric Sound (Rek-o-kut) Re-Equalizer という簡易式アドオン型フォノイコライザを使用しています。実は昨年、Re-Equalizer III という最新バージョンに置き換えたのですが。

Since 2006, I’ve been using Esoteric Sound (Rek-o-kut) Re-Equalizer (actually I replaced it with the most recent version Re-Equalizer III in 2021) for 78rpms and pre-RIAA LPs. It’s a niche phono EQ compensator.

Esoteric Sound Re-Equalizer

Esoteric Sound Re-Equalizer III (above), bought in 2021
Esoteric Sound Re-Equalizer (bottom), bought in 2006

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2022/04/11

First commercial Direct-to-disc LPs in 1969

In 1969, “the world’s first” “commercial” “Direct-to-disc” microgroove LP records were released, from the Nippon Columbia label. The “Columbia 45rpm Direct Cutting Series” consists of six 45 rpm Direct-to-disc albums.

「世界初」の「市販用」「ダイレクトカッティング」LPレコードがリリースされたのは1969年のこと、日本コロムビアレーベルからでした。シリーズ全6枚、すべて45回転でした。

Columbia 45rpm Direct Cutting Series

(from inside gatefold of 45PX-2008-AX)

This wonderful set (containing superb performances in wonderful sound quality) of six records are the very first examples of Direct-to-disc LP records – many of that were produced by various labels around the world and sold mainly in the 1970s.

1970年代に世界中のさまざまなレーベルから、主に「オーディオファイル向け」と銘打ってダイレクトカッティングレコードが大量にリリースされる先駆けとなるものです。実に生々しくそして素晴らしい演奏内容となっています。

Please note that almost all of the 78 rpms (until mid-1940s) were Direct-to-disc records; also, during the microgroove LP years, many of the audio testing records (primarily for audiophiles etc.) were also Direct-to-discs.

また、元々はSP盤の時代、1940年代前半までは、全てのレコードがダイレクトカッティングであったわけですし、LP時代に突入してからも、オーディオチェック用のテストレコードなどは、ダイレクトカッティングで製造されているものが多かったことも記しておきます。

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2022/01/05

超音波レコード洗浄機の歴史 / Ultrasonic Cleaning History

Mike Bodell 氏による、この2018年9月の記事、隅々まで大変読み応えのあるまとめでした。

レコードの超音波洗浄の歴史は1952年Bendix社の実験に始まり、1968年にRichard Henes氏によりUS Patentedとなった、と。

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2021/10/30

HumminGuru Review 3: 10インチ盤クリーニング、そして気になる点

Note for non-Japanese readers:
FYI here’s the automatically trasnlated English version of this HumminGuru Review article by Google Translate.

1回目のレビュー(ハミングルが届くまで、そして最初に使った時の印象)、2回目のレビュー(レコードクリーニング前後の音を比較)に続き、最後となる今回は、KickStarter で入手した人に無料でついてきた10インチ/7インチレコード用アダプタのテストを行なってみます。

同時に、この超音波レコードクリーナーについて、いくつか気になる点、使用時の注意点、なども書いておきます。

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2021/10/18

HumminGuru Review 2: クリーニングの前後の音を比較する

前回の記事 が公式アカウントでも紹介され、たくさんの方にアクセスをいただきました。ありがとうございます。(念の為、HumminGuru の会社からのアフィリエイトなどは全くありません。個人の興味で勝手に紹介しているだけです 笑)

My previous review post has been featured by HumminGuru official account on Facebook and Twitter – so many visiters have read my post – thank you so much. (FYI, these posts are NOT affiliated by HumminGuru and its company – I’m posting these just for fun)

また YouTube 動画には「クリーニングの前後でどのくらい音が変わるのか聴かせて欲しい」といったコメントをいただきました。

Also, my YouTube video received such comment as: “please upload the video of the sound difference, before and after the HumminGuru cleaning”.

そこで、特定のレコード 2枚を題材に、HumminGuru クリーニング前、そしてクリーニング後の音を比較する動画を作ってみました。

So, this time I created another YouTube videos, to test the sound before/after the HumminGuru cleaning.

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2021/10/13

HumminGuru Review 1: 超音波レコードクリーナ ハミングル 到着!

Note for non-Japanese readers:
FYI here’s the automatically trasnlated English version of this HumminGuru Review article by Google Translate.

UPDATE (Oct. 18, 2021):
I created two demonstration videos on YouTube (and the web article) demonstrating how a particular record sounds BEFORE and AFTER the HumminGuru cleaning.
クリーニング前と後での音の変化を動画にしてもらえないかと頼まれたので 動画を YouTube に置いて記事を書いておきました

2021年10月13日18時59分、レコード用超音波洗浄機 HumminGuru ついに届きました!

昨年12月に pledge してから 10ヶ月。長かった〜。

以下、開封の儀と、試しに1枚LPをクリーニングしてみた、という、簡単なレビューです。

詳しくは明日以降に。ともあれ楽しみだ〜!

配送はスムーズに完了

2021年9月29日、「You Are Selected!」というメールが届き、マスプロダクション前のテスト製造分を送ってくれることになりました。

HumminGuru - You Are Selected!

そして、10月6日、FedEx に追跡番号が登録され、いまかいまかと到着を心待ちにしていました。

FedExDeliveryProof

広東省珠海市の製造工場から直接届いたようです

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2021/10/09

レコードサブスクは楽しい (3): NØ FØRMAT!

いろいろあるレコードサブスクのご紹介シリーズ。

1回目は毎月おすすめレコードが届く VINYL ME, PLEASE、2回目はワールドミュージックのレコード/CD/ディジタルダウンロードを毎月選んで購入できる World Music Network でした。

今回は、またまた違った毛色のサービス、最近夢中になっている NØ FØRMAT! のサブスクをご紹介します。

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2021/09/14

Technics SU-R1000 試聴記 #14: 総論と後日談

試聴最終日となる14日目 (2021年7月2日) は、娘によるアナログ系試聴、およびまとめです。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

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2021/09/13

Technics SU-R1000 試聴記 #13: 雑感あれこれ

試聴13日目 (2021年7月1日) は、および単なるBGMアンプとしての使用からの、いままでの12日間の試聴から感じた雑感です。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

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2021/09/12

Technics SU-R1000 試聴記 #12: 内蔵ディジタルフォノイコ (補正後)

試聴12日目 (2021年6月30日) は、SU-R1000 の最大の目玉機能といえる機能のテストです。

内蔵ディジタルフォノイコを、測定レコードによる補正を行って聴いてみます。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

The Inner Treaty / San Araw Continue reading